※Singaporeに長期出張が決まったWebmasterは、ここぞとばかりにUQ(有給休暇)を取得して、往路夕方便・復路朝便と言う不人気の
飛行機にて格安HongKong旅行を実施して参りました。cheapな割に、隣の中華人民共和国(R.O.C.)と、澳門(マカオ)を訪問する事が出来、
大変充実したアジヤ旅行だったと思います。以下はそのホングコング旅行の記録です。(しかし、Singaporeに長期出張なら、もっと他
のヨーロッパとかアメリカとか行けよな〜って感じィ〜)
16 Feb.2001(Fri.)
・夕方17:45(JST)発の安いので有名なユナイテッドエアラインにて成田を出発。普段の仕事で出張なら、横浜から成田エクスプレス
でラグジャリーなのだが、自費旅行となるとガクンとcheap.日暮里までJR線にて荷物転がして、僅か\1,000の京成線の特急で頑張って成
田空港まで。京成線は初めての経験だったが、予想以上に厳しいモノがある。京成スカイライナーって言う全席指定の電車があって、こ
れは更に\980ぐらい払うけど、喫煙車両もあるし、カーゴスペースもちゃんとあるし、僅か日暮里から50分で成田空港まで着くので、こ
っちのほうが良いかも。
・空港第1ターミナルのチェックインロビーの目立つ所にて、AA(AmericanAirlines)のビガビガな機体を発見。画像では分かりづらいカ
モ知れないが、全面光沢シルバーなのである。この激しいセンスは美国式ならでは。さすがQuakeな国だけある。次回は是非パールを多量
に使用してスケベイスゴールド色とかやって欲しい。間違いなく大ブレイクである(?)。
・UAの飛行機には、エコノミーの場合各シートにTVが無い。っていうか無いのが普通なのかな?昨日乗ったJALだとMAGIC
TV SYSTEM とか言うLCDテレビが付いていたし、SingaporeAirもSUPER NINTENDOがプレイ出来て、懐かしのF-ZEROとか楽しめた。まぁHon
gKongまでは4時間20分だから、何とか我慢しよう。
・空港に到着すると、かなり綺麗な空港。SingaporeのChangiAirportよりも綺麗かも。後で知ったのだが、この空港は最近海を埋め
立てて造った新しい空港らしい。どうりで綺麗な訳だ。外に出てみると、東京よりは若干暖かい。気温は16度。まぁ丁度良い温度だ。
・香港の公衆電話事情は、面積が極めて小さい事もあり、携帯電話がやたら普及している様子なので、むしろ必要無いとされあまり見か
けない。空港で見かけたのは最新式と思われるタッチパネル式の公衆電話だ。利用する時は画面上にテンキーが表示され、それをタッチ
する事でダイヤルする。誰も使っていない時はTVと同じ様な宣伝をやっている。ここでふと思ったのは宣伝事業である。利用中に宣伝
を流せば、それなりに目にも付くし、宣伝効果も多少あるのでは無いだろうか?勿論通話料金は宣伝費分を割り引くのである。まぁ通話
に夢中になっていると、タッチパネル上の宣伝など上の空になるのが普通だからNGな案なのかも?
・ホテルに到着すると、知人が来た。で、食事でも食べようと言う事で、近くの食堂へ。もう深夜11時だと言うのにチンゲン菜炒め
とか、蓮根にんにく炒めとか、春巻きとか濃いものを多く注文する。美味いのだが、機内食もちゃんと食べたしで殆ど食べれない。サン
ミゲル(サンミューゲル?)ビールというのが通称香港ビールと呼ばれるらしいので、それを飲む。青島ビールより美味しい。このサン
ミゲルビール,後で知ったがフィリピンのビールと言う説もアリ。本当は何処なんだろうか?食べている間、やがて12時を過ぎると、狭
い食堂なのに何やら客が増えてきた。香港の人は夕方に食事を食べて、これぐらいの時間にまた食べるらしい。もの凄い食欲だ。
・その食堂の帰りにセブンイレブンに寄って飲み物を買いに行く。ホテルに近い事もあってか、“日式”とか書かれた見覚えのある
お菓子もそこそこ売られている。感動なのは幻の(?)台湾ビール(約$7)が売られていたので在庫全部買う。で、ホテルでまたそれを飲む。
Singapore出張でもビールばっかり飲んでいて、香港に来てもこの調子では、また太ってしまうのは明白である。
17 Feb.2001(Sat.)
・午前11時に起床。まずは香港の食事情の浮動点観測(謎)としてホテル近くの汚い食堂に入ってみる。ランチメニューがあって、漢字ば
かり並んでいるメニューに目を通して、適当に肉何とか飯と言うのをオーダーする。日本同様にランチメニューは他の一品料理より安い。
まもなく出てきたのはどんぶりにタイ飯が入っていて、ネギと肉をミンチにして焼いた、丁度ハンバーグのようなものが上に乗せられ、
更にその上に生卵がかかっている。結構予想外であったのにショックである。
・食事をして、街をぶらっとしてみる。ヒョロッとした高層ビル群、いかにもアジア的な熱食街/食品街を見ても、Singaporeのそれ
と結構似ている。一昨日までSingaporeに居たので、新鮮味も半減である。ただ、Singaporeよりはカオス度がやや高めなのでWebmaster向
きではあるカモ。香港のシンボルは、これでもかというぐらいの公道に飛び出したバナー群である。写真の通り、道の真ん中まで飛び出
た看板がどの通りでも無数に存在する。後で2階建てバスに乗ってその2階の一番前に乗ったが、頭上ギリギリをバナーが通り過ぎて行
くので迫力がある。何となく昔のアウトランナー(SEGA)っぽい雰囲気が漂っていると錯覚するのはWebmasterだけだろうか?
・ホテルに戻ると、また知人が飲茶をしようと言う事で、ホテル内の中華レストランに呼ばれる。今度はWebmasterの知らない他の
人も居た。皆中国語でぺちゃくちゃ喋っている。正に“ハナシに付いていけない”ので、一人で黙々と食べ続けるが、さっきヘンなハン
バーグ飯を食べたばっかりなので、もう殆ど食べれない。昨夜と言い、今日と言い、美味いのだが食べられないと言う屈辱を大いに味わ
うハメとなる。
・飲茶の後は知人とそのいとこ(だったらしい)と3人で香港観光案内をして貰う。香港は大陸側の九龍(Kowloon)と言う場所と、
香港島と呼ばれる島と大きく二つに分かれており、その間の交通手段は自動車の通れるトンネルと船がある。普通ならMTR(地下鉄)に乗
ったり、トンネルはバスで抜けると言うのが一般的な手段らしいが、せっかくの観光だからと言うことで、バスでフェリー乗り場まで向
かい、船に乗って九龍へと向かう。船もそれなりに常用される交通手段らしく、安い(HK3$ぐらいらしい)。香港島のビル群を眺めながら
のクルーズは、絶好の観光である。2階建てバスも街の風景を見るには最適な乗り物である。

・九龍側の海沿いの公園をぶらっとして、その後は電脳のお店の集まるビルへ。それなりに店舗はあるが、何となくBoutique的でまいち
マニアック度に欠ける。中国語キーボードが所望と言う旨を知人に告げると、何となく不思議そうな顔。まぁ一般的に見て中文キーボー
ドをお土産にするのは結構レアな存在だろう。しかも、喜んで2台も買っているのには若干呆れられたカモ知れない。日本の恥さらしで
ある。一部の店では店員がAsia式英語を喋っていたので、思い切って「もっとジャンキーでChaosな電脳街は無いか?」と聞いてみたかっ
たが、聞いたところでスケジュール的に行けないと思ったので諦めた。
・突然だがWebmasterは、ダンゼン屋台派である。つまり、Chaosが好きなのだ。整然とした街並みより、ぐちゃぐちゃした風景を好
む。と言う事で九龍の更に郊外にMTRで向かう。行ってみると今度は上野のアメ横的な感じになってきた。Tシャツが$10とかで売られて
いる。実に\140だ。この調子では、手ぶらで香港に来て、生活用品は現地で調達と言うのも十分現実的な手段である。そこから一本また
路地に入ると、何となく台湾を思い出す様な、やや寂れた感じの通りになった。やはりAsiaはコレぐらいでないといけない。
・夕方にホテルに戻り、また台湾ビール。そして夜は観光地として有名なGoldPeakGroup(ゴルピー)じゃなくて、VictriaPeakと言う
、まぁ極めて景色の綺麗な丘に向かう。香港島は、島なのに随分と断崖が多く存在する。その絶壁に生えるようにビルが建っているのだ
からなかなか日本ではお目に掛かれないオブジェクトである。ふもとから往復$30のケーブルカーに乗る。登るに連れ、どんどん勾配が急
になっていく。そのケーブルカーの椅子は結構きゃしゃな感じが見受けられるので、勾配がピーク時に折れるのでは無いかと心配になる。
やがて景色が良くなり、5分程度で山頂に到着。その山頂の付近に一軒家が建っていたりする。この狭い香港でしかもこんな景勝地に一
戸建てとは、相当な成金に違いない。で、景色の良さは本編のタイトル写真通り。ちょっと人影の無い所ではカポー等が接吻するエリア
としてそのエリアを独占していた。やはり夜景=接吻なのか?..
・山頂にはカフェやレストランは勿論だが、ショッピング街もそこそこ充実している。スーパーマーケットもある。その辺を1時間
程うろついて、またケーブルカーに乗って下山。今度は座席が頂上を向いたまま下に降りていくので逆走モードとなり何か恐い思いがする。
・この日の夕食は屋台で食べることにしていた。香港でも有名な屋台街にMTRに乗り継いで向かうが、目的の場所に行っても屋台の明
かり一つ見あたらない。場所を間違えたかと思ったが、どう地図を見てもこの場所である。しかしそこには消防署とバスターミナルのみ。
屋台は大体深夜12時で終わるらしいのでやや焦って近くのタクシーの運転手に尋ねてみる。と、もう無くなった。と言う。最近は屋台
も衛生的な問題か、あまり流行らなくて今はビルの中で点々とある程度になってしまったらしい。今回の香港旅行の中では結構プライオ
リティの高いイベントだっただけに、至極残念であった。仕方なくまたMTRに乗り直し、ホテル最寄り駅に向かう。屋台に行けなくて残念
だったので、仕方なくホテル近くの“熱食”と書かれた場所に行ってみる。そこには飲食店が3軒ほどあり、食べる席は3店共通。
Singaporeにありがちな屋台(キャンティーン)の形式である。知人に適当にオーダーして貰う。Webmasterは鶏肉とナッツと野菜を油で炒めたものが食べた
かったので、それ相当の物を知人に聞いて貰った。メニューを見てもオール漢字なので、何がなんだか見当もつかないので困りものであ
るが、こう言う時にやはり中文が解る人が居ると大変心強く、Webmasterの所望するピンポイントの料理が出てきた。出てきたかと思う
と一品一品がやたら量が多い。またしても飲茶形式に多めに頼んでしまったので敗北である。結局半分程度食べ終わりGIVE
UPである。 お店のオバちゃんが「入れ物に入れてあげるから持って帰りな」と言う有り難い心遣いにより、この濃厚な夕食は格好の翌日の朝食とな
った(笑)。多分今まで朝食にビーフンと鶏肉フライと鶏肉ナッツ炒めを食べたことは無いだろう。
18 Feb.2001(Sun.)
・この日は香港に来てからやや強行スケジュールであ
ったので、疲れが貯まって昼までホテルで爆睡してしまう。昼2時ぐらいにホテルを出て、MTRに乗って“噴射飛行(TURBO JET)”とか言
う高速艇乗り場へ。ここから海を隔てて隣りにある澳門(マカオ)行きの船が出るのである。船賃はエコノミー席で確か片道$160程度。
エクゼクチブ派御用達としてヘリコプターも出ているが、こっちは$2,000する。ヘリも結構惹かれたが、やっぱり片道2万円と言うのは
ちょっと高いと言う事で諦めた。この辺の運賃は、平日と休日,昼間と夜間などで若干値段が異なる。最も高いのは休日の夜の澳門→香港
行きだ。香港住人がレジャーがてらに澳門に行くことは多いらしい。澳門に到着すると、フェリーターミナルには観光案内をリヤカー付き
自転車で行う客引きが居た。ターミナル内で両替などやって時間が経過しており、Webmasterは今の船客の最後の方だったのだろうか、豪
快な値段交渉が出来た。澳門をぐるっと回って$150と言う破格の値段で取引成立である。ちょっと場末を感じさせる寂れた街並みや
カジノ、海(河?)の向こうの中国をじっくり見ることが出来た。
・澳門で一番有名なのはやっぱりカジノ("NIN-NIN HALL" bySTREET FIGHTER)である。残念ながらバイソンは居なかった(笑)。一番
大きなカジノ場と思われる所に入店しようとすると、空港のセキュリティチェックと同様のX-RAY検査があった。最初は何なのか意味が
解らなかったが、どうやら場内は写真撮影禁止らしい。Webmasterはデジカメ・使い捨てカメラ・デジタルビデオと一通り全て持ち合わ
せていたので、係員は呆れたようにそれぞれカメラに×印のついたマークのシールをカメラ類に貼り付けた。なぜカジノが写真撮影禁止
なのかは良く分からない。中で繰り広げられる賭博は、Webmasterの解るモノではブラックジャックとスロット(いわゆる“ワゲール”)
だけである。他にもカードゲームはもう2種類ほどやっていたが、ルールは全く解らず。ただ、殆どは1回300$とか500$と言う
価格を掲げているので、1回\7,000を賭けると言うのはWebmasterの経済水準からすると随分高額である。一番安いのはスロットの類で、
1回1$から出来るのもあった。
・夜7時ぐらいに、またフェリーターミナルへタクシーで戻り、帰りの切符を買う。どうやら日曜の夜は普通より料金が高いらしい。
ただ、一カ所他より少しだけ安い船があったので、とにかく香港に帰れれば良いのでそこに並ぶ。別に何の嘘も無く、安い。で、出航。
海がしけているのか、この安い船が良くないのか、やたら気持ち悪い縦揺れが続く。気分としては、自動車でややハイスピード気味で
いきなり下り坂に入る時の瞬間と同じフィーリング,そうあの尻の肉が落ちたような感覚になると同じである。それが1時間近く続く。
辺りではゲロる人が増えてきた。Webmasterはどんな乗り物にも酔わないと言うのが自慢なので、何て事は無かったのだが。後で気づい
たが、往路より復路の方が少し長く時間が掛かるようだ。これは安い船だからなのか、海流の関係なのか?詳細は不明。
19 Feb.2001(Mon.)
・今日はジャンボと呼ばれる観光としても有名らしい海鮮料理店に行こうかと思ったのである。このジャンボと言うのは、どうやら海
の上に浮いているレストランらしい。しかし、そうなると翌日火曜日は中国(シンセン)に日帰りで行かなくては行けないと言う事に
なってしまうので、今日の昼過ぎに中国に向かい、この日は中国に宿泊し、翌日夕方香港に戻り、ジャンボに行くというのが最も効率的
かつハイパフォーマンスであると認識した。ただし、香港の宿もとりつつ、中国でまた宿泊と言うのが少し勿体無いが...ただ、中国は
物価が安い為、ホテル代も安いらしい。すると知り合いのいとこも一緒に行くという事になってしまった。バスに乗ってMTRに乗り、乗
り換えて今度は普通の地面を走る電車に乗る。値段は片道確か$30ぐらい。行き先はLo
Wu(ローウー)と言う場所である。これは香港 の最果ての場所。ここまで来ると香港のシンボルであるモヤシビル群も少なくなってくる。汚いドブ川を挟んで、隣が中国のシンセン市
である。 電車を降りて改札を出るとちゃんと香港のイミグレーションがある。で、ドブ川を渡ると今度は中国のイミグレーションがある。電車
の駅でイミグレーションと言うのも面白いが、国境であることには変わりないのである。ちゃんと真ん中にはDutyFreeShopもある。
中国への入国はVISA(査証)が必要になるが、このシンセン市だけの観光なら、$100で即一週間のVISAを発行して貰える。世の中何でも
金なのである。
・無事中国に入国すると、そこには今までとは全く違う雰囲気に圧倒される。すぐ子供がやってきて、花を買ってくれと集ってくる
のだ。電車で僅か30分の場所で、ここまで雰囲気が異なるとは驚きである。当然ながら香港とは流通通貨も異なるので、駅付近の売店
の様な所で両替して貰う。単位は$=元,¢=角となるが、HK$が1$=\14程度に対し、1元=\12程度と、若干安くなる。しかも物価がかな
り安いと言う事なので、知り合いのいとこは、友人もこっちに住んでいる事から頻繁に遊びに来るのだそうだ。そしてその友人が既に駅
まで迎えに来ているとの事なので、早速ピックアップしてもらうが、若くしてかなりの富豪らしく、クルマはBMWの525である。恐らく
香港は土地も少ないことから自動車には多くの税金が課せられ、大変高価なものだと思うが、中国ではBMWの5シリーズぐらい、大した
クルマでは無いのかも知れない。そしてこの富豪友人は日本で言うヤンキー的なキャラクターであり、こっちの方が近道だからと高速
道路を逆走したりして運転もなかなかアグレッシブだ。歩行中のバーチャンにはクラクションを鳴らしまくるわ、店の真ん前に斜めに
クルマを止めるわでカオス度はかなり高い。そして、中国は香港と違って右側通行(日本と逆)である。台湾も右側通行だったのでWeb
masterは慣れずに何度と無く引かれそうになったが、この様なドライバーがいっぱいのシンセンはあまり歩かない方が身のためである。
・で、到着したのが海鮮料理店である。この富豪友人は特別室を用意させた。やっぱり見栄を張る中国の人はやることが違う。で、
Webmasterに何か食べたい物を何でも選んでくれとの事で、店先の水槽に陳列している魚介類を見に行った。が、エビとホタテぐらいし
かビジュアル的に見て味が分かる物が無い!仕方なくそのエビとホタテを指さすが、富豪友人やいとこは、こんなちゃちいものを食べ
たいのか?と呆気に取られたようで、Webmasterは仕方なく何でも良いですから。と言う旨を伝えた。勿論ここでは香港と違い、英語な
る物は一切通じない。全て多少日本語の分かる知り合いの通訳に因るものである。しかもその知り合いも北京語しか解らないので、更に
いとこに広東語(?)なのか知らないが、なんか変なローカル語に翻訳して貰ったので、これはもはや伝言ゲームであり、言いたいことの
半分が伝われば良い方だ。
・やがてその特別室の円卓に並べられたのはエビの躍り食いとホタテ刺身と蟹の油炒めと何かの野菜炒めである。他にも2品ぐらい
あったが、これはどう説明すれば良いのか解らない。さしずめバイナリコードで"0E"と"4F"と言う事にしておく。酒はビールなら万国共通
だろうとビールを頼むと、青島酒碑が出てきた。これなら平気である。問題はビールはすぐ腹一杯になってしまうので、折角の旨い料理
が沢山食べられない所にある。しかし、エビの躍り食い(と言う表現が正しいか解らないが)は凄い。まだ元気に動いているエビを氷に
入れ、壺のような物に入れているのである。で、その氷の中に入ったエビをひっぱり出して自分の手で裁いて醤油に付けて食べるのだ。
なかなかエビの殻を取るのが大変だったが、これは旨い。富豪友人といとこは何やらずーっと話をしている。勿論何の話かは分からない。
Webmasterの予想では、JavaとASP言語の今後の展望について話していたのだと思う...(まさか)。知り合いの話では、この富豪友人は、
日本の電気製品のブローカーをやっているのだそうだ。なるほど、その富豪の自宅には赤芝製QUADROと書かれたテレビとか、SONYの
オーディオシステムがあったりと、少しAVに拘っている様な雰囲気であったのはそのせいである。携帯電話も3つぐらい持っており、
一つはSONY製の日本でもまだ新しいメモリスティックの刺さるヤツだ。中国は、どちらかというと商業が盛んであり、殆どが物を横から
横に流すブローカーである。製造業の人は恵まれなく、ここで貧富の差が多くなるようだ。しかしブローカーから新しいテクノロジは
見つからない。日本が作った電気製品を卸してここまでの財を成し遂げたとは言え、進化の無い人生で終わるのである。果たしてこれで
良いのだろうか?ここでふとWebmasterは、ノートパソコンの電源アダプタばっかり作っていないで、ノート本体も作るようになって欲
しいと痛感したのである。
・料理は最高に旨い。と言うか、飯に関しては日本がダメ過ぎるだけなのだろう。特別室で十分に食べ、ビールも4本ぐらい飲んで
総額\4,000程度だったらしい。日本なら多分\20,000ぐらいのボリュームだったろうに、中国の物価の安さが理解できる。しかし、残念
なのが、現地の人たちは、「食べ物を残すのが最高のステータス」と言う認識を持っているようで、頼むだけ頼んで、半分も食べない。
Webmasterはそれをカバーすべく、食べれるだけ食べたが、ビールも飲んでいた事もありエビと0Eだけでギブアップである。蟹も美味し
かったのに、半分以上残っている。ここでWebmasterは「皆さん、自分で食べれるだけ考えて、頼みましょう」と声を大にして言いたか
った。この間違った認識は、知り合いとも何度か喧嘩になった事がある。「あなたはそんなに食べれるのですか?頼んだのなら、必ず
残さず食べやがれ」と言うと、Webmasterの事を「ケチな人間」と言うのである。これには大和魂が唸り、Webmasterの頭はコルピッツ
励振方式にて3.58MHz程度の発振を始めたのである(笑)。
・その海鮮料理店を後にし、その後は“天上人間”と書かれた店へ。やはり野郎どもの頭のアルゴリズムは万国共通の様で、いわ
ゆるスペシャルサービス付きのカラオケバーの様である。何というか、こういう店は観光目的で行くべき店では無いような気がする。
しかも、Webmasterの知り合いは♀なのだ。全員野郎ならともかく、こういう所に♀が客として行った場合、間違いなく不正な処理
(PAT.PEND)が行われるハズである。偶然富豪友人の仕事仲間が居たらしく、その仕事仲間の居る個室に合流させて貰うと、その個室
(と言っても、20人ぐらい入れる大部屋を借り切っているのだが)では女性がカラオケを歌っており、皆はソファーに女性を侍らせて
酒を飲んでいるだけである。即ち貸し切りスナックの様な雰囲気を呈している。この雰囲気なら不正な処理は何とか行われそうな感じで
何よりである(謎)。この天上人間と言う店は、かなりマルチプルエンターティメントな店らしく、濃厚な部屋から、アメリカンな部屋、
他にも生演奏やショーが見られるパブまで全て用意されている様だ。で、この仕事仲間が借り切っている部屋は凄い。トイレまで付い
ている。トイレを借りると、そこには故意にとしか思えないような程度に小便がまき散らされているのを見て絶句である。暫くしてそ
の部屋を後にし、大きなステージのあるホールへと移り、不思議な踊りを見ながらビールを飲んでいた。もうビールばっかりで地獄。
いとこはカウンターに座っているボイン(懐)のネーチャンとまたしてもルールの解らないサイコロゲームを始めた。普通の半or丁とは
ルールが明らかに異なる。最初は負けたらだんだん脱いでいくのかと思ったが、単に負けたらグラス1杯のビールを罰として飲むだけ
らしい。それでもいとこは1時間以上そのサイコロをやっているのである。もうビールは恐らく1ケース分ぐらい注文したのでは無い
だろうか?彼女も勿論対等に負けては飲んでいたので、女性にしては凄い飲みっぷりである。最後の方は辛そうだったが。Webmasterは
結局ここでも中国語.dllをイソストールしていなかったので、日本語の話せる知り合いと話すか、ぼけーっとしているしか無かったので
あった。
・深夜0時を過ぎただろうか、いとこは羽振り良く数百HK$のチップをボインねーちゃんに払って、気分良く“天上人間”を後にし
た。ビールだけでここまで酔ったのも久しぶりである。その日はその店の向かいにあるやや高級そうなホテルに宿泊した。もう食べ物
は不要である。ベルトも一つづらした。
20 Feb.2001(Tue.)
・翌日、やや二日酔いになりながら起床。もう9時を過ぎている。いとことその友人はまだ寝ている。10時にフロントからチェッ
クアウトの催促をされ、仕方なくチェックアウト。その後、また飲茶だと言う。皆の胃はどうなっているのだろうか?
・もうWebmasterは言語も通じなく何処に行くかも解らないし、しかもやたら食べさせられる状況に参り、もう香港に戻りたくなっ
てきた。しかし、また昨夜のヤンキー兄ちゃんと何処かに遊びに行くと言う。仕方なくその友人が来るまでシンセン駅近くのデパート
なんだけど平屋と言うユニークな店舗で何を買うわけでも無くウロウロする。ちょうど昼頃、そのヤンキー兄ちゃんは登場した。しか
も今度はクルマが違う。これは日本で言うエスティマである(ちなみに、中国ではプレビアと言う名前になる)。ちゃんと左ハンドル
だ。やっぱりこの富豪ヤンキーはタダ者ではない。しかも、昨夜ヤンキー兄ちゃんの自宅に行ったとき、ちゃんと奥さんもいて子供も
いて、しかもその奥さんは妊娠していた様である。にも関わらずそのプレビアのナビシーにはしっかり別の女性が乗っているのである。
中国では、結婚しても彼女を3〜4人持つ事は常識的であるらしい。まさに“金さえ積めば舐めろ言うたら舐めるし、股ひらけ言うたら
股開くがな”byナニ金の世界だ。しかしこの彼女、スゲー可愛い。“オッ!別嬪やがな”(C)ナニ金と言う感じ。
・そのキャプテンシート式プレビアは、またしてもアグレッシブな走行により長い有料のトンネルを抜け、更に内陸部に入る。つい
た所はMINSK WORLDと言うロシアから払い下げを買ったのか借りたのか、戦艦空母の実機が湖に浮かべられ、その中の一部を改造して
博物館に仕上げたような日本には無さそうなアミューズメントパークである。またいとこが台湾式犬肉棒みたいな物を買ってきてくれた
。気持ちは有り難いが、たまには月見うどんとかざるそばとか,さっぱりした物を食べようとは思わないのか?
・一つ興味深いアトラクションがあった。何と本物の戦車に乗せてくれると言うのである。一応起伏に富んだコースが用意されてお
り、水たまり等も用意して、それなりに雰囲気は出ている。ヤンキー兄ちゃんを始め、男共は興味を示して乗りたがっている様子。やは
りこの辺のアルゴリズムも世界共通なのだ。幾ら払ったのかは知らないが、とりあえずみんなで乗り込む。Webmasterとしては戦車の
中がさぞサイバーだろうと期待していたのだが、噂に聞いていた通り戦車内部は随分狭い様子。結局穴から覗いて、戦車の上に溶接され
た椅子に座る。さて、エンジンが起動した。もの凄い爆音である。排気量にして10,000ccぐらいのヂーゼルと言った感じ。やがて前進
するが、当たり前だがセルシオの様な乗り心地では無い。むしろ想像以上のアグレッシブな揺れ方だ。特に旋回する時はワザとやって
いるかと思うぐらいに凄い横Gが掛かる。一応車体の隅々に鎖が張ってあるが、これが無いと多分落ちる。子供などこんな鎖の間から
抜けれるので振り落とされて、運転者は気づかずにキャタピラでミンチにしてしまうのでは無いか?まぁここは中国。日本の常識は捨
てるしか無いのである。
・さてメインの戦艦空母に乗り込んだ。中で各空母のラインナップを映画で説明して貰うが、当然ナニを言っているかは2%程度
しか理解出来ず。まぁとにかく凄く空母と言うのは重いらしい(謎)。空母の甲板には空母のシンボルとも言える滑走路がある。憧れの
カタパルトだ(笑)。甲板には一応大砲やミサイル庫などが有る(さすがにこれはモックだったが、ここ中国なら本物なのでは?と言う
期待もあった)。ところで、ここは湖なのだろうけど、どうやってこのミンスクは持ってきたのだろうか?湖の向こう側には幾つも山
が連なっていて、全く人里の有りそうな雰囲気は無い。やっぱりここは中国なのだ。Webmasterは今回の旅のターミナルはココだと言う
認識を持ったのである。
・数時間MINSK WORLDに居ただろうか、そろそろ帰ると言う事になった(らしい)。帰り道はちょっと違う道を通った。するとこれ
ぞピーキーに中国なワンシーンを目撃したのである。デジカメに納めることが出来なかったのが凄く残念である。丁度勤務終了時間ら
しく、ナントカ電気有限公司の看板のある中規模の工場からは何百台ものチャリンコが一斉に道に蔓延ったのだ。しかも鶏を籠に入れて
売っているお店を発見!プレビアはそのチャリンコの渦にクラクションを鳴らしつつ、結構なスピードでつっこんでいくのだ。これこそ
ストリートファイターの春麗のステージそのままである。多分このペケペケ電気有限公司ではノートパソコンのACアダプタを作って
いるに違いない(なんか勝手な判断ばっかりだ)。ほんの数十秒の出来事だったが、中国の中国的神髄を垣間見ることが出来たWebmaster
は幸せである。
・シンセン駅についた。またメシを食べるらしい。もう...(以下省略)。
・イミグレーションも難無く通過し、またドブ側を渡って香港に入る。一応ショボいDFSがあった。今考えると、香港のDFS
よりMARTELLが安かった。買っておけば良かったと後悔したが、後日、横浜の自宅の近所のマインマートでもっと安く売られていた(!)。
香港行きの電車は、大量の荷物を担いでいるお婆ちゃんとかが結構多い。中身は何だろう?何かの衣類の様なモノだが、段ボールいっ
ぱいに入っている。やはり中国で手に入れ、香港で売ると多少儲かるのだろうか?慣れているのか、結構軽そうに持っているので、大した
価値のあるモノでは無さそうだ。
・九龍−香港島を結ぶトンネルの通勤渋滞に巻き込まれたが、約1時間後、香港のホテルに戻れた。いとことWebmasterの知り合いは
また食べに行くと言う。さすがにWebmasterは付き合いきれないので、ホテルの部屋に居ると言う旨を伝え、部屋に戻った。翌日の早朝に
は空港に向かって日本に帰らなくてはならないので、今日はもう特に遠出せず、近所のスーパーでお土産などを物色して、またくだらな
い安いお菓子を大量に買い込んで、0時前には寝ることにした。
21 Feb.2001(Wed.)
・さて、今日は帰る日。シンガポールから日本に帰って、またすぐ翌日に香港に来たので、自宅に帰れると思うと何かホッとする。
結構余裕を持ってチェックインを済ませたので、日本の噂ではやたらデカイと言う評判の香港DFSとやらをチェケラすべく、早めに
イミグレを通過する。しかし!結論からすると実にNGである。酒にしてもお菓子にしても香港市内より高いし、貴金属類は査定するほ
どの知識が無いが、多分これも高いに違いない。結局宣伝に騙されているだけの様だ。結局MARTELL
VSOPを1本だけ買う。でも、さっき も書いた通り、価格は近所のマインマートに負けていたのだ。重い荷物なだけであった。
・香港の時差は、日本から見てシンガポールと同じ−1時間。成田に到着したのは昼の2時ぐらい。夕方には自宅に戻る事が出来た。
・総評
・今回初めての香港旅行だったが、やはり知り合いが居ると行動範囲も随分と増えるので有り難い。カオス好きな向きは、是非シン
センに行くことをお勧めしたい。シャワー派なら、2泊か3泊程度で、ビクトリアピークと香港市内観光,夜はジャンボシーフードでも
行ってみると良いだろうか(姉の話では、ジャンボシーフードは大して旨くない割に観光客相手と言うことで高いらしい)。屋台が所望
な場合は、今となっては少なくなってしまったらしいので、ランチタイムに即席でテーブルを並べて客収容量を拡張するお店が結構ある
ので、その時間を狙えば、香港的香港の雰囲気を味わうことが出来るだろう。有名なブランド物ショッピングは結構している日本人は多
かったが、Webmasterの考えではやたらお店の構え方がBoutiqueな雰囲気のお店ばかりであった。日本より安いと言うが、あの状況では
せいぜい数%安いだけでは?と考える。“せっかく来たから”と、つい無理矢理買ってしまうと言う錯覚を起こさない配慮が必要。
あと、後でシンガポールに長期出張を控えている人は、香港には行かないようにしましょう。シンガポールに似ているので、街の雰
囲気の楽しみが半減します。まぁ、シンガポールよりピッチが細かいので、それなりに見応えはあるかも知れないけど。あと、両替商で
すが、時間に余裕があるなら数件チェックした方が良い。すぐ隣り通しなのにレートが全然違うなんて事がありました。Webmasterの見
つけた一番高く買ってくれる両替商は、なんと立派な銀行でした。銀行よりも小さな両替商の方がレートが良いハズと言うWebmasterの
読みが大きくハズれました。
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