リソースマスターWebの使用率6月号

30 Jun.2000(Fri.)晴
・この“Webmasterリソース使用率”も、早いモノで1年が経過した。初期の頃はThinkPad535で帰りの通勤電車の中で書いていたりして、その後リブレットを手に入れてからは出張中の新幹線、出張先のビジホー、昼休みに会社の机などで執筆活動をしていたが、結構他人に読んで貰う御利益以外にも、自分にとってもヒストリカルトレンドデータとしては結構重宝する情報を書いてきたようだ。しかし、これは昔を懐かしむデバイスでしか無い。Webmasterは俄然、『昔を懐かしむ』種類の人間の様で、何でもメモリーとして残しておきたくなる症候にかられる。将来のヴィジョンを策定しないWebmasterは、やはり過去ばっかりを振り返るネガティブな一生を送ってしまうのでは無いかと心配である。
・こんな事を書いた矢先だが、Webmas......使用率開始から1年間を振り返ってみたい。まぁ仕事メインのハナシになってしまうだろうけど。
・1999年6月。この頃の印象としては、Webmasterは今まで海外に一度も行ったことが無いのに、突如仕事でSingaporeに行くように指示された事である。急いでパスポートを取得して、海外へと出向くが、今まで海外には何も関心がなかったのに、行ってみると、国内とは全く違った雰囲気で結構気に入った様である。その後も暫くSingaporeの仕事をやっており、1ヶ月ほどSingaporeに行っていた。その後は会社からほど近い鶴見の某オイル工場の仕事を少しだけやって、その後はまたSingaporeの仕事だったのだが、長野にちょいちょい行くぐらいで、Singapore現地に向かうことは無かった。この頃から、国内への小出張が頻繁となる。ちょっとした打ち合わせやら1日で終わる作業やらでひたちなか市に日帰りとか1泊だけとかが多かった様な気がする。確かこの頃リブレットを入手したので、常磐線の各駅電車では格好の執筆ポイントとなった。
・で、去年の暮れはひたちなかの潟nイタッチ製作所の薄暗いプラント内で過ごした覚えがある。常人はこたつでソバ喰いながら紅白を閲覧している頃、Webmasterはプラント内で装置に付いているタッチパネルが故障して復旧作業をやっていたが、あれはあれで何か良い思い出だ。後で知ったことだがひたちなか市ではミレニアム記念で年越しと同時に結構大規模な花火が上がったらしい。Webmasterはひたちなか市内のファミレスの駐車場でAC100VコンセントをCRCKして携帯電話を充電しながら社用車の中で2000年を迎えた。確かにその時花火の様な音は聞こえた覚えがある。 その後海沿いをひた走り、鹿島神社に向かってお参り、その後は海辺に行って初日の出を閲覧したが、前日も徹夜で作業だったので、車内で眠ってしまい、起きたらもう5mm.ぐらい日は上がってしまっていた。
・その後、1月の末ぐらいから、どういう訳かパソコン関係の仕事をさせられるようになる。TCP/IPを使用して、装置のステータスをパソコンに読み込んだりするのだが、それには簡易言語を使用することになる。これがまた内部で一体どーゆー事をやっているかが解らないので、トラブルがあってもどこから当たっていけばよいか解らない。この仕事は現在でも引きずっているのである。 その後も、この“モリ”関係をやりながら、ひたちなかでのトラブルシューティングにたまにひたちなかに行ったりして今日に至る。これを書いているのは実際は7/2なのだが、明日からカローラで会津に出張である。何か車内での暇つぶしを考えないとダメだな。

23 Jun.2000(Fri.)雨・曇 in Superあずさ16号 Limited Express bound for SHINJUKU.
服部時計店(銀座)・森と呼ばれる装置は、ついに客先の元に運ばれ、目下建築中の液晶工場に設置されていた。ただし、パソコンは酷い扱いであり、埃だらけの機械室の様な所に放置されているのである。この調子では半年程で壊れるだろう。
・今回の出張で行ったところは、Webmasterが高校時代に合宿で自動車免許を取得した場所にほど近く、さらに良く行く蓼科山荘へのゲートウェイであるため、結構馴染みのある場所であった。しかし、茅野駅よりWebmasterが宿泊していた富士見駅は随分と小さな駅であり、周りの商店街も現場から帰る夜8時頃にはもう暗くなっているのである。一軒だけ養老の滝があるので、Webmasterはお互い酒好きの客先と毎晩そこで酒+夕食を食べるしか無かった。
・で、今は横浜に戻っている最中であり、Webmasterの乗車した茅野駅ではドラスティックなワンシーンを目撃した。年の頃は今話題の17才ぐらいでの少年が小さいカバンひとつでホームをウロウロしており、後ろには父親と思われる人間が後を尾行している。で、二人の間での会話が*「おい、お前は一体何処に行くつもりなんだ」*「るセェな。シンジュクだよ新宿。」って言う中学生日記(c)NHK的な会話が繰り広げられていた。 で、Webmasterが乗る電車にその少年も乗り、暫く車内をウロウロした後、Webmasterと同じ車両の自由席に座っていた。父親はどうやら乗車しなかったようである。
・荷物は至って軽装であり、見たところ着替え一式すら入っている様には見えない。しかもこの電車が新宿に到着する時間は10:50PM。金銭も充分に無いだろうに、今晩は一体どうやって過ごすのだろう?
・Webmasterも高校の頃、親父と喧嘩して家を追い出された事が何回か有る。追い出されたら、通常それっきりで『何回か有る』と言う表現はあり得ないハズなのだが、3日か4日すると母親が心当たりの場所を探しに来るのである。結局母親が仲介役になって渋々和解する事になっていた。その間大体学校には行っていたが、制服もマトモに持っていなかったので、適当にサボる事になる。勿論無連絡で2日間も欠席となると保護者に連絡が行ったのであろう。 その時Webmasterは、友人の家に泊まったり、本当に公園で野宿をしたりした。野宿と言うのは、想像以上に辛い。確か秋〜冬にかけてもう寒い時期で、雨がずーっと降っていた様な記憶がある。公園と言うのは意外なほど屋根があって雨をしのぐ場所が少ないのをご存じだろうか?屋根っぽいものがあっても、実はスカスカで藤のツルが這わせてあったりして、本格的な雨ではむしろ雨粒が大粒になって落ちてきてロクな物では無い。そして、寒い。眠いのに寝れない状況と言うのはコレである。段ボールを敷いてなるべく体温を逃がさない様に丸くなって寝てみようと思うが、この丸くなるスタイルをちょくちょく変えて一番ベスポジを追求しているばっかりで、殆ど寝れないのだ(なんか説明しづらい。ただ、経験者なら解ってくれるハズ)。さらにその頃は良く食べる年頃なので、おなかも減る。金は無いからカップラーメンなぞ食べたりする。
・いま新宿に向かった少年は、今後どの様な展開になっていくのか気になるところである。この少年の父親も、何をやってもこの状況では神経を逆撫でする事になってしまう事に気づかないのだろうか?少年は多分、「俺は凄いことが出来るんだぞ。この長野のド田舎からシンジュクと言うメトロシティに行ってやるんだぞ」と言うのを親に知らしめてやりたいのである。最近は犯罪の低年齢層化が甚だしいのでそこだけ心配だが(実際、最近の少年の思考能力の足りなさに反比例した行動力には恐ろしいモノがある)、ちょっと前なら、放っておけば良いのである。自分のやっている事の無意味さに、時間が経てばやがて身をしみて解るだろう。

XX Jun.2000(Xxx)
・イソプレシブビジホーについて場末の椅子ストリップ(謎)
・もう随分昔のハナシになるのでもうヤメようかと思っているのだが、“★以後掲載予定トピックス”に掲載してしまっている以上、近頃は特にトピックスも無いので書くことにする。
・会津に出張するとき、Webmaster,と言うか部署内の人間皆が気に入っているOng-Tseng付き格安ゴジャース宿の予約が取れないと、仕方なく会津若松の城下町界隈の至ってノマールな宿を取ることになる。Webmasterは今後もちょくちょく会津に来ることになるかと思うと、ゴジャース宿が確保出来なかった時の妥協策として是非ともHビデオCRCK仕様+和室+シミ付き+穴付き一戸建てビジホーを確保しておきたかった。で、当時は会津に連泊するときでも荷物をかついで毎晩違う宿を予約してホテルパトロール(PAT.)に専念していた。
・そうしている時、『つるやホテル』と言う名前の宿に当たったことがある。何かこのホテル、建物は古いが、掃除は結構行き届いており、衛生的には申し分ない様に思える。しかし、何と表現して良いかある種独特な雰囲気があるのである。ここはジェピヂにて各位確認して貰うしか無い。不思議なことに宿全体が実に静かであり、扉を閉める音や、テレビの音なども殆ど聞こえない。最初は単に不人気で誰も泊まっていないのかと判断したが、翌朝朝食時に食堂に行ってみると結構な宿泊客が居るのである。しかも結構若い女性グループが2〜3組居たのも印象的である。アメニティも何も無い。石鹸とタオルだけである。ひげ剃りは廊下に\300円で完全無電源タイプの自販機で売られていた。
・ビデオはなかなか良い。ここ会津ではCRCK Ready!なビデオは未だ発見できていない。全部3チャンネル選択式のインテリジェントかつソリッドステートな方式なのだが、ここはレートが30分/100円である。普通は10分/100円であるに対してなかなかのバーゲンだ。但し、Digiperoチャンネルでは無く、もっと変なCS放送だった気がする。深夜3時頃見てみたら70'sっぽい正統派ピンク映画(オールカラー(PAT.))っぽいものが流れていた。
・で、後日また会津に来たときに、再度そこに泊まることにした。今度は和室が無いかと訪ねると有るとの事で、勿論そこにして貰う。前回の洋室と違ってなかなか古い旅館っぽくてWebmaster向きであった。
・で、トータル的に見て、このビジホーは可なのか不可なのか?和室があるのと、格安Hビデオを考慮するとこれはゴジャース宿に次いで二番手となるのである。しかもちょっと大きめな浴場もあるので、他のワーシャーしか無い普通のビジホーよりかは旅行気分が味わえる。値段も安いし、経費の精算を領収書で行わない会社だったら良いと思う。
ξω画像ωξ
1.廊下
2.自販機コーナーにある謎なイス(しかも2個)
3.自販機コーナー近傍にある謎なイスPART2(今度は1個)
    └{サーヴィス}このイスの拡大写真(壁紙に最適 size1024x768 150KBでかくてすまん)
4.階段
5.浴室サウナ
6.激珍品ジーンズ・カルパス(懐かしい。けどパッケージが当時のと違う。この箱の中に幻のジーンズ柄のアルミ包装があるのかな?)

16 Jun.2000(Fri.)晴 in MAX-PAYNEやまびこ49号Super Express bound for TOKYO.
・会津から東京に帰っているのである。前日はモリのネットワークがどうしても開通せず、一日長く居るハメになってしまった。結局立石電氣の技術屋を東京から呼んでしまい、しかも、その人が会津に着く前にWin NTを再イソストールして、古いバージョンの通信オブジェクトをイソストールしたらすんなり動いてしまい、その立石電氣の人が到着した時はもうネットワークはビソビソにジャブコル状態だったのである(謎)。よって、わずか30分程度しかその人は居なかったと言う、これまた極めてシュールな出張をさせてしまったのである。
・さて、今回のモリと呼ばれる装置のモニタリングには、セイコー直接販売のNLXケースのPC/ATを使うことになった。スペックはセルの500MHz/192MB RAM/intelPROSetとか言う肉が最初から付いているものである。で、途中経過は面倒なので省略するが、とにかくWindows NT4.0の再イソストールをしないとダメになってしまった。HDD内のピニオンギヤに肉が詰まりすぎたと言う事にしておこう。
・近頃のパソコンは、デスクトップでもリブレットとかと同じ様な、『巨大ファイルが1個だけのリカバリィCD』式なのである。で、COA(Certificate of Authenticity)はパソコン箱の側面にシールが貼られており、お馴染みのCOAが表紙に印刷されている今まで一度も開いたことの無いマニュアルは排除された。で、そいつを使って再イソストールするが、これがかなりバギーである。イソストール中に3回も青VGA画面でメモリダンプが出力された。良く手順を読んでみると、まずはリカバリFDの動作中にそのバッチを止めて、FORMATをかけないとダメらしい。次に、イソストール中に、ネットワークへの参加の可否があるが、これは絶対この段階ではイソストールしてはダメとの事。イソストールが終わってから後でやれとの事である。あと、ディスプレイアダプタの設定も初期セットアップ中にイヂろうとした瞬間青VGAである。何度かイソストールを試みているうちにやっと起動できたが動作がV30ぐらいにトロくなっていたので、これまた気味悪いのでやり直し。一応、添付のマニュアル通りにおとなしくイソストールをすると、何とか普通に起動するようになった。なんでこんなに綱渡り状態でイソストールさせるのだろうか?

14 Jun.2000(Wed.)雨 in MAX-PAYNEやまびこ119号Super Express bound for SENDAI.
・もう今年の初め頃からWebmasterが着手している“モリ”と呼ばれる装置なのだが、やたら売れ行きが好調らしく、既に3〜4件ほど受注しているらしいのである。本来ならある程度仕様が固まれば納入時にちょいちょいとコンフィグレーション出来るようにして、誰でもセットアップ出来るように標準化する方向でソフトを作っていくのだが、現段階では仕様がエンドユーザーによってまちまちであるため、標準化を行うのが難しい状況である。となると、受注がある度にWebmasterはソフトを作り込んで行かなくてはならない。勿論まるっきり内容の異なる装置ではないので前に作ったのをベースに改造していく事になるのだが、未だまともなデバグを行っていない未完成ソフトをどんどんコピーしてばらまくというのは今後の先行きが思いやられる。今日はその“モリ”装置第2段のパソコンセットアップにおなじみの会津に向かっている最中なのだが、もうゴジャース温泉宿にも飽きが出てきてしまった以上、あまりトキメキ度は高くない(笑)。
・さて、今新幹線の窓から眺めていると、ちょうどホテルニュートダをかすめた。埼玉と言うのは、パイネがごくごく普通な通りにさりげなくセットされているので面白い。確かコレは茨城でも同じ事が言えたような気がする。ところでこのニュートダは外見からしてかなりボロっちい。恐らく染み付き穴付き盗聴器付き一戸建てに違いない。
・本日は5/15発:またしてもイソプレシブビジホー発見の話題に迫ろうかと思っていたのだが、今リブレットのDigicamTMP内に無かった。多分家に置き去りのスマートメディアにまだ入ったままの様であるので、また次回にしよう。
・昨日、母親が今後のハイテク株の行方をWebmasterに聞かれた。しかし経済アナリストでも無いWebmasterに聞かれてもこれはお門違いである。ハナシによると母親は現在ミカカ・ソミー・そして聞いた事が無いのだが“データ通信システム(これは本当の会社名)”の株を所有しているとの事。現在、ミカカ・ソミーは横這い状態。しかし最後のデータ通信システム鰍ヘこの所軒並み株価が下落しているらしいのである。会社名としてはかなり漠然としていて、つかみ所の無い名前である。業種としては、ネットワーク構築コンサルティング・顧客別データベースソフトウェア開発・ネットワークエンジニアリングサービス・ネットワークメンテナンスサービスとか書いてあった。東京から大阪までリード線を2本引いて、東京には単1の乾電池と押しボタンスイッチ,大阪にはソケット付き豆電球をそれぞれ接続するだけで、東京と大阪間にてモールス信号による巨大なバックボーン回線を敷設した事となり、素晴らしいネットワークソーリューションを提案した事になる。ボーレートは高橋名人(懐)を起用すれば欧文200char./min.ぐらい可能カモ知れない(DC1.5Vでは電圧降下が起こって大阪まで豆電球を光らせられないと言う屁理屈は抜きにしてもらいたい)。
・毎度の事だがハナシが脱線した。つまりはネットワーク***(ワイルドカード)サービスだけでは、さっきの豆電球式モールス情報通信もあれば、巻物に筆で0FF0.FFFFと書いて飛脚に運ばせたり、Nextcom.のATMだの千BASEのHUBを設置したり光ケーブル敷設工事をしたりだのピンキリなのであると言いたい。多分この会社は、金融や携帯電話の通信システムの開発などをやっているのだろう。
・こうなると、今後のこの会社の展望がドーナルかを知るには、携帯電話とか金融の情報システムの活性化により繁栄されるのでは無いかと懸念される。このへんをWebmasterなりの偏見により考察したい(多分実際とは嘘二千だと思うけど)。
・まず金融であるが、これってもう昔からシステムは確立されているハズなのである。今のハヤリは多分24時間ATMとか、i-domoで口座振り込みなんてのがあるけど、これってあまり必要性を感じない。24時間はそれなりに需要があるとは思うが、システム保守や他システムとの融合は全ての金融機関との足並みが揃わないとダメなんじゃなかろうか?一応クレジット会社と言うバッファがあるので、これを使えばほぼ24時間キャッシングは今でも出来る事になる。i-domo振り込み等、書くに足らないサービスであり、一体誰がこんなのを実用としているのだろうかいささか疑問である。となると、金融の新規ネットワーク層の開拓ってのは余り期待出来ないのではなかろうか?
・次に猫も杓子もケータイ。トピックとしてはこっちの方が俄然興味深い。最近のキャリアのキャッチコピーの変化を見ていると、約2年前ぐらいはケータイ・PHS共にサービスエリア拡大や,首都圏のポート数増(小ゾーン化)による話中の防止等が挙げられていた様な気がする。去年ぐらいでは、簡易ブラウザを付けてイソターネットできるよん。なんてのがホットだったような気がする。最近は、それぐらいのサービスは結構定着化してきた様で、通勤電車で他人の行動を見ていると文庫本を読む人より、ケータイと睨めっこしている人の方が多いシーンが多々ある。となるとネットワーク繁栄に結ぶケータイ市場の技術的ブレイクスルーがもう見あたらない。最近ではユーザー固定の為に長期優待割引サービスとか、とにかく基本料金が安いとか、システム構築にかけた費用を埋めるべく必死である。ただしこんな割引サービスは技術的ブレークスルーには結びつかないのは解るだろう。ここでどうやらケータイ市場の進化は小休止を迎えたように思える...
・ところが、最近J-PHONEでは“ミーメディア”等と言うキャッチで『凄いことやるよ』みたいな予告をしている。これもまだ内容は漠然としている(J-PHONE側もわざとそうしているのだろうが)。しかし、Webmasterはここでピンと来た。
・Webmasterは会社に行くときも、出張の時も、移動時間の暇つぶしにはMP3プレーヤー・パソコン等持ち歩くことが多い。でもたまに忘れる事がある。しかし、それより何よりケータイ電話って、暇つぶしの道具にもならないのに必ず持ち歩いている。MP3プレーヤを忘れた時は、ケータイでMP3が聞ければな〜と思う。これをやりたければケータイ電話とMP3プレーヤをガムテープでくくりつけておけば良い。但し、これでは意味が無い。せっかくくっつけたなら、ケータイでMP3をダウンロードして聞くベシである。これを発展させると、例えばラジオを聞く場合、何か聞きたい番組があったら、その時間にリアルタイムな視聴が必要となる。今後は一時期流行ったページャーによるニュースの自動配信みたいに、ラジオの自動配信を行うのである。必要な項目だけをプリセットしておき、あとはただ携帯を持ち歩いていれば良い。回線トラフィックの余ったバンドを使ってちょっとづつでも受信させておけば良い。勿論ここでは圧縮技術が大きく関与するであろう。これに応用を利かせれば、着メロダウンロードと同じノリで最新ヒットチャートの自動受信も可能である。で、ケータイにイヤホンを差して聞けば満員電車でも極めてスタイリッシュである。これが、時間に捕らわれない、自分本位のメディアである“ミーメディア”を意味しているのでは無いかと予想しているのであるが、如何だろうか?
・このメディアを確立するために必要な技術的フィールドは、前述の『圧縮技術』。今ではmp3やATRACなどの圧縮テーブルが分裂しているが、これもいつかは統一されるだろう。次にメモリ。音楽を半導体に入れるのは徐々に常識化しつつある。ケータイ電話に128MB程度のS-RAMを乗せるのも、素人的に見ればたやすいことなのでは無いだろうか。

11 Jun.2000(Sun.)雨
ドラえもんの最終回(結構みんな知っているハズ)

第1章 出来事

      それは、子供達が心おどる正月の出来事だった。。。
      「のび太さぁ〜ん。羽子板で一緒に遊びましょうよ。」
      「うん。やろうやろう。」
      しかし、運動音痴なのび太は、あっという間に真っ黒な墨だらけの顔になった。
      「よ〜し。今度は負けないぞ。」
      「え〜い。」
      のび太が打ち上げた羽は、とんでもない方向へ飛んでいき、大きな木のてっぺんに引っかかってしまった。
      「ごめ〜ん。僕取ってくるよ。」
      「あんな木に昇るとあぶないわ。あきらめましょうよ、のび太さん。」
      「だいじょぶだよ。」
      そういうと、少しは頼りになる所を見せたかったのか、のび太は大きな木をのぼり始めた。
      「のび太さん、降りてきて〜。危なくてみてられないわ〜。。。」
      上に昇れば昇るほど、足をかける枝は細くなる。
      その時である、
      バキッ!!!
      乾いた枝が折れる音とともにのび太が落ちた。
      「きゃ〜〜〜〜〜ぁぁぁぁぁぁぁ。」
      ドスン!
      鈍い音がした。
      この木はどれぐらいの高さなのだろう。
      何メートルあるかはわからないが、のび太としずかにはとても大きな木に見えた。

      第2章 告白

      「のびちゃん!のびちゃん!」
      「のび太! おい のび太!」
      「のび太くん!のび太くん!」
      「のび太さん!のび太さん!」
      ここは私立病院。不幸な事にのび太は頭から落下し、意識を失っていた。
      ママ、パパ、ドラえもん、しずかが、涙を流し、必死にのび太に話かけている。
      連絡を受け、ジァイアン、スネオも駆けつけた。
      「おばさん。のび太はだいじょうぶなんですか?」
      「うぅぅぅうぅぅぅ。」
      ママはその場に崩れ座り込んだ。
      「手術をしなければ、このまま、、、ずぅ〜っと このまま、のびちゃんはこのまま、、、植物人間のようになってし
      まうんだって。。。」
      「じぁあ手術をしてのび太を助けてよ。」

      「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 。」

      「失敗すれば、死んじゃうかもしれないの・・・・・・・。」
      「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。」
      「おい。ドラえもん!!!!いつものように何とかしろよ!タイムマシンだとかなんかあんだろ!」
      「そうだ!そうだ!何とかしろっ!」
      「・・・・・・・・・・・・・できないんだ・・・・・・・。」
      ドラえもんの脳の中に「生命救助」に関する禁止事項プログラムがある。
      そのプログラムの中の111059841行目に、このような命令がある。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      歴史を壊す可能性大。生命を直接的に救助する事を禁ず。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      この事実をドラえもんはみんなに告白した。
      「この役立たずロボット!」
      「お前なんか未来へ帰れ!」
      「みんなごめん。。。。。僕はのび太くんの為に未来から来たのに。。。」
      ボカッボカッ!!!
      ジァイアンはドラえもんを殴った。
      「うぅぅぅぅぅぅぅぅ。ごめん。。。」
      ボカッボカッ!!!
      今度はドラえもんが自分で自分を殴りつけた。
      「たけしさん!ドラえもん!もうやめて! 私が悪いのよ。 私が一緒に羽子板遊びなんてしなければ。。。」
      しずかは自分を責めた。
      「いいえ。みんなのせいじゃないわ。。。」
      ママの声が、みんなに届いたかどうかは定かではない。

      第3章 未来へ

      それから1週間。
      のび太の意識はいっこうに戻らない。
      「先生。手術の成功率はどのくらいなのですか?」
      「・・・・・・・・・・いままでの成功例から言いますと、20パーセント
      以下です。」
      「・・・・・・・・・・・・・・・」
      「でも、このまま何もしなければ、のびちゃんは・・・・・・。」
      手術をしなければ、のび太は生命すら危険な状態であった。
      しかし、手術の成功率は絶望的に低い上、手術にかかる多額の費用も野比家にはあるはずもなかった。
      「20パーセントでも、助かる確率があるなら、手術して、のび太くんを助けましょうよ。」
      できすぎがママに言った。
      「僕、クラスのみんなにカンパを呼びかけます。」
      「よし、できすぎ!そうしようぜ。」
      ママの目にまた涙がこみ上げた。
      しかし、いままでの涙とは違う別の涙だ。
      みんなにこんなに愛されているのび太。。。
      ママはのび太を産んで本当に良かった。そう思った。
      そう思ったら、涙があふれた。
      数日後。
      もう決断しなくてはのび太の命が危ない。
      できすぎや、ジャイアン達が集めてくれたカンパも微々たるものだった。
      成功率は低いが手術をしなくてはのび太は助からない。
      しかしそんなお金はどこにもない。
      「だめか。。。。」
      「パパ!そんな事言わないで!うううぅぅぅぅぅ。」
      「すまない。ママ・・・・」
      ママとパパは我が子の為には命さえ、惜しくないと思った。
      しかし何もしてあげられない自分達に無性に腹が立った。
      「ママ、パパ、お金は僕が何とかするよ。僕はのび太くんの為に未来からここに来たんだ。絶対にのび太くんを
      助けてみせる。」
      「ドラちゃん。。。。。。」
      ドええもんはそう言い残すと、家に帰り、引き出しの中のタイムマシンで未来へ戻った。

      第4章 急げ!

      ドラえもんは21世紀に帰ると、真っ先にリサイクルショップへ向かった。
      「いらっしゃ〜い。」
      無愛想なロボットの店員がドラえもんを迎えた。
      「これ全部売りたいんだ。」
      「全部????」
      「そう。全部だ。」
      「本当にいいんですね?」
      「はやくしろっ!」
      ドラえもんは何と、4次元ポケットの中の道具を全部売り払ってしまった。
      額にすると、どこかの惑星を1つまるごと買えるぐらいの金額だ。
      「ありがとうございました。2.68秒後に、あなたの電子マネーの口座に全額振り込まれます。」
      「またのお越しをおまちしております。」
      それを聞かない内に、ドラえもんは店を飛び出していた。
      のび太くんを絶対に助けてみせる。。。。ドラえもんの頭は、その事でいっぱいだった。
      オーバーヒート寸前だ。
      いや、もうすでにドラえもんの内蔵コンピューターは、すでにおかしくなっていたのかもしれない。。。
      ドラえもんは次に、宝石博物館へ向かった。
      この時代、ほとんどの宝石は人工的に作られて、天然の宝石は、莫大な金を積まなければ、手に入れる事は
      出来なかった。
      「いらっしゃいませ」
      人間女性型ロボットが迎える。
      「ご見学ですか?」
      「いや。」
      「天然のダイヤで一番大きいのください。」
      「少々お待ちください。」
      女性ロボットはそう言うと、奥のスタッフルームへ入っていった。
      数分後、10人のガードマンロボットを引き連れ、館長らしき人が出てきた。
      「あなたですか?天然の一番大きいダイヤをほしいというお客様は。」
      「そうです。売ってください。」
      「本当ですか?とてもあなたのような方が買える代物ではありませんよ。」
      館長は明かにドラえもんの事をバカにしていた。
      「お金ならあります。見て下さい。」
      そう言うと、ドラえもんはマネーカードのバランスボタンを押し、残高を館長に見せつけた。
      「お  おおおおお」
      「す すいませんでした。どこぞの大富豪様にお仕えしているロボットだとは。。。」
      「今すぐそのダイヤをお見せいたしましょう。」
      全く、現金なものだ。商人あがりの人はいつもこうである。
      館長は奥の金庫から大きな箱を大事そうにかかえ、再びドラえもんの前に現れた。
      ゆっくりとその箱を館長が開ける。。。
      「どお〜ですか。この輝き。すばらしいでしぉ。私のコレクションの中では最高です。」
      ばかでかいダイヤだ。その大きさはドラえもんのこぶし位ある。
      「このお金全部払うから、そのダイヤをください。」
      「ぜ・全額いただけるのですか?」
      「そうだ。早くして。」
      「はいわかりました。」
      ドラえもんはダイヤを受け取ると、店を飛び出し、
      のび太くんがいる時代へとタイムマシンで再び戻った。
      現代で、ドラえもんはダイヤを宝石コレクターに売り、のび太の手術費を作った。その宝石コレクターの孫が、21
      世紀で先ほどドラえもんがそのダイヤを購入した宝石博物館を開く事になるとは、ドラえもんは知るよしもなかっ
      た。

      第5章 「友達」だということ

      「今夜が山場ですね。手術を行わなければ、命が危ないです。」
      先生がママに言った。
      ママはその場に崩れ倒れた。
      その時である。
      バタンッ!
      ドアが勢い良く開くとともにドラえもんが、病室に飛び込んできた。
      「のび太くん!」
      「ドラえもん。こんな時にどこ行ってたんだよ!」
      「ごめん。のび太くんの手術費を作る為に、ポケットの中身を全部売ってきたんだ 。。。」
      「え?本当か?これでのび太は手術できるのか?」
      「ママ。。。このお金でのび太くんを助けてあげようよ。」
      「ドラちゃん・・・・・・・・・ありがとう・・・・」
      「先生。おねがいします。」
      迷ってる時間はない。パパは先生に手術をお願いした。
      「よし。緊急手術を行う。大至急手術室へ運んで!」
      病院内に緊迫した空気が一気に張りつめた。
      手術室は1階のB棟だ。
      みんなも、意識のないのび太をのせたベットの後を追った。
      「全力をつくします。」
      ドアが閉められると、
      手術中のランプが点灯した。
      3時間位たっただろうか。。。
      ママとパパは親戚に連絡をとり、近い所に住む親戚は、もうすでに駆けつけていた。
      「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
      みんなが驚いた。ジァイアンが突如大声を張り上げたのだ。
      近くの看護婦が大声の元を探して、こっちへ来た。
      「ここは病院ですよ。他の患者さんも居るんですから、大声ださないでください。」
      「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
      「静かにしてください。」
      「のび太ががんばってるっていうのに、何もしてやらないのが友達って言えるかっっっっ!!!!」
      「のび太は俺様の友達だっ!!! いじめる事もあるが大事な大事な友達なんだっ!!!」
      「フレ〜!フレ〜!の・び・太〜!フレッフレッのび太!フレッフレッのび太〜!」
      看護婦はジァイアンの迫力に驚いた。
      そしてみんなもジャイアンの後に続いた。
      「がんばれ〜のび太〜!」
      「のび太さん〜。絶対に負けないで〜!」
      「がんばれがんばれ のっびっ太!」
      「のび太く〜ん。ファイト〜」
      「野比〜負けるんじぁないぞ〜!」
      みんなの声援は館内中に響きわたった。
      看護婦はみんなののび太を思う気持ちに心を打たれたのか、それ以来無理にやめさせようとはしなかった。

      第6章 不幸

      手術中のランプが消えた。
      8時間におよぶ、大手術だった。
      「やった〜終わったぞ。のび太は助かったんだぁ。」
      「やったやった〜。」
      クラスのみんなは、抱き合って喜んだ。
      ドアから手術を終えた先生が出てきた。その白衣は赤く染まっている。
      「先生っありがとなっ。」
      ジァイアンは泣きながら言ったが、
      先生は笑顔を見せなかった。
      「・・・・・・・・・・・・・・・」
      「のび太くんが直る見込みはありません。
      思ったより、病状がひどく。。。命をとりとめはしましたが、それが精一杯でした。。。」
      「え?・・・・・・・・・・・」
      「どういう事ですか?・・・・・」
      「・・・・・・・・・・・・・」
      「命はとりとめましたが、のび太くんはこのまま意識が戻る事はありません・・・・・・植物人間です。。。。」
      「そんなっ!うそだっ!」
      「嘘ですよね先生!」
      「我々、この病院の名医と呼ばれる医師全員で、全力を尽くしました。」
      「もうしわけございません・・・・」
      バタッ
      「おまえっ!」
      のび太のママは気を失って、倒れてしまった。
      「そんな・・・そんな・・・・のび太が・・・・のび太・・が・・・の・・・び・・・・ 嘘だぁぁぁぁぁ!!。」
      「昨日まで元気だったのび太さんが・・・嘘よ。そんなはずないっ」
      ダダダダダダッ
      みんな手術室に駆け込もうとした。
      「いけませんっ!のび太くんは手術は終わりましたが今は危険な状態ですっ。あちょっと!入ってはダメです。」
      「うるせ〜!!!!!!」

      最終章 さよならドラえもん〜〜みんな友達〜〜

      忙しい1月が終わろうとしていた。
      3日間降り続いた雪もやみ、今日はお日様が燦々と輝いている。
      いつものように平和な1日が始まろうとしている。
      ただ1つ、のび太の病室を除いて・・・・・。
      「のびちゃん♪ 学校行かないと遅刻するわよ。 それにしてもかわいい寝顔だ事♪」
      ママはショックのせいでおかしくなってしまったのだろうか?
      毎日毎日、朝から晩まで、のび太に話しかけている。
      どれほど寝れない日が続いたのだろう、今ではママはガリガリにやせ細ってしまった。
      のび太の寝顔はまるで天使のようだ・・・・・。
      パパも会社を辞め、毎日のび太のそばにいる。
      ドラえもんはあれ以来、誰とも口を聞かなくなってしまった。
      ちょうど小学校が終わる時間・・・・
      「おばさ〜ん。のび太は?」
      ジャイアンを筆頭に今日もクラスのみんながお見舞いにきた。
      「あら剛くん。 今日はのびちゃん まだ起きないのよぉ、しょうがない子でしょ?
      のびちゃ〜ん、クラスのみんなが来たわよ。ほらっ起きなさい!」
      「おばさん・・・起こさなくていいよ。まだ寝かせてあげてよ・・・まだ眠いんだよ、きっと・・・・」
      「そお?ごめんなさいねぇ。せっかく遊びに来てくれたのに。」
      「ドラえもんっ元気だせよっ」
      「のび太は死んだ訳じぁないさ。」
      「そうよ、私達の友達ののび太さんはここにいるじぁない。」
      「・・・・・・・・・・・・・・みん・・な・・・・・・・・・。」
      ドラえもんが口を開いた。
      堰を切ったように、いままで我慢してきた涙が一気にドラえもんの目からあふれる。
      「みんな・・・・僕、のび太くん大好きだから、病院で寝たきりののび太くんをどこかに連れていってあげたいん
      だ・・・・」
      「パパ・・・ママ・・・・・・・いいでしょ?僕はのび太くんの為に未来から来たんだ・・・・。」
      「ドラえもん・・・・・。」
      「ドラちゃん・・・・・。」
      そういうと、ドラえもんは空っぽのはずの4次元ポケットから、「どこでもドアー」を取り出した。
      ドラえもんは何かあった時の為に「どこでもドアー」だけは売らずにとっておいたのである。
      ドラえもんは「どこでもドアー」を狭い病室の中に立てると、寝たきりののび太に話しかけた。
      「のび太くん・・・・どこに行きたい?のび太くんの好きな所に一緒に行こう。
      僕達、いままでだってどこに行くにもず〜っと一緒だったもんね。」
      ドラえもんはそう言うと、のび太を背中におんぶした。
      「どっこいしょ。 重くなったねぇ のび太くん・・・・。」
      のび太を背中に背負ったドラえもんは「どこでもドアー」の前に立って、もう一度のび太に聞いた。
      「どこに行きたい?ねぇのび太くん。」
      答えが帰ってくるはずはなかった・・・・・。
      しかし、一瞬みんなにはのび太が笑ったように見えた。
      幻だったのかもしれない・・・・。
      「わかったよ。のび太くん。 そこへ一緒に行こう・・・。」
      ドラえもんには何か聞こえたのだろうか?
      またのび太が微笑んだ。
      見間違いなどではない。みんな見たのだ。
      「のび太くん。じぁそろそろ行こうか・・・・。」
      「どこでもドアー」が一人でに開いた・・・・
      開いたドアの向こうに素晴らしい景色が広がった・・・・。
      綺麗なチョウチョが飛んでいた。
      見たこともないほど可憐で、嗅いだ事のないほどいい匂いのお花が咲いていた。
      まぶしい程の光でいっぱいだった。
      のび太が最後に行きたい所。
      そこは天国だった。 「さあ 行こう。」
      ドラえもんは動かないのび太くんを背負ってその中に入っていった。
      ギィー バタンッ

                       (ドラえもん最終回 完)


もどる