愛宕のほおづき市

愛宕山でほおづき市が開かれたのは、江戸の古きにさかのぼることができます

ほおづき市といいますと、今では浅草の方が有名ですが、ナ、ナント、もとはこの愛宕からはじまったものなのです。

愛宕で求めるほおづきは、江戸時代には薬として珍重されてきました。

ある人が、ほおづきが薬であることを愛宕様のご神託によって知り、さっそくほおづきを家族に飲ませたところ、子どもの虫が治まり、婦人の癪が治まったと伝えられております。

江戸時代の川柳に

ほおづきの丸薬を売る愛宕山
と歌われたほど、愛宕山のほおづきは江戸の人々に親しまれていたのです。

愛宕のほおづき市は浅草のにぎわいには及びませんが、お祓い済みのほおづきを受けると特別に社殿内でまたお祓いをしてもらえます。

また、巫女さんにほおづきを選んでもらえるのも、愛宕ならではの楽しみです。


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