神社で女性というと巫女さんを思い浮かべる人が多いようです。
極端な人になると、神社にいる女性はみんな紅い袴をはいている巫女さんだけだと思っている人もいるようです。
しかし、神社にいる女性には巫女さんの他にも、男性と同じように祭礼に奉仕する女性神職もいるんです。
じゃあ女性神職と巫女さんって何が違うんでしょうか?
男性の友だちなどは「巫女さんは○○じゃなきゃだめなんだろう?」とか言いますが、これは立派なセクハラです。そんなことを思っている人はお祓いをしてあげますから来なさい!
女性神職と巫女さんとの違いは専門の研修をして、資格を得たかどうかの違いです。
神職になるには女性でも男性と同じように、専門の過程を修め、禊をしたり研修をしたりして(あ、修業と言った方がいいかな)神職としての資格を得ます。また、神事にも定められた装束を着けて奉仕します。
しかし、巫女さんにはこれと言って特別な資格は必要ではなく、まあ言ってしまえば誰でもなれます。巫女さんの服装にあこがれる人も多いらしくて年末になると、「巫女さんのアルバイトをしたいんですが」という問い合わせがかなり増えます。
当社には3名の女性神職がいるのですが、みなさん巫女さんと間違われます。
しかし、祭礼や神事のときにはちゃんと装束をつけて奉仕していますので、ぜひ一度見に来てください。
あ、そうそう。巫女さんは誰でもなれる、と書きましたが、実はひとつだけ条件があります。それは女性ということです。
男性のみなさん。紅い袴をつけてみたかったという気持ちはわかりますが、残念ながらあなたは巫女さんにはなれません。