DAF FÜRIMMER
このアルバムはDAFの5作目で実質的なラストアルバムになります。
このアルバムのDAFのサウンドは、シンセサイザーとドラムの反復ビートにヴォーカルが絡むという基本構成は、前作までと変わりありませんが、少し趣が異なりサウンドに幅が出て、ポップで聞きやすい曲が多くなっていて、DAFの新たな可能性を感じさせる曲が多くなっています。
特にGabiのヴォーカルが見事で、ファルセットヴォイスやけだるい雰囲気のヴォーカルを聴かせてくれます。
またタッチやスウィートドリームスのころのユーリズミックスのような曲(確かユーリズミックスのデビューアルバムにはコニープランクがプロデュースしていたと思うし、DAF解散後のRobert Görlのソロアルバムにはアニ-レノックスが参加していた。)もあって、もしDAFがこのまま続いていれば、きっとメジャーなグループになっていたことでしょう。
DAFはこのアルバム発表後解散し、Gabiはエロチックな名盤Mistressを、Robert Görlは前述のソロアルバムNight Full of Tensionを発表します。
その後1986年に再結成し1st Step to Heavenを発表しますが、単なるB級のディスコバンドになってしまって、そのせいかすぐに解散してしまいました。