本当はもっと早くに行きたかったが、雨や雪が降ったりしてなかなか回れず、年末のあわただしい時期のAラリーとなってしまった。
心配していた寒さも和らいで、タイトルどおりの陽だまりの中出発する。
阪神高速神戸線、第2神明、加古川バイパス、姫路バイパス、太子龍野バイパスと乗り継いで国道2号線に入り、龍野駅手前で県道441号に入る。
山を越え、国道250号に入り、いくつかコーナーを抜けるとOPT1七曲りの看板があった。
駐車スペースがほとんど無い国道脇の看板で、そばを車がどんどん通り過ぎるので、Qだけチェックしてすぐに出発する。
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国道250号はりまシーサイドロードを走る。七曲と呼ばれるコーナーの連続する道で、ところどころで前方に播磨灘の景色が広がる。冬場で日が低いせいか、太陽の光が反射して海がまぶしい。
室津の町を過ぎて、相生市に入ると道はなだらかになり、前方には造船会社のドックが林立する。
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国道175号を相生湾に沿って進むと、第1CP駅の駅・あいおい白龍城があった。
名前のとおり中華風の建物の、珍しい道の駅で、施設も温泉と本格的な北京料理のレストランという異色的な取り合わせの道の駅だ。
対岸にはIHIの工場があり、国道を挟んだ向い側の公園は何年か前のQラリーのCPで、そのときのQになったSLもまだそのまま展示されていた。
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相生の市街地に入り、国道2号を進む。山陽道のガードを越え右折し、県道44号相生山崎線を進む。
しばらく行くとOPT2羅漢の里があった。
羅漢の里は、西播丘陵県立自然公園にあり、キャンプ場やいこいの広場、こどもの森などがあって「ひょうご森林浴場50選」にも指定されていて、春は山菜採り、夏はキャンプ、秋は紅葉、冬は雪景色と、一年通じて自然渓谷の美しさを満喫できるという。
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渓谷に沿って、少し源流にさかのぼると瓜生羅漢石仏があった。
幅9mもある巨大な一枚岩をくりぬいた岩窟の中に、釈迦如来像を中心に16体の羅漢像が左右にひっそりと並んでいる。
この石仏は、約400年前の室町時代に作られたものらしいが、16体の羅漢像は瞑想している者、巻き物を詠んでいる者などさまざまな形態で、それぞれ素朴でユーモラスな表情をしていた。
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途中にあった感状山城跡を登る。
20分ほどきつい坂を登ると城跡に達し、ところどころ崩れた石垣が中世の古城といった感じの雰囲気を醸し出している。
感状山城は、瓜生城とも呼ばれ、鎌倉時代に、瓜生左衛門尉によって創築されたと伝えられており、その後、南北朝期には赤松氏一門の居城となり、建武3年(1336年)、新田義貞軍の進攻に対し、赤松円心の白旗山城に呼応した赤松則祐がこの城にたてこもって防戦し、その戦功により足利尊氏から感状を与えられ、感状山城と呼ばれるようになったと伝えられている。
その後戦国期に、赤松家の重鎮岡豊前守、また赤松義村の在城を経て、晴政・義祐・則房と代々にわたって赤松氏の持ち城として続いたが、天正5年(1577)、織田信長の命を受けて山陽道に出陣してきた羽柴秀吉の攻撃で落城したと言う。
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県道44号相生山崎線を北上する。
坂を上って三濃山トンネルを抜けると、そこは播磨科学公園都市で、景色が一変し、所々に企業の研究施設や姫工大付属高校の建物が点在している。
世界最高性能の大型放射光施設「SPring―8」がある播磨科学公園都市は、兵庫県の南西部、揖保郡新宮町、赤穂郡上郡町、佐用郡三日月町の3町にまたがる豊かな自然に恵まれた丘陵地を舞台に着々と建設が進められており、「人と自然と科学が調和する高次元機能都市」をトータルコンセプトに、21世紀の科学技術の発展を支える国際的な都市の形成を目指しているという。
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テクノ中央という名の交差点を右折し、県道28号を進み国道179号に入るとOPT3栗栖の里があった。
川沿いの小さなロードパークのようなところで、そばには例によって訳のわからないモニュメントが立てられている。
Qだけチェックして、国道179号を進む。
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国道179号を少し進むと最終CP道の駅・しんぐうがあった。
ここも何度かQラリーで来たことがある道の駅だが、売店にはこの地域特産の揖保の糸が山積みにされ、またレストランでは、そうめんをいかした料理も味わえるという。
本当はこのあと太陽公園に行きたかったが、OPT2で時間がかかったので、あきらめてそのまま国道179号を南に進んで、竜野インターより山陽道に乗って家に帰った。 |