Aラリー2002年
3月号


冬場の市街地
公園散策!


奈良県奈良市 平城京跡〜
北葛城郡当麻町 道の駅・ふたかみパーク當麻 約51km



走行日 2月11日 雪
 前回のA ラリー以来、一月ぶりにエンジンを始動しようとするが、バッテリーが上がっていて、始動スイッチを押しても、セルすら回らない。バッテリーが寿命のようだが、とりあえず車より電源をつないでエンジンを始動し、寒い中スタートする。
 バッテリーをチャージするため、意識的に高回転をキープして高速を走る。
 そのかいあってか、SQ1についた時には、バッテリーは回復していた。
 平城京のメインストリート、朱雀大路の南入り口に設けられていた羅城門跡だそうだが、国道24号を右折してすぐの所に、人々から忘れられて、埋もれた様にひっそりと石碑が建てられていた。
 
 郡山城の横を越え、しばらく行くとOPT 1県立民俗博物館があった。
 ここは過去、Qラリーで何度か来た事のある場所だが、昔の農業や林業に関する民具展示をメインとした博物館で、園内にはその当時の民家も移築されている。
 ただ、展示されているものはそれほど古いものではなく、僕がまだ子供の頃には使われていたようなものがたくさんあって、少し懐かしい感じのする博物館だ。
 阪奈道路との交差点を過ぎて、県道54号に入ると車が渋滞している。
 しばらくそのまま渋滞の列の中で待つが、全く車の列は動かない。
 結局、対向車線に入って対向車をよけながら、何とか二条町の交差点まで進んだ。
 二条町の交差点を右折してしばらく行くとCP1平城京跡があった。
 がらんとした空き地に、大極殿など遺跡が点在している。
 Qをチェックするためにあたりを散策していると、雪が降り出してきた。
 瞬く間に周辺は真っ白になり、あわてて雪の平城京跡を退散する。

 
 学園前の住宅地を抜け、東生駒で南に向かい、しばらく走るとCP2道の駅・へぐりくまがしステーションがあった。
 平群町は、僕の本籍地でもあり、今でも一族がたくさん住んでいる、いわば僕自身の本貫の地というべき町だが、その時までメロンが特産物だということは知らなかった。
 スイカはたくさん栽培されており、親戚の家でも作っていて、よくご馳走になったことはあるが、メロンは高価なせいか、未だかつてご馳走になったことは無い。
 国道168号を竜田川沿いに南下し、国道25号線に出て西に向かい、法隆寺を過ぎて、県道5号に入り南下する。
 右折して真美ヶ丘のニュータウンの方に向かいしばらく行くとOPT2竹取公園があった。
 公園の中に入ったすぐの所に池があって、中には玉を加えた竜がいる。
 また竹林の中の遊歩道には、里中満智子のイラストによる竹取物語が書かれた看板があって、大人でも結構楽しめる公園で、デートコースに良いのかも知れない。
 竹取公園と、交差点をはさんで向かいの所に、CP3馬見丘陵公園があった。
 再び雪が猛烈に降り出して来る。前が見えないほどの雪の中、あわててQをチェックしに園内に入る。
 何とかナガレ山古墳のそばにあったQを見つけて駐車場に戻り、バイクの上に積もった雪を払って出発する。
 
 国道165号から、県道115号に入って、最終CPに向かう。
 心配された雪もすぐに止み、最終CP道の駅・ふたかみパーク當麻に着いた頃には、空は晴れていた。
 最終CPにはこの寒い日にもかかわらず、大勢のAラリーストがいた。
 Qラリーの時から、何度か取り上げられた看板のQをチェックして、家路に着く。
 国道168号で西名阪の香芝インターを目指す。
 日が暮れかかり、夕日に映えた二上山が非常にきれいに見える。
 二上山というと、悲劇の皇子大津皇子の墓がある山で、「うつそみの人なる我や明日よりは 二上山(ふたかみやま)を妹背(いもせ)と我が見む」という大伯皇女の和歌で有名な山だが、ここから見る二上山は、多分その時分からさほど変わっていないだろう。
 今回のA ラリーは、渋滞と雪に祟られた悲惨なA ラリーだったが、最後の最後で、来て良かったと思ったA ラリーだった。

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