前回のAラリー以来、約一月ぶりにエンジンを始動する。バッテリーがかなり弱っていて、ABSの警告灯が点滅している。
しばらく走ってもバッテリーの電圧が回復しないようでABSの警告灯は消えない。仕方なくそのままABSなしで出発する。
西宮入り口より阪神高速に乗り、須磨JCTで第二神明に乗り継ぐ。
玉津インターで第二神明を降りて、国道175号を北に進む。
三木市に入ると、バイパスに入って道幅が拡がり、その途中に第1CP道の駅みきがあった。
金物の町三木市にちなみ、道の駅の中には、金物展示館が設けられていて、三木市で製造された大工道具や工具類が展示、販売されている。
まるでホームセンターコーナンの店内に居る様な感じだが、あまり道の駅にふさわしくない施設のように思えた。 |
国道175号を北上し、山陽自動車道のガードを越えて県道23号に入る。
小野の市街地を抜け県道349号に入り、JR
加古川線と並走する。
しばらく走って滝野の街中に入ると、加古川沿いにCP2闘龍すくえあがあった。
眼前に闘龍灘と呼ばれる景観が広がっている。
川床いっぱいに奇岩・怪石が立ち並び、その間を流れる川の水が巨龍の躍動に似ているところからこの名が付けられたという。
Qラリーも含めてここには何度が来たことがあるが、何度来てもその豪快な景観には驚かせられる、まさに名勝だ。
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滝野の市街地を抜け、国道175号を北上する。
西脇市に入り右折して県道36号を少し行くとOPT
1日本へそ公園があった。
日本の中心の東経135度、北緯35度の交点を表すモニュメントがあることから日本へそ公園と名づけられたらしいが、園内には地球・宇宙をテーマにした科学館「テラドーム」や、西脇市出身の横尾忠則氏の作品を収蔵、展示する岡之山美術館も設けられ、芸術と科学の両方が楽しめる公園だ。
また時間の余裕があるときに、ゆっくりと見て回りたいと思った公園だった。
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再び滝野町内に戻り、県道を北上する。
西脇市郊外で、県道34号に入り西に向かう。県道23号中北条線に合流すると、道は山道になるが、あまり走りは楽しめない。
加西で県道716号に入り南に向かい、山陽道の加古川インターの手前で県道43号に合流し、しばらく走って交差点を左折、集落の中の道端にSQ
の五輪塔があった。
南北朝時代の名も知れない武士の供養塔らしいが、今でも大切に祀られていて、この地域の人々の信仰心の強さを垣間見たようだった。 |
県道43号高砂北条線を南下し、加古川市内で国道2号に入る。
街中を少し外れ、石畳の参道を登ると、OPT2生石神社があった。
この神社のご神体が祀られている石乃宝殿を見物する。
浮石と呼ばれる巨石は、神社の縁起では大己貴命と少彦名命が協力して一夜のうちに作り上げたということだが、明らかに人工的に削りだされたもので、この神社の創建は崇神天皇13年(西暦97年)なので、約2000年前からにこの石が存在していたらしい。
日本三奇の一つだが、あまり人に知られていない、まさに無名の史跡で、高砂の市街地からすぐの所に、こんな不思議な遺跡があったのは驚きだった。 |
国道2号を東に向かう。加古川市内は工事で渋滞していてなかなか進まない。
東加古川のサテイの前を過ぎると車も流れ出して、さっきまでのフラストレーションを解消するかの要に少し飛ばしていたら、CP
4 の看板を見落としてしまい、あわてて引き返す。
CP4大中遺跡は、公園としてきれいに整備され、竪穴式住居も復元されている。
この大中遺跡は、弥生時代中期から古墳時代中期にかけての代表的な遺跡で、約4万4000uの範囲内に300戸を超える居住跡があるという。
そしてここからさまざまな用途や機能に応じた土器や鉄器・砥石などが出土し、古代国家が形づくられようとする時代の、社会や暮らしのようすを知る上で非常に重要な遺跡だそうだ。 |
国道2号をだらだらと東に向い、西明石駅を過ぎて、JR山陽線を跨ぐ高架橋を越えると最終CPカワサキプラザ明石があった。
隣には広大な川崎重工業明石工場が広がっている。
プラザ内には、最新のカワサキのバイクが展示され人でにぎわっている。
特に新発売のZZR1200は人気のようで、人だかりがしていてゆっくりと眺めることが出来なかった。
最終CPを出たのはまだ2時過ぎでまだ早かったが、玉津から第二神明に乗り、そのまま高速でまっすぐ家に帰った。
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