暑さを避けるために早起きをして準備をするが、結局出たのは7時半過ぎになってしまった。
西宮浜より阪神高速湾岸線に乗り、関空自動車道、阪和道、海南湯浅道路、湯浅御坊道路と高速を乗り継いで、第一CPへと向かう。
長いトンネルをいくつか抜け、終点の御坊インターで高速を降りて、県道26号御坊美山線を進むと1CP道の駅SanPin中津があった。
徳川吉宗、井原西鶴と並んで、看板に書かれている芳澤あやめという人は、吉本の役者のような名前だが、元禄時代の有名な歌舞伎の女形役者であるらしい。 |
県道26号から国道424号に出る。横手には椿山ダムの景色が広がっている。
川沿いを調子よく進んで行く。国道も拡張工事が大分進んでいて、快適な道が続いている。
しばらくすると2CP道の駅・龍游があった。
敷地内にある木工館・Gワークスの中に入る。
Gワークスは地元の素材を使った作品を全国に発信するアトリエで、木工品をはじめ、陶芸品、和紙、竹細工、草木染めなど8人の作家たちによる作品を展示販売している。
天然素材を使った作品を見ていると、少し心が暖まる気がした。 |
変わったモニュメントがある交差点を右折し、国道425号から県道29号田辺龍神線に入る。
これまた快適な道が続いている。調子よく走っていると、3CP道の駅・紀州備長炭記念公園があった。
炭の神秘をスミズミまで紹介してくれる、非常に施設が充実した道の駅だ。
道の駅の隣に設けられている窯元を見学する。
中に入ると独特のにおいが漂っている。このにおいで炭の焼き具合のタイミングを計るそうだ。
備長炭を使ったバーベキューもできるので、再度ゆっくり訪れたいと思った道の駅だった。 |
調子よく県道29号を走っているとOPT1奇絶峡の看板を見落としてしまい行き過ぎてしまう。
UターンしてCPのPに向かう。
Qチェック後河原に下りてみる。
大小無数の巨石や奇石の間を縫うように清流が流れ、まさに奇絶峡の名のとおり、奇異で豪快な景観だった。 |
県道をはずれ、山道を少し登るとOPT2ひき岩群国民休養地があった。
BMW330iでAラリーを回られているという人と話をする。
普段はZRX 1100に乗られているそうだが、暑いので今日は車で回られているそうだ。
僕も先月のAラリーは車で回ったが、夏場は暑さのせいで、車でAラリーを回っている人が多いように思う。意外とバイク乗りは暑さに弱いのだ。
しばらく行くとひき岩群と呼ばれる独特の形の岩山が並んでいる。
江戸時代からの森林の伐採や山火事など人為的な自然破壊によってこの景観が作られたということで、あまりほめられた景色ではないように思われる。 |
南部の梅林の中を抜け、国道42号に出た。左手には太平洋が広がっている。
しばらく行くと、AUTO by WESTのHPに初登場のさちQ2有間皇子結松記念碑があった。
有間皇子は、謀反を企てたとの疑いを受け捕らえられ、牟婁の湯(白浜温泉)に連行される途中、この地において松の枝を結び、自分の命の平安無事を祈って有名な歌を二首残したという。
有間皇子は、悲劇の主人公として古代史史上有名な人物だが、こんな交通量の多い国道の片隅に、記念碑がポツンとたてられているのは、少し可哀想な気がした。 |
印南で国道42号をはずれ、県道202号に入り山道をしばらく行くと、最終CPかわべ天文公園があった。
斜面を利用した広場に、滑り台などさまざまな遊具が整備された非常にきれいな公園だが、シンボルマークである観星塔には、国内最大級のカセグレン式1m反射望遠鏡も備えた本格的な天文台でもあるらしい。
まだ1時過ぎで時間は早かったが、暑くなってきたので、Pで少し他のAラリーストと話をしてから、そのまま御坊インターより高速に乗って、まっすぐ家に帰った。 |