Aラリー6月号
山も空も海も青いコース
兵庫県養父町 道の駅・但馬楽座〜道の駅・やぶ 約137km
走行日 5月19日 天候 晴れ
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朝10時半ごろ自宅を出発、西宮北有料道路を経て、西宮北インターより中国道に乗る。
中国道を調子よく飛ばし、福崎インターで播但道に入る。
播但道も昨年、和田山まで延伸し、日本海方面に行くのに便利になったが、片側一車線の区間が多く、遅い車が前に走っていればなかなか抜けず、少々フラストレーションがたまってしまう道だ。
何とか和田山に辿り着いて、国道9号に出て、しばらく走るとCP1の道の駅但馬楽座が見えてきた。
道の駅には、カモの雛をたくさん積んだ軽トラが停まっていた。食用カモの雛で成長するとカモ鍋の材料にされるらしい。少しかわいそうな気がした。![]()
県道6号に入りしばらく走るとOPT1のあゆ公園のモニュメントが見えてきた。
魚がふくろうとキツネと猫と向かい合っているこのモニュメントは、一見無秩序に見えるが、山と森と川を表現しているそうだ。
あゆ公園は、まだシーズン前で少し早いせいか人が少なく、非常に静かな公園だった。県道714号に入る。
道は山中に入り細くなり、小さなコーナーが連続する。
カーブをまわった登り坂のところに、CP2ヒスイ原石の露頭があった。
ヒスイというと、古代首飾りなどにもちいられた勾玉の材料で、緑色のきれいな色の石だが、ここにある原石を見る限り、この石があのヒスイの原石だとは到底思えない。
ただの単なる岩のようにしかみえなかった。山道を抜け、再び国道9号に入る。国道9号もこの辺りまでくると交通量も少なく、道も空いているので、調子よく飛ばしていける。
国道を外れ、県道4号に入る。
川沿いの道をしばらく行くとOPT2俵石があった。
Qをチェックして再びスタート、橋の手前にCP3道の駅・あゆの里矢田川があった。
レストランで遅い昼食を食べる。牛トロ丼にしようかと思ったが、珍しかったのであまごの釜飯定食を食べることにした。
香住で国道178号に入り、OPT3の余部鉄橋に向かう。
国道178号を調子よく飛ばしていると、前方に余部鉄橋が見えてきた。
橋の下のパーキングでは、ツーリング中のたくさんのライダーが休憩していた。
僕ものんびりひと休みしたかったが、時間が無いのでQチェック後、直ぐに出発した。![]()
国道178号を香住まで引き返し、OPT4岡見公園に向かう。
小さな港を通り抜け、坂を登ったところに岡見公園があった。
公園から穏やかな日本海が見えるが、この沖合には、終戦直前にアメリカ軍の攻撃を受け沈んだ艦船が、今でも沈んでいるとのことだ。
約50年前にそんな戦闘があったということが、信じられないような美しい風景だった。
またこの岡見公園は、NHK連続テレビ小説のふたりっ子のロケが行われた場所だそうで、公園脇の民家がドラマで使われ、旅館として登場していたらしい。県道11号但馬海岸道路を走る。
リアス式海岸の切り立った岸壁上を、潮風を受けながら快適に進んでゆく。
調子よく飛ばしたせいで、CPを見落としてしまい引き返す。
魚見台からは、美しい佐津訓谷浜が見えた。
夏場は海水浴でにぎわうそうだが、今は人っ子一人いない静かな浜だった。![]()
海水浴場で有名な竹野海岸で県道9号に入り、少し走った竹野川沿いの何気無いところにOPT5古墳遺跡の碑があった。
Qチェック後再びスタートする。少しすると道は山中に入り、鋳物師戻峠という変わった名前の峠を越え、しばらく走ったせせらぎ沿いのところにOPT6志賀直哉ゆかりの桑の木があった。
電車にはねられ、城崎で静養中だった志賀直哉は、大谿川に沿ってこの桑の木の辺りまで散策したという。
桑の木の前のせせらぎは、驚かそうとイモリに石を投げた場所らしい。城崎の温泉街の中を抜ける。
もう夕方の4時過ぎで、城崎名物の浴衣姿で外湯廻りしている人も多い。
僕も温泉廻りしたいところだが、時間が無いので先を急ぐ。
海内第一の湯といわれた一の湯の前では、たくさんの観光客が記念撮影していた。
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温泉街を抜け、城崎大橋を渡り、円山川に沿って少し行くとCP5玄武洞公園があった。
玄武洞は、160万年前の火山活動で生じたマグマが冷えて固まってできたもので、ノミで刻んでできたような岸壁が、大自然の力の不思議さを物語っているように思えた。OPT7出石城に向かう。
白壁の築地塀と長屋門の残る家老屋敷の前を過ぎ、出石城に着いた。
城跡より出石の町を見る。
但馬の小京都と呼ばれる出石だが、思っていたよりも小さな町並で、それがかえって風情を感じさせている。国道426号より県道2号に入る。
トンネル手前の反対車線の方にOPT8多田弥太郎顕彰碑があった。さっさとQをチェックして再び出発する。
丸山川の右岸道路を調子よく飛ばしていると、最終CP道の駅やぶの巨大な鯉のモニュメントが見えてきた。
Qをチェック後、何人かのAラリーストと話をする。Qラリーから引き続き参加している人が多いようだが、Aラリーになってから初めて参加したという人もいた。
最終CPを出たのは6時前だった。思っていたよりも時間がかかってしまって、急いで帰路に着いた。
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