99年GW
南紀〜しまなみ海道の旅
BB誌恒例GW恒例のロングQラリー南紀編の後に、急に思い立って四国に渡り、しまなみ海道を通って帰りました。ツーリングレポートのページに戻る
1日目4月29日
久し振りのロングツーリングで前日から楽しみにしていた。予定ではBB誌GW恒例のロングQラリーを一日で回り、適当な所でキャンプをしてその後の予定は経てていないが、とりあえず3日間の予定で荷物をセットする。
朝8時ごろ家を出発する。西宮浜から阪神高速湾岸線に乗る。少し風が強いが天気は良い。りんくうJCTで関空連絡道、泉佐野JCTで阪和道、海南ICで海南湯浅御坊道路に乗り継いで高速を飛ばしていく。
御坊インターに着いたのは9時半ごろだった。ICを降りてすぐのコンビニで買い物をして再度スタートする。国道42号に出ると少し車の数が多く、それら車の横をすり抜けて走っていくがペースが上がらない。
南部町に入り国道424号に入るとさすがに車の数も少なくなり、快走して10時頃第1CP道の駅・南部川うめ振興館に着いた。このCPは去年Qラリーでも来たことがあるのでQをチェックしてすぐに出発する。今回のQラリーのCPは、以前のQラリーで何度も行ったことがある所が多くて、少々ネタ切れかなあと思いながら走る。
少し狭い道を抜け国道311号に入った。来る前まではもっと悪い道だと思っていたが、来てみると良く整備された道でその道を快走する。
CPも道路沿いにあって順調にチェックしつつ走っていく。
国道168号との合流点で左折してOPT2の樹の里に向う。この樹の里もQラリーで3回目の場所で、確か去年のGWと96年の6月頃に来たことがあって、その時はどちらも大雨で良い思い出がない場所だが、今回は珍しく晴れていて、前に来たときと感じが違っていた。
国道168号を引返してCP3道の駅瀞峡街道熊野川に向う。CPに着くとZXR400に乗った地元のライダーの人がいて話をする。この辺りの道のことについていろいろ教えてくれた。
国道168号を熊野川に沿って走る。深い緑の色をした川がゆったりと流れている。道もよく整備されていて川を眺めながら走っていると走りも自然とゆったりしたものに変わっていく。
新宮で国道42号に合流する。新宮市内に入りOPT3徐福公園をチェックする。チェック後迷いそうになりながらも何とかコースに復帰できた。
国道42号を横目に熊野灘を眺めながら走る。少し風が強くなって寒く感じる。途中でOPT4橋杭岩をチェックして、1時過ぎにCP4潮の岬に着いた。
潮の岬でしばらく休憩する。一旦Qラリーを中断して潮の岬でキャンプしようかとも考えたが、まだ時間が早いのでこのままQラリーを続ける事にする。
国道42号を快走する。OPT5の日本童謡の里には野良猫がたくさんいた。
CP5道の駅志原海岸は何年か前に来たことがあるのでQだけチェックしてすぐに出発する。
最終CP千畳敷には3時半ごろ着いた。さすがに白浜は観光客が多くて、ここ千畳敷にも大勢の観光客がいた。
Qチェック後ツーリングマップルを見て今日キャンプをする場所を考える。風がさらに強くなって、あまり山の方でキャンプするのは気が進まない。とっさに四国に行くことを思いついて、とりあえず和歌山港のフェリーターミナルまで行き、うまくフェリーがあれば船で四国に渡ることにする。
御坊ICから海南湯浅御坊道路に乗り、海南ICで阪和道に乗り継ぎ和歌山ICで降りてフェリーターミナルに向う。
和歌山港に着くともう6時半頃で日が暮れかかっていた。ちょうど船が出る前で、大急ぎで乗船手続きをする。
とっさの思いつきで四国に渡ることになったので地図も持って来てなかったので、船に乗ってから電話帳でキャンプ場やビジネスホテルを探す。
船は9時過ぎごろ徳島に着いた。しばらく徳島市内を走りテントが張れそうな場所を探すが暗くてよく解らないのであきらめて、結局徳島大学医学部前のビジネスホテルに泊まることにした。近所のコンビニで食料と四国のガイドブックを買って部屋に戻り、食べながら次の日の予定を決める。しばらくしてから寝た。2日目 4月30日
朝9時ごろ出発し国道192号を西に走り、うだつの残る町並みで有名な脇町を目指す。
脇町に着いてしばらく徒歩で街中を散策する。うだつの残る古い商家が軒を連ねた町並みの中を歩いているとまるで映画のセットの中を歩いているような気がした。 面白いのは銀行や郵便局の建物が当時の建物を真似て作られていて、立派なうだつが立てられていて、なかなか洒落っ気が感じられて良かった。
その後国道193号を北上する。この国道沿いにはいくつか温泉があってカブト虫温泉という変な名前の温泉もあるが、湯にカブト虫でも浮かんでいるのだろうか。機会があれば一度入って確かめてみたい気もする。
渓谷を抜け高松市に出た。国道32号に出て、金刀比羅宮を目指す。
参道の長い石段を汗だくになりながら登って、こんぴらさん本宮に参拝する。航海の神様だということで絵馬殿には航海安全を祈願する色々な船の絵馬が掲げられていて、またヨットの堀江さんのモルツ号というビールの空き缶で作られたヨットも飾られていた。
その後国道319号に出て途中にあったうどん屋に入ってぶっかけうどんを食べた。こしの強い麺が美味しい。食べながらガイドブックを見てこれからの予定を考える。5月1日にしまなみ街道が全通するとあったのでそれを渡ることにする。そのため今日のキャンプ地は今治に近い松山市郊外の野外活動センターに決め、善通寺インターより高松自動車道に乗り松山インターを目指して高速をひたすら走る。
松山インターで高速を降りて国道33号を北上し、松山市内で国道317号に入り郊外に出る。奥道後温泉を越え山中の道をしばらく走ると野外活動センターがあった。 この野外活動センターは96年にも来たことがあって、その時はテントサイトまでバイクで入っていけたが今回はダメで、入り口に停めて荷物を台車で運ばないといけなかった。
テントを張ってから再び松山市内に戻り、道後温泉に向う。温泉に入ってからコンビニで食料を買い込み、野外活動センターに戻り食事をして早めに寝た。3日目 5月1日
県道20号で山中を抜け北条市で国道196号に出た。海岸線に沿って北上し今治を目指す。今日も天気が良く、海も静かで美しい。
今治で西瀬戸自動車道に乗ろうとインターに行くと、一般車両の通行は夕方5時半からで、全線走るのはあきらめて、部分的に船で渡ってしまなみ海道を走ることにする。
今治港に行きフェリーで大島に渡る。この大島に渡るフェリーは今日限りで廃止されるのでテレビ局が取材に来ていた。橋は今後いつでも渡れるが、かえって最後の船に乗ることができていい思い出になった。
大島ICから西瀬戸自動車道に乗り、伯方島を通り越して大三島に渡る。大三島ICで高速を降り、大山祇神社に向う。境内に樹齢2600年という楠があったが、ほとんど枯れ木の状態で生きているのか解らない木だった。
大山祇神社の宝物館を見物する。全国の国宝・重要文化財に指定された武具・甲冑の8割がここに集まっているという。それだけ中世にこの地がいかに重要な場所だったということが感じられた。
参拝後、となりのレストランで焼き鯛定食を食べる。身が引き締まって美味しかった。
上浦から船で生口島に渡る。フェリー乗り場のパーキングには観光客の車で一杯だった。そのせいか臨時に船が出ることになってその船に乗った。
船内のテレビではしまなみ海道開通の特別番組を放送していた。この船も今日が最後となるのでテレビ局が取材に来ていた。
生口島に着いて、国道317号を走る。沿道には私服の警官がたくさんいた。あとで聞いたら開通式に皇太子夫妻が来ていたらしい。
生口島北より西瀬戸自動車道に乗り、因島、向島を通って終点西瀬戸尾道インターまで突っ走った。そのまま国道2号線のバイパスで福山西インターまで行き、山陽道に乗る。途中何度かSAで休憩しながら西宮北インターには5時頃着いた。