98年夏
飛騨〜松本〜糸魚川〜鳥取の旅
バイクボーイ恒例の夏休みロングQラリー飛騨編と鳥取編2本をお盆休みに連続して回ったハードな旅でした。
1日目 8月10日
朝10時頃自宅を出発する。西宮インターより名神高速に乗り北陸自動車道小矢部インターを目指し高速をひたすら走る。
梶原トンネルの辺りから渋滞している。路側帯を走って一気に前に出たいが取り締まりが怖いので走行車線と追越車線の間をすり抜けして走るがなかなかペースが上がらない。暑さと車の排気ガスで苦しくなる。せめて2輪車だけは路側帯の走行を認めて欲しいと思いつつ走る。
京都南インターを過ぎると渋滞も収まり、自然とペースが上がって来る。多賀SAで食事をしてその後もひたすら走る。
北陸道に入ると車の数も少なく、120キロ+αで飛ばす。途中何度かSAで休憩しつつ小矢部インターに着いたのは4時前だった。
高速を降りて国道304号に入り第1CP道の駅福光のQをチェックする。その後市街地の細かい道を抜け再び国道304号に入る。
道は山中に入り長いトンネルを抜けるとOPT1の相倉合掌集落があった。合掌造りの家が建ち並んでいてタイムトリップしたような気分になった。
国道156号に入って第2CP道の駅たいら、第3CP道の駅上平とチェックしていく。今回のQラリーは道の駅のCPが多くて道に迷うことは無さそうだ。国道156号も走りやすくて自然とペースが上がってくる。
第4CP道の駅白川郷でQをチェックした後、OPTをチェックするために白川郷の集落内に入る。ここにも合掌造りの家がたくさん建ち並んでいて物持ちの良さに感心する。
白川郷を抜け再度国道156号を南に走る。日が暮れてきて周りはだんだん暗くなってくる。
途中に合った平瀬温泉の共同浴場に入り疲れを癒す。温泉から出ると8時過ぎで辺りはもう真っ暗だった。近くでテントを張れそうなところを探すが、この山中でキャンプするのは気持悪いので、このまま走って高山など人の多い所でキャンプをすることにする。
御母衣湖畔にある第5CP荘川桜のQをチェックするが真っ暗で看板の文字が見えにくい。
本コースと細道コースの分岐点に差し掛かる。右折して国道156号に入れば細道コースだが夜中に細道コースを走るのは嫌だったので、直進してそのまま国道158号を進む。OPT3のくるまーと六厩のパーキングではジムニ−の中で寝ている人がいた。
せせらぎ街道との分岐点に差し掛かる。Qラリーのコースは右折してせせらぎ街道を南下することになるが、一旦コースを外れてこのまま国道158号を進んで高山の町に向かうことにする。
高山市内を少し走ってキャンプができそうな場所を探すが暗くて良く判らない。とりあえずQラリーを続けてCPの道の駅で適当な場所が有ればそこでテントを張ることにして再度出発する。
引き返して県道73号に入り真っ暗な闇の中を走る。OPT4は明日チェックすることにしてOPT5の道の駅パスカル清見に向かう。
道の駅パスカル清見に着くともう11時を過ぎていた。駐車場では1BOXカーで寝ている人が何組かいたので、芝生の上でテントを張って寝た。
2日目 8月11日
明け方冷え込んで寒さで目が覚める。荷物を減らすために寝袋を持って来なかったので、シュラフのライナーだけで寝ていたが寒くブルゾンや着替えの服をかけて寝るがどうも寒くて仕方なしに5時過ぎに起きる。
7時頃出発する。最終CPの道の駅明宝には去年の秋に行ったことがあって答えが判っていたので、パスしてせせらぎ街道を北に向かう。昨日行かなかったOPT4せせらぎウッドフォーラム飛騨でQをチェックして国道158号に出て東に向かう。道端に色とりどりの花が咲いていて美しい。
安房峠には新しくトンネルが出来ていたが通らずに旧道を抜ける。狭い道に小さなカーブが連続する。
峠を越え上高地への入口の辺りまで来ると反対車線は渋滞している。松本に近づくと今度はこちらの車線が混んで来る。何とか抜けて松本城には10時過ぎに着いた。
松本城を見物する。黒張りの天守閣と連立する櫓と周りの芝生や木々の緑とのコンストラストが見事な美しい城だが、天守閣内部に入ると石落しや鉄砲狭間などがたくさん設けられて外観とは違って非常に実戦的な造りの城だった。
その後国道147号に出て北に向かう。昨日の疲れと寝不足のため猛烈な睡魔に襲われる。何度かコンビニで休憩するが、なかなかすっきりしない。
道の駅白馬でしばらく昼寝をしようと思い中に入るが、人が一杯で昼寝するスペースが無くあきらめる。しかし道路を挟んで向う側には白馬岳をはじめ3000m級の山が連なっていて、雄大なスケールを誇っている。上方育ちの自分には普段あまり見ることの出来ない壮大な風景だった。
白馬を過ぎると道はだんだん険しくなる。道の両側には切り立ったような崖が続き、いかにも断層の底を走っていると実感させられる。
スノーシェードに覆われたカーブが延々と続く。トラックが多く、また対向車も多くて追い越しが困難なので、トラックの後を淡々と走るが、また睡魔に襲われて、ふと気が付くと対向車線に飛び出しそうになっていてヒヤリとすることがあった。
渓谷を抜け糸魚川市内に入ると道は穏やかになり、国道8号線を西に向かう。
親不知・子不知を通るが今は海上を北陸道の高架が走っていてあまり難所ということが実感できなかった。
富山県に入って海沿いの県道2号を走る。蜃気楼ロードと呼ばれているが曇っているので蜃気楼は期待できない。富山市で再び国道8号に入る。もう6時前でこの辺りでキャンプしようかと思ったが、この後に鳥取のロングQラリーが控えており、14日には家に帰らないといけないので、もう少し走ることにする。
福岡インターで能越自動車道に入り、小矢部砺波JCTで北陸道に入る。途中何度かSAで休憩しながら真っ暗な夜の高速を突っ走る。
10時頃敦賀インターに着いた。高速を降りて敦賀市内に入り健康ランドが有ったのでそこに入る。その後以前にキャンプしたことがある気比の松原の駐車場でテントを張って寝た。
3日目 8月12日
7時頃出発する。国道27号を西に向かう。
舞鶴で国道175号に入り、その後国道178号に入る。野田川町で国道312号に入って丹後半島をショートカットする。
豊岡で再び国道178号に入る。天気が良く暑さが体にこたえる。昨日もあまりよく眠れず疲れがたまっていたので途中で右折して竹野海岸に向かい、海水浴場で昼寝を兼ねて海水浴をすることにする。
一眠りして4時頃再び出発する。日本海に沿って国道178号を西に走る。途中で余部鉄橋の下を通る。この鉄橋は何度見ても恐い鉄橋だ。
浜坂で温泉に入ろうと街中に入る。海沿いにキャンプ場があったが表側の入り口付近はテントで一杯だったので、一回りしてキャンプ場の裏側に行って見ると裏側は人が少なくて、そこでテントを張ることにする。近くのキャンパーに使用料は何処で払ったら良いか聞くと、黙って張ったら良いとのことなので、勝手にテントを張ることにする。
隣接する共同浴場で温泉に入る。まだ6時過ぎで久し振りにのんびりした気分が味わえる。
温泉を出てから、ぶらぶら歩いて浜坂の駅前に行き食料を買い込んでテントに戻る。
食事をして、疲れていたので9時前に寝た。
4日目 8月13日
朝起きると曇っていて天気が悪そうだ。8時頃出発して国道178号を西に向かう。海岸に沿って素晴らしい景色が続くが、西に向かうにつれてますます天気が悪くなってくる。
今日一日でQラリーを回る予定だがルートの関係でOPT2からコースを逆送してCP1まで行って、その後CP8、CP7と回る事にする。
OPT2の鳥取砂丘駐車場に着くとついに雨が降り出した。本降りの様なので、慌ててレインウェアーを着込んだ。
国道9号に出て雨の中を走る。OPT1白兎海岸、第6CP魚見台、第5CP道の駅大栄、第4CP道の駅ポート赤崎の順にQをチェックして行く。
赤崎駅前で県道30号に入り大山に向かう。標高がだんだん高くなっていく。峠に近づくとカーブが連続する。雨の中慎重にクリアーする。
第3CP一息坂峠展望駐車場に着いたが、雨はますます強くなってくる。
県道30号から大山環状道路に入る。去年のゴールデンウィークに来たときは大山や周りの景色がすごく奇麗だったが、今回は雨のせいで全く見えずただ淡々と走る。第2CP鍵掛峠もただ単にQをチェックしてそのまま走り去る。
県道114号に入ると道はなだらかになって行く。国道482号を右折して第1CP道の駅風の家に着いた。雨のせいか人が多い。軽く食事をしてから出発し、国道482号を第1CP目指して走る。村中の狭い道を抜けるとやがて国道179号に合流し、少し走ると第8CP道の駅三朝楽市楽座があった。
Qをチェックしようと看板を探すがなかなか見つからない。しばらく探して出店の裏にある看板をやっと見つけて出発する。
国道179号を北上し、右折して県道21号に入り、三朝温泉の温泉街を抜ける。橋のたもとの露天風呂では昼間だというのに堂々と温泉に入っている人がいた。
やがて道は山中に入り第7CP三徳山国宝投入堂に着いた。投入堂には見に行かなかったが、後日写真を見る機会があって、いくら時間がかかっても行くべきであったと後悔した。
第7CPをチェックし再び道の駅三朝楽市楽座に戻った。計画ではこの辺りで一泊する予定だったが、この雨中にキャンプするのは嫌なのでこのまま家に帰る事にする。まだ時間は3時前なので国道179号を通って院庄に抜ける事にした。
人形峠のトンネルを過ぎ奥津温泉の辺りまで来ると道幅は狭くなって一瞬道を間違えたかと思ったが、しばらく走ると国道の標識が見えてほっとする。結構秘湯ぽい雰囲気がある。
やがて山の中を抜け街中に入り、院庄インターより中国自動車道に乗る。この辺りまで来ると曇っているが雨は降っていない。いつものように中国道を飛ばして6時前には西宮北インターに着いた。