97年夏
四国一周の旅


バイクボーイ誌恒例の夏のロングQラリー四国編2本を2日で回るというハードな旅でした。
 1日目 8月14日
 前日にQラリー山陰編を回った疲れが少し残っていたが、荷物の準備をして、先ずは西宮の検察庁に向う。
 7月のはじめに、中国道の津山インターを超えたあたりでレーダー取り締まりに引っかかり、58キロオーバーで捕まって、出頭命令が来たためだ。
 検察庁での事情聴取はすぐに終わり、次にオイル交換のためにカツラダモータースに向う。オイル交換もすぐに終わり、甲子園フェリーの乗り場に向う。
 昼過ぎのフェリーに乗り、2時間ほどで淡路島の津名港に着いた。津名一ノ宮インターより本四連絡道に乗る。
 今スピード違反で捕まると、最悪の場合免許取り消しになる恐れもあるので、制限時速の70キロを守ってで走るが、車が追いついてきて後ろをつつかれるので、少しスピードを上げる。
 2車線になったところで遅い車を抜くために、前の車について追い越し車線に出て走っていると、ミラーに白バイが映っていた。慌ててスピードを落とし走行車線に戻る。白バイは追い越していって前の車が捕まった。危なかった。
 鳴門インターで高速を降りて、国道11号に入り南に向う。徳島で国道55号に入り、小松島で県道24号に入る。
 Qラリーのコースは、第1CP日和佐大浜海岸をスタートして、国道55号で海岸線に沿って進み、南国市で国道195号に入って戻る、四国の西半分を一周するコースだが、明日もう一本の方のQラリーを回る関係で、先に国道195号を西に向い、最終CP道の駅鷲敷に向かう。
 道の駅鷲敷に着いたのはもう3時過ぎだったが、今日一日でQラリ−を回る予定なので、すぐにスタートする。
 再び県道24号に戻り、国道55号に合流して南に向う。南に行くにつれて天気がだんだん曇ってくる。台風が南海上を進んでいるらしい。第1CPの日和佐の大浜海岸は、台風の影響で波が強く真っ白だった。
 高知県に入ると、国道は海岸線のすぐ横を通っている。波のしぶきが道路まで飛んできて、バイザーにも塩水がついて前が見えにい。風も少し強くなってきた
 いくつかCPをチェックし、室戸岬に着いたのはもう6時半だった。八十八箇所巡りをしている女性ライダーと少し話をする。女性ライダーの方は、これから先のYHで泊まるらしいが、今日一日でQラリーを全部回りたいので再度スタートする。
 途中の道の駅でかつおのたたき定食を食べる。さすが本場のかつおのたたきはおいしかった。
 安芸市の辺りで花火大会をやっていて、車や通行人の数が多く、渋滞しておりなかなか進めない。だんだんあせってくる。何とか通り抜けて、南国市内で国道195号に入ったが、もう8時を過ぎていた。真っ暗な国道を東に向って飛ばす。
 最後のCP道の駅美良布についたのは9時過ぎ、当初は高知市の辺りで適当な宿泊地を探すはずだったが、もう遅いのでこの先のライダーズイン物部で泊まることにした。
ライダ−ズインに着き、すぐに部屋に入り、シャワーを浴びて寝た。
 2日目 8月15日
 朝8時頃ライダーズイン物部を出発する。国道195号で高知市内に出て国道56号に入り須崎市に向う。今回のQラリーは、ルートの関係で第1CPは最後に回ることにして、先ず国道197号を西に走り、第2CP、第3CPを目指す。
 第3CP道の駅布施ヶ坂には、何人かのQラリ−の人がいたが、急いでいたので、話しも掛けずそのまま出発する。
 さらに国道197号を進み、第2CP道の駅日吉村を目指す。山がだんだん深くなってくる。結構な距離を走って道の駅にたどり着いたが、これから再び第3CPの手前まで戻ることを考えるとうんざりする。
 国道197号を引き返して、第3CP道の駅布施ヶ坂の手前で県道19号に入り四万十川の源流に沿って進む。四万十川も、この辺りではまだ谷間を流れる小さな川で、下流のゆったりと流れる姿は想像もつかない。
 やがて国道56号に合流する。谷間を抜けると海沿いの道になって、雄大な太平洋を横目に見ながら快走する。台風も通過したのか天気も良くて波も穏やかだ。
 中村市で国道321号に入る。OPTは足摺岬を回るルートになっているが、時間が無いのでOPTはパスして、そのまま国道321号を進み、宿毛市で再び国道56号に合流して、四国の西海岸を進む。
 CPの南レク南楽園は、行くまでは失楽園という名前の公園だと思っていたが、行ってみて初めて間違いに気づいた。
 宇和島に近づくと道が渋滞してくる。並んでいる車の横をすり抜けて走るが道も狭いのでなかなか進めない。2〜3回パニアケースが車に接触する。何とか渋滞を抜け、宇和町で県道25号に入り八幡浜市に出た。ここもOPTでは佐田岬に向うルートになっているがパスして、そのまま国道378号を進む。
 道は山中の険しい峠道で、いかにも落ち武者がいそうな雰囲気のところにCPの平家谷があった。着いたのは5時半ごろでまだ明るかったから良かったものの、本当にさびしくて、恐い雰囲気のところだった。
 峠を過ぎて海沿いを進む。だんだん日が傾いて来る。夕やけ小やけラインと呼ばれているこの国道378号を走るのには、絶好のシチュエーションとなる。
 最終CP道の駅ふたみに着いたのは6時半頃だった。ちょうど日が沈みかけてきたところで、夕日が非常にきれいだった。Pには他のQラリーの人が何人かいて少し話をする。聞くとこのまま大阪まで走って帰るという人が多くて、Qラリーに来る人は本当にタフな人が多いなあと思った。
 やがて日も暮れ、最後の第1CP道の駅内子フレッシュパークからりへと向う。山の中の道を抜け、国道56号に出た。反対車線が渋滞している。車の列がずっと途切れない。
 道の駅内子フレッシュパークからりに着いたのは8時過ぎだった。急いでQをチェックして帰路につく。国道56号は渋滞していたので、国道379号を通って松山を目指す。真っ暗な山の道でほとんど他に車が走っていない。所々狭いところもあるが急いでいるせいか気にならない。
 やがて国道33号に合流し、松山インターから松山自動車道に乗る。暗い高速を飛ばすが単調なせいで再三睡魔に襲われる。途中何度かPAで休憩するが眠気は覚めない。居眠りしそうになりながらも、何とか終点の高松西インターに着いた。フェリーで帰ろうと高松港に向う。
 フェリーターミナルに着くともう夜中の12時過ぎだった。フェリーの時間を見ると、次の船は2時半ごろの出港で、それまで待つのも嫌なので、このまま自走して帰る事にする。
 国道11号で鳴門を目指す。何のためにこんなにまでして走るのか自問自答しながら走っていく。もう20時間位走り続けている訳でいい加減自分に嫌になってくる。
 鳴門北より本四連絡道に乗り淡路島に渡り、津名一ノ宮インターで降りて津名港に向う。
 津名港に着いたのは3時頃で、少し待ってから3時半頃の船に乗った。船に乗るとすぐに爆睡する。
 フェリーは2時間ほどで鳴尾浜に着いた。一緒の船に乗っていた名古屋ナンバーのV−MAXの二人組を名神高速の西宮インターまで先導してから、6時頃家に着いた。

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