97年正月
紀伊半島〜伊良湖の旅
潮岬灯台 スイミーの絵
朝荷物を積み午前8時頃家を出発する。
まず甲子園フェリー乗り場へと行き、実家に帰る家内と長男を見送ってから、鳴尾浜より阪神高速湾岸線に乗る。
風が強く大阪港の上の辺りでは横風でバイクごと飛ばされそうになる。
松原ジャンクションで阪和自動車道に入り、和歌山方面へと向かう。
岸和田インター辺りで雪がちらつく。スリップしないように注意して走る。
紀ノ川SAでしばらく休憩する。大分天気も良くなり、雪もやんだので再度スタートする。
海南で湯浅御坊道路へと乗り継ぎ御坊には1時頃に着いた。そこから県道26号を経て国道42号へと出る。 白浜に行く車が多いのか少し 渋滞している。渋滞している車の脇をすり抜けして走る。白浜を過ぎると車の量も減って走りやすくなりペースが上がって来る。心配していた寒さもあまり気にならない。道の駅志原海岸でしばし休憩する。志原千畳敷の風景に圧倒される。
再び国道42号を南に走る。串本の辺りまで来ると海の色が真っ青になってくる。ダイビングをしている人もいる。遠くに水平線を見ながら走る。
本日のキャンプ地である潮の岬には4時頃着いた。本州最南端で回りに何も遮るものがないせいか、風が強くその中でテントを張るのは大変だった。荷物も少し気を許すとすぐに飛ばされてしまう。
何とかテントを張って正月だからインスタントラーメンにもちを入れて煮込んで食べる。焼酎お湯割りを飲んで寝た。
風の音がうるさく夜中に目が覚めてしまう。なかなか寝付けずうとうとしているうちに朝になった。起きて近くの水道で顔を洗うが、水がすごく冷たい。すぐに目が覚める。
出発して串本市内を抜け、橋杭岩を見物する。たくさんの杭のような岩が水中を一直線に立ち並んでいる。まさに変わった風景である。
その後紀伊大島に渡ろうとフェリー乗り場に向かうが、船は出た後で、次の船の時間まで待てないのであきらめて再度国道42号を西に走る。
日が高くなり海岸線を太陽の光をいっぱい浴びながら走る。まぶしいくらいだ。ツーリングのバイクも多い。昼食を食べようと立ち寄った道の駅パーク七里御浜にはバイクがいっぱい停まっていた。
紀伊長島で国道260号に入る。しばらく行くと道幅が狭くなり細かいカーブが連続してペースが上がらない。寝不足のため睡魔も襲ってくる。結局、途中であきらめて県道33号に入り、再び国道42号に戻る。途中のレストランでしばらく休憩する。勢和多気インタ-から伊勢自動車道に入り伊勢インタ−で降りて、伊勢二見鳥羽ラインに入り、5時頃鳥羽に着いた。
駅前で今晩テントを張れそうな場所を探すが、近所にはないようなので、伊勢湾フェリーで伊良湖に渡ることにする。
待合室の土産屋で伊勢うどんを買い、5時半頃船に乗る。波が強く、船は怖いくらいに揺れる。
一時間ほどで伊良湖に着いた。もうあたりは暗くなっている。フェリーターミナルの横が道の駅になっていてその辺りでテントを張ろうと思ったが、海のそばで風が強く断念、夜の国道259号を進みどこか適当な場所を探すことにする。
しばらく走るがなかなか見つからない。
ついにあきらめて豊橋市郊外のビジネスホテルに泊まることにする。
ホテルの部屋でバーナーを使って伊勢うどんを煮て食べる。地方のごく普通のビジネスホテルだが、すごく快適に感じる。ベッドの上で熟睡した。
朝8時頃起きて準備をして、8時半頃ホテルを出発、国道259号を進み、その後国道23号を走る。
途中で道は高架道路になり、高速道路のようなスピードで皆が走っている。
名古屋港を過ぎてしばらく走ると四日市のコンビナートが見えてくる。
片側3車線の国道の左側は埋立地で、その上に石油コンビナートが威圧するようにそびえ立っている。道路をはさんで国道の右側は旧の海岸線で、防波堤が残っており、その内側に昔の漁村の風景が残っている。何とも対照的なすごい風景で、何でもありの無秩序な日本の経済高度成長の跡を見ることができた。
その後、国道1号に入り亀山インターで名阪国道に入る。天気が曇ってきて少し寒い。
そのまま名阪国道を走り天理インターで西名阪自動車道に入る。
松原インターで阪神高速に乗り継ぎ、そのまま家に帰った。
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