96年夏
九州の旅
バイクボーイ誌に往復のフェリーと国民休暇村2泊がセットになって19800円というツアーが紹介されていたので、それを利用して行ってきました。
1日目
前夜会社の同僚と遅くまで飲みに行っていたので少し2日酔い気味だが、早くに起きて旅の仕度をする。
梅雨のため雨が予想され、ゴールデンウィークで懲りていたから念入りに準備する。しかし荷物が多くて防水バックに入りきれず無理やりタンクバックに詰め込む。何とか積むことが出来たが荷物が一杯で落ちそうで少し心配だ。
その後箕面のスポーツインに行ってオイルを交換する。その間隣にあるコミネでレイングローブとブーツカバーを買って万全を期す。
4時頃家を出て南港のフェリーターミナルに向う。
南港に着くともう既にフェリーへの乗船が始まっていて船に乗るとバイクがたくさん並んでいた。
船室に入ると同じツアーのライダー人達がいっぱいで、遅くまでバイクの話で盛り上がり、結局寝たのは2時ごろだった。
2日目
翌朝9時頃フェリーは志布志港に着いた。船を降りてから船中で知り合ったCBR900RRとCB400Fに乗る親子のライダーが都井岬に行くというので他のライダー4〜5人と一緒について行く。
都井岬に近づいてくると野生の馬が道端にいて少し恐かった。
CBR900Rの親子は、今日の宿泊地は南阿蘇国民休暇村で、これからその方面に向うのでここで別れて、同じ指宿国民休暇村に宿泊する女性ライダー2人と一緒に走ることにする。
次に佐多岬に向う。国道220号で鹿屋に出て、鹿屋から国道269号に入る。
佐多岬ロードパークに入ると道端にハイビスカスなど色とりどりの花が咲いていていかにも南国に来たという感じがした。
その後海沿いを走り桜島に向う。
桜島に入ると一面に溶岩の台地が広がり黒っぽい風景が不気味だった。
桜島からフェリーで鹿児島市に渡る。フェリーの中で地元の学生と話をする。いかにも地方の学生といった感じの好青年だった。
うどんを食べると薩摩揚げが入っていて、鹿児島に来たということを実感する。
鹿児島市に着いて国道226号で指宿に向う。市内は渋滞していてなかなか進めず、また蒸し暑い。
指宿国民休暇村に着いたのは5時前で、すぐに名物の砂風呂に入る。初めのうちは砂の重みと熱さで耐えられないくらいだが、しばらく我慢していると体が汗ばんできてだんだん気持良くなってくる。結構くせになりそうだ。
その後食事をして同じツアーの人たちと遅くまで盛り上がる。まるで修学旅行の乗りで遅くまで騒いで寝たのはもう夜半過ぎだった。
3日目
朝起きると雨だった。同じツアーの人6〜7台で先ず池田湖に向う。
池田湖には恐竜が住んでいると言われているらしいが、大雨で視界も利かず、またゆっくりする気も起こらないのですぐに出発する。
霧の中、北上し頴娃ICより指宿スカイラインに乗リ、 鹿児島ICで九州自動車道に乗り継ぐ。
途中のPAに入って行き先を検討する。今日は南阿蘇国民休暇村で宿泊する予定だが、このまま高速で行っても仕方ないので、次のえびのICで降りて一般道を走っていくことにする。
えびのICから大口市へ抜け、国道268号で水俣市へと向う。雨が止んで天気が良くなり晴れだしてきて、それまでの大雨の中の走行でずぶ濡れになった服もすぐに乾いて快適になった。
水俣市で国道3号で海岸線を北上する。
途中の芦北町で天草行きのフェリーに乗ろうと乗り場に行くと船は出た後で次の船までは大分時間があったのでここで船に乗るのはやめて、八代まで行ってフェリーで天草島に渡った。
時間の関係で天草上島を一周する。島原湾とそのバックに見える島原半島の眺めが非常にきれいだった。
宇土半島に渡り国道57号で熊本市に向うが渋滞でなかなか進めない。宇土市で国道3号に入り熊本市で再び国道57号に入り阿蘇を目指す。
熊本市郊外の辺りでもう7時前だったので、宿に電話して遅くなる旨連絡する。
もう日が沈んで真っ暗になり、その真っ暗な道を走る。国道325号から国道265号へと阿蘇山の外周の南半分を回って南阿蘇国民休暇村に着いたのは8時前だった。幸いにも時間は過ぎていたが、食事の用意はそのままで待っていてくれた。慌てて食事をして、その後ロビーで遅くまで同じツアーの人たちとそれぞれ今日一日の武勇談を語り合った。
4日目
今日も朝から雨だった。同じツアーの人5台で先ず高千穂峡に向う。
渓谷をしばらく見物してから、また戻って国道265号に出て阿蘇の外周を走る。雨がひどくなってきて視界が利かない位の大雨だった。予定ではこれからやまなみハイウェイを走るつもりだったがこの大雨で断念し、熊本市の方に向い九州自動車道で新門司のフェリーターミナルを目指すことにする。
途中の広川SAで昼食を摂る。フェリーは7時頃出港で少し時間に余裕があり、雨も止んだので、高速を途中で降りて博多にラーメンを食べに行くことにした。
大宰府ICで高速を降りて福岡市に向う。さすがに九州第一の都市で市内は渋滞していた。ガイドブックを見て西鉄博多駅のそばのラーメン屋に入りラーメンを食べる。店の中が屋台のような造りになっていた。味は思っていたよりもあっさりしていておいしかった。
その後福岡ICに向う。道が混んでいるのと迷ったせいで、インターがなかなか見つからずあせる。人に聞いて何とかインターにたどり着いたが、もう5時半頃なので慌てて高速に乗り、新門司ICに向けて飛ばす。
思っていたよりも早く新門司ICに着いて、フェリーターミナルに着いたらまだ時間に余裕があった。
フェリーに乗り船室でまた同じツアーの人たちが集まり、また遅くまでバイクの話題で盛りあがった。
5日目
フェリーは朝6時半ごろ南港に着いた。大雨が降っている。ツアーの人たちの中には、これから仕事の人もいてそれらの人たちは慌てて船を下りて会社に向う。
僕の方は今日仕事は休みなので、雨が小降りになるのを待ってゆっくり船を下りた。
国道43号に出てそのまま西宮の自宅まで帰った。