2000年1月1日朝5時頃起床して、電気・ガス・水道がでるか確認する。その後テレビをつけてY2Kで何か異常が起きていないか確認する。特に異常は起きていないようなのでさっさと出かける準備をする。
7時過ぎに自宅を出発する。西宮浜より阪神高速湾岸線に乗る。天気も良くて風も無く思っていたよりも暖かい。Y2Kの影響か車の数も非常に少なく、空いた湾岸線を150キロ+αで飛ばす。
りんくうJCTで関西空港自動車道に入り、上之郷インターで阪和自動車道に入る。阪和道に入っても車の数も少なく、150キロ+αで飛ばしていく。
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海南インターで海南湯浅御坊道路に入る。この道路は片側1車線なので遅い車に詰まり、さすがにさっきまでのペースでは走れないが、それでも終点の御坊には9時過ぎに着いた。
国道42号を南に向かう。南行きの車はさほど多くないが、反対車線の車は結構多くて、白浜を過ぎた辺りを先頭に渋滞している。
道の駅イノブータンランドすさみでしばらく休憩する。先にいたライダーと少し話をする。聞くと昨晩は潮岬YHに泊まって、朝に潮岬で初日の出を見て帰って来たそうだ。西暦2000年の最初の日の出を見ようと、潮岬はたくさんの人で賑っていたらしい。先ほど反対車線で渋滞していた車は、初日の出を見て帰る人達の車だろう。 |
11時前に道の駅を出発する。右手に真っ青な海を眺めながら走る。潮岬には11時半頃着いた。心配していたが人はそれほど多くない。暖かくて1月だというのに上半身裸で日光浴している人もいる。
キャンプ場には、10組ほどのライダ−、チャリダ−が先にテントを張っていた。テントを張ってから紀伊大島に行こうと思っていたが、物騒なのでそのまま荷物を積んだまま紀伊大島に向かう。 |
昨年9月に完成したという串本大橋は、ループ状の橋で、海面高く海を渡っている。
紀伊大島に渡って、まず海金剛に向かう。
真っ青な海に、多くの奇岩や断崖が立ち並んで、豪快な景観を作っている。
この雄大な眺めは、外国の景色と言ってもおかしくないような、日本離れした景色だと思う。 |
日米修交記念館を見物した後、樫野崎に向かう。元日だというのに駐車場は車が一杯で、観光客がすごく多い。やはり橋が出来たから多いのだろうか。
トルコ軍館遭難碑の横にあるトルコ記念館を見物する。今まで無名のこの島に、トルコやアメリカの記念館があるのは、いかにも本州最南端に浮かぶ島らしいと思った。 |
樫野崎灯台を見物する。水仙が有名だそうだがあまり咲いていなかった。
その後3時過ぎに潮岬キャンプ場に戻りテントを張る。
3年前、この場所でテントを張ったときには、風が強くて張るのに大変苦労したが、今回は風は全く吹いていなくて楽勝で張れた。
テントを張ってから串本の町に向かう。温泉に入ろうとサンゴの湯に行くと、元日は休みだった。
風呂はあきらめて、コンビニで食料を買ってテントに戻る。まだ6時半頃で少し早いが食事をして、その後テントの中で同僚に貰った携帯テレビを見て静かに時間を潰す。実に穏やかな一日だった。 |
風が無く静かな夜で熟睡できたせいか、実に快適な目覚めであった。
8時頃テントを撤収して出発する。昨日と違って少し曇っているが寒くは無い。
串本に出て国道42号を東に進み、那智駅に隣接する丹敷の湯に向かう。
着いたのは9時40分頃で、温泉が開く10時まで少し時間を潰す。
開場とともに湯に入り、気分をリフレッシュしてから出発する。
その後再び国道42号を東に向かう。何度もこの辺りには来たことがあるので今回は淡々と通り過ぎていく。
大又トンネルを抜けてから国道42号を外れ、県道70号賀田港中山線に入る。急な坂を下りきると国道311号に突き当たる。
左折して海沿いを進む。九鬼で県道778号中井浦九鬼線に入ってさらに海沿いを走る。思っていたよりも走りやすい道で、尾鷲市内で再び国道42号に合流する。
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紀伊長島で国道260号に入る。3年前にこの道に来たときには、あまりにも道が険しくて、途中で嫌になって国道42号に戻ったが、今回は絶対に走りきるぞと気合を入れて走る。
錦港を過ぎると道はほとんど1車線になり、カーブはブラインドで曲がった途端に対向車が来て冷やりとする事がある。
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3年に嫌になって左折した地点を過ぎ、しばらく走ると、道が改修され、山が切り開かれて真直ぐに走れるようになっている。少し行くとまた従来の古い道に戻ったが、所々改修工事が行われていて、何年かすると今の趣は全く無くなってしまうのだろう。
個人的主観ではあるが、山が切り開かれ、真直ぐな道になれば、確かに走りやすくなって結構なことかも知れないが、こんな辺境の道まで新しくする必要があるのだろうか。
出来れば自然の姿を残しつつ、必要最低限の補修のみに留めたほうが良いのではないだろうか。
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いくつか峠を越え、港を越えて3時半頃五ヶ所浦に出た。Aコープで今晩の食事を買い込んでから本日のキャンプ地を探す。ツーリングマップルを見ると、国道260号を少し先に進んだところに2ヶ所キャンプ場のマークがあったので、そこを目指して走ることにする。
山中の狭路を抜け、海沿いに出てキャンプ場らしきところを探すが見つからない。浜島温泉まで行ってみたが無さそうなので、あきらめて海沿いの公園などテントを張れそうな所を探すことにする。
国道260号を引き返して宿浦というところの、五ヶ所湾が望める高台にある展望台でテントを張ることにする。人もほとんど通らず、屋根のついたテーブルといすがあってキャンプするのには絶好の場所だ。
7時前になって辺りが少し暗くなってから食事をする。たまに下の駐車場に車が来るが気にせずゆっくりくつろぐ。10時過ぎに寝た。
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朝起きると夜露でテントが濡れていた。バイクも夜露で濡れている。少し乾くのをまって8時頃出発する。
浜島温泉で県道17号に入り東に向かう。途中で賢島に寄ってみたがこれといって見るところの無いところだった。
再び国道260号に入り志摩半島先端の御座を目指す。御座漁港のそばの海中に祭られている潮仏を見物する。 |
国道260号を引き返して大王崎に向かう。
大王崎の手前で国道から外れ、漁村の中の道を抜け、海岸の堤防の前にバイクを停める。そこから灯台に向かって、歩いて狭い石畳の道を登って行く。両側に土産物屋が並んでおり独特の雰囲気だ。
しばらく登ると断崖上に、すくっと大王崎灯台が立っていた。 |
次に安乗崎灯台を目指す。灯台に近づくにつれて道は狭くなり急なコーナーもあって、バイクでもたどり着くのが大変な所だが、灯台の駐車場に着くと観光客の車がたくさん来ていて、皆良くここまで来れたものだと感心
した。
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珍しい四角形のユニークな形の安乗崎灯台を見物後、国府の町中を走る。高い槇垣が続く独特の風景で、まるで東南アジアの国にいるような感覚が味わえる。
その後パールロードを走る。パールロードは18歳の時に一度走ったことがあるが、その時は、沿線はまだまだ開発中で、工事中や造成中の所が多くて、景色が殺風景に感じられた。
しかし今回走ってみると、沿線にはスペイン村や立派なホテルがたくさん出来ていて、20年という年月が感じられた。
パールロード終点近くにある海の博物館を見学する。志摩地方に残る漁具や民具を中心に5万点の実物資料が展示されており、海と共に生きる人々の暮らしの歴史がよく解る博物館だ。
海の博物館を2時半頃に出発して、国道42号に出て、堅神インターより伊勢二見鳥羽ラインに入り、伊勢インターで伊勢自動車道に入る。 |
勢和多気インターから数台の大型バイクの集団が高速に入ってきたが、このバイクの集団が実に速い。 しばらく後をつけて走るが200キロ以上のスピードで車をかき分けて走っていく。途中で危険を感じスピードを落としたら、あっという間に見えなくなってしまった。
安濃SAに入ると、先ほどの集団がいたので話しかけると、全員50代位のライダーでびっくりした。
名阪国道に入るとさすがに交通量も多く、伊勢自動車道のように200キロで走ることは出来ないが、それでも皆150キロぐらいのペースで飛ばしていく。奈良ナンバーの人が多かったので上野インターあたりで皆いなくなってしまったが、その後も独りで名阪国道を150キロぐらいで飛ばす。
天理インターで西名阪自動車道に入り、さらに松原インターで阪神高速に入る。
ハイペースで飛ばしたので自分でもびっくりする位早く、5時過ぎに自宅に着いてしまった。 |