房総の動物たち

船橋市のタヌキ

船橋市東中山にお住まいのTさんから、「自宅庭にタヌキが現れるので調べて欲しい」という依頼がありました。毎晩のように庭に現れるというのです。どうやら、Tさんがネコのために置いた餌を食べに来ている様子でした。付近は静かな住宅地で、タヌキが住めるような森や林はほとんど残っていません。わずかに残った樹木の影などに身を寄せて生活している様子でした。


 
部屋の明かりを消して、1時間ほど様子をうかがっていたら、庭石のすき間からタヌキが顔を出しました。
 
 

 
タヌキの夫婦です。メスのタヌキは病気にかかっているのか、あまり元気がありません。これからやってくる寒い冬を乗り越えることができるのでしょうか。
 
 

 
無事に冬を越したタヌキの夫婦は、翌年の春、7匹のこどもを生みました。一家9匹で勢ぞろいです。
 
 

 
タヌキの母親とこどもです。他の動物に食いちぎられたのか、母親の右耳はなくなっていました。
 
 

 
タヌキのこどもです。好奇心旺盛で、1頭で探検に出かけます。
 
 

 
Tさん宅の庭は、タヌキたちにとって安全な遊び場です。しかし、この地域には自然の緑はほとんど残っていません。このタヌキたちの行く末が心配です。遠くにビル街の明かりが見えます。


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