房総の動物たち

ニホンリスの部屋

リスはかわいい森の仲間です。一生を樹上で生活します。もちろん木登りは誰よりも得意で、頭を上にしたり下にしたりしながら、平気で上り下りしています。ニホンリスは木の枝などを利用して丸いボールのような巣を作るそうですが、私はまだ見たことがありません。房総では、森の残っている地域ならほぼ全域で生息しています。


 
木を下るニホンリス
リスなどの小型動物では、基礎代謝が活発なため、ひんぱんに上り下りしても位置エネルギーの変化による代謝上昇はわずかですみます。同じ樹上生活者でも、身体の大きなニホンザルなどは上下移動をあまり好みません。もっぱら枝から枝へと水平に移動していきます。(市原市)
 
 

 
清水公園のニホンリス
野田市にある清水公園では、公園内にニホンリスを放飼いにして繁殖を試みています。市の青年会議所が中心となった「リスの会」が保護活動を行なっています。巣箱が設置され、成果を上げています。一方では、リスの子どもがカラスに食べられる被害が多発しているそうです。(野田市)
 
 

 
ニホンリスのしっぽ
ニホンリスの尾は太く見えますが、長い毛が生えているためです。太陽光線で細い尾が透けて見えています。(野田市)
 
 

 
クルミを食べるニホンリス
硬いオニグルミの種子を食べることができるのは、日本に住んでいる動物の中ではアカネズミとニホンリスだけです。(野田市)
 


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