房総の動物たち

撮影機材のガイド

私の動物撮影は、赤外線センサを使った自動撮影が中心です。動物が現れるとセンサが反応してカメラが作動するしくみになっています。いったんカメラをセットしてしまえば、あとは家に帰ってのんびり眠っていても、カメラが自動的に動物たちの姿を記録していきます。
このような生態写真からは、雌雄の区別や固体識別、出現時刻、出現回数など、多くの情報を得ることができます。
しかし、必ずしも良いことばかりではありません。ストロボの閃光やカメラの作動音は、動物たちの生活に悪影響を与えるでしょう。動物たちの生活圏へ足を踏み入れることは、決して好ましいことではないのです。


 
市販の赤外線ビーム・センサです。目に見えない赤外線のビームを動物がさえぎると作動するしくみになっています。
反応が早く、優れた特性を持っていますが、草木の揺れや落ち葉、雨滴など、動くものなら何にでも反応するため、暴発が多いのが欠点です。
 
 

  
自作の赤外線温度センサです。恒温動物の体から放射される赤外線(熱線)をとらえて作動するしくみになっています。防犯用の対人センサを改造して作りました。
このセンサは草木や雨の影響を受けません。比較的大型の動物向きです。
 
 

 
タヌキの住む竹林にカメラをセットした様子です。カメラが目立たないように、緑色に塗った木箱(ハウジング)に入れてあります。右上方にストロボも見えます。
 
 

 
センサをテストしている様子です。左手でセンサのビームを切っています。右手に持っているのは露出計です。目があらぬ方向を向いているのは、ストロボの発光を確認しているためです。
 
 

 
しかし、必ず目的の動物が写ってくれるとは限りません。この日は、賢そうな顔をしたネコが写っていました。
 
 
   
 
「動物注意」
撮影とは関係ないのですが、同じ千葉県でも、場所によって道路標識のイラストが異なります。ここにはありませんが、外房有料道路の標識はタヌキでした。実際の生息分布と関係が深そうです。(左・天津小湊町、右・勝浦市)
 
 

 
新兵器、天体望遠鏡+デジタルカメラ

最近、コンパクト・デジタルカメラを天体望遠鏡につけるアダプターが普及してきました。本来は月や惑星を拡大して撮影するためのアクセサリーですが、これを動物写真に応用すると、今まで実現不可能だった超々望遠撮影が可能になります。上の写真は、肉眼では存在すら確認できないほど遠方にいたニホンジカを、35mmカメラ換算で2800mm相当という超々望遠で捉えたものです。カメラレンズでは真似のできない芸当です。 

TOMY BORG100ED+NikonCoolpix990

同一システムで捉えた月面写真(クリックしてね)

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