緊急時の実践技法
Act-1「集団暴行(リンチ)を受けている人を逃がす方法」
駅ホームや公園等の公衆の場で、多数人が一人を相手に、集団で暴行を行う事件が多く発生しています。そして、集団心理の働く暴行の結果は、個人の予測を越えた重大で重篤な傷害を被害者に与えてしまう。このように犯罪被害が拡大するのは、同時集団暴行での競争行動原理にだけ原因があるのではなく、偶然にも立ち会ってしまった目撃者が、暴行自体がエスカレートするのを防止しないで傍観していることにも、一因があると云えます。傍観者が、暴行事件になんらの影響も与えられない観衆となるのは、暴行者に「誇張した行動をとらせる」ことを知っておいてください(=スポットライト効果)。そうは言っても、何らかの助けをすることにより、自分自身にも危害が及ぶのではないのかという“恐怖心”から、萎縮して何もできないでいる方がほとんどでしょう。そんな多くの心優しき人達のために、割と簡単に実行できる救助方法を御教えしたいと思います。目的としては、被害者をできるだけ早く集団暴行の状態から退避させてあげることです。闘争心のなくなった被害者の本能は、逃走することの一点に向けられていますから、そのチャンス(きっかけ)をつくってあげれば良いのです。従って、その方法としては、被害者に集中している集団的暴行意思を頓挫ないし拡散させれば十分です。具体的には、加害者と被害者の間にカバンなどを投げ込む。そこまでの勇気もない方は、足元に多くの硬貨(ジャラ銭)をぶちまける。それで、関心を“人”ではなく“物”に仕向ける。これにより、集団行動の一時的な断絶をはかることができるので、その隙に逃走させるなり、保護してあげましょう。
人の社会は、出会っていない他人との助け合いで成り立っています。もし、貴方や貴方の家族や友人が、そんな被害にあっていたなら、黙って傍観できますか?
「少しの勇気と知恵が、他人を一生の不幸から救う」
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