ある日ある時、5人兄弟の末っ子そして
生まれたエージというふわふわ仔猫がいました。

何分末っ子 そしてその人懐っこさから
それはそれはみんなに可愛がられていました。

エージは何不自由なく 毎日元気に
暮らしていました
ところがある日 
岳ねこちゃんがエージのしっぽを指差して
(指せるのかという質問は受け付けません)

「もっと延ばしてみそ?」

と笑ったのです

今までそんなこと言われた事がなかったし
自分のしっぽなんて全然気にしてなかったので
エージは愕然としました

「そういえば兄ちゃんたちのしっぽと違うな…」

なんだか急に悲しくなりました

夕方になるまで 延々しっぽとにらめっこ

パタパタと動かしてみても 
先っぽの曲がった部分は伸びません

まるまった先はちゃんと動くのですが
(余談)

「…お前 ひょっとして しっぽなんか気にしてんの?」

偶然通りがかった人間が
エージの傷跡に塩をぬりました

「にゃあああああ!!!」
(うるさい〜〜!!! お前なんかチビのクセに〜〜!!!)

エージは精一杯威嚇しました
かぎしっぽも ラスカルの尻尾のように
それは太くなりました

「えっ!? なに!?図星なの!!」

「……じゃあ ホラ これ」

おチビはエージのしっぽに お花を挿しました

「こんなのできんの そのしっぽだけっしょ」


「にゃあ にゃあ にゃあ!!!」
(ありがとう ありがとう!! オレ エージ!)

「なっ なに!? お前 うちくんの!?」

もはや以心伝心です
こうしてエージはめでたくおチビと一緒に
暮らす事になったのです

『…まぁ 1匹くらい増えてもいいか…』

おチビは実はねこ好きです

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