初心者の方がなかなか挑戦できない象嵌を「安全」を第一に考え、かつ「簡単」にできる方法をご紹介いたします。
しっかり接着できていない「象嵌とんぼ」は、外れた象嵌の金属が、他人にぶつかると非常に危険です!!
ここでしっかり「安全」で「簡単」な方法をマスターしましょう!!
そもそも何で竹とんぼに金属を象嵌する必要があるのでしょうか???
それは、回転力を持続させるための「トルク」を得るために比重の重い金属を象嵌するのです!!
象嵌するために適している比較的手軽に手に入る金属として銅・鉛・銀などがあります♪♪♪
しかし、「鉛」は安価なのですが、中毒の心配がつきまといます。私のお勧めは少し高価なのですが「銀」です。
「銀」には中毒の恐れもなく鉛に近い比重も持っています。
2001年の全国大会以降、私は鉛の使用を一切止めました。現在も鉛を使っていたらもしかしたら、
より良い成績を修められたかもしれませんが、身体を壊しては元も子もありません。
よって、現在では「銀」を使ております。皆様も象嵌をする際は十分に気をつけていただきますよう
お願い申し上げます!
鉛を使うなとは言いませんが、鉛を使う際にも絶対にやっていただきたくないことは、
鉛のはぎれを集めて、炉などで熱して「板」に再生することです。
この時発生する蒸気を吸ってしまうと鉛中毒の確率が一気に高まりますので絶対にやらないようお願いします。
<2006年追記>
上記の文章は2002年に記載したものなのですが、2006年シーズンに「銀」に加えて新たな素材である
「タングステン」が仲間入りしました。加工も容易で、比重も重く、鉛のような中毒はでないとのことです。
昨今、鉛をめぐる世界の世論もここ数年で随分変わりました。せめて竹とんぼ界においては、
鉛中毒で身体を痛める人がでないことを、環境にも害を与えない遊びであることを、心から祈りたいと思います。
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<その1>
・まず、象嵌したい部分に線を引きましょう!!
・象嵌の幅は10ミリ前後にしている方が多いようです♪
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<その2>
・線を引いた部分にのこぎりを入れましょう!!
・ただし全部切り落としては絶対にいけません!!
・軽く線が入る程度でOKです♪
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<その3>
・のこぎり等で線を入れた部分より先の部分をナイフで
竹の表面を落として(削って)行きます♪
・象嵌する部分を残すよう意識して作業をして下さい!!
・ナイフの他にも「彫刻刀」で作業をする方もいらっしゃいます。
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<その4>
こんな感じになるでしょうか???
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<その5>
・象嵌する部分の厚さを調整するために
やすり等で削り調整して行きます♪
・残す厚さは0.5ミリ程度でしょうか?
人によってばらつきがありますがあんまり薄くすると竹とんぼを飛ばして
いるうちにちぎれますので、
ある程度の厚さは残しましょう!!
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<その6>
・画像ではわかり難いのですが、横から見るとこんな感じになります!!
☆画像をクリックするとアップになるのでクリックして確認してください!!
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<その7>
・羽根が完成したら、象嵌する部分の周りにセロテープを貼り壁を作ります。
・象嵌する粉がこぼれない様にするために壁を作ります。
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<その8>
・象嵌する粉を用意します!!
象嵌する粉は粒子があまり細かいと接着しずらいので、
荒めのものの方が良いようです♪
・画像の粉は銀を使用しています。
鉛は重たくて有効なのですが、
鉛中毒の危険が
伴っているため、鉛を使用する場合は吸い込まない
よう十分に気をつけてください!! |
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<その9>
・象嵌する粉を象嵌する部分にのせて行きます♪
・コーヒーのマドラーなどを使うと上手に乗せることができるようです。
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<その10>
・象嵌する粉は少し多めにのせましょう♪
・大は小を兼ねますから多めにね♪
※重さは完成後に調整すれば良いのです♪
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<その11>
・いよいよ接着です!!
粘度の低い?瞬間接着剤の様な染みこみやすい
接着剤を使用して下さい!!
・接着剤は溢れるくらいたっぷり塗って下さい!!
ここでケチると、中まで接着剤が染みこまなくて
失敗する場合があります!! |
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<その12>
・完成です!!
・はみ出た接着剤をきれいに落とし、きれいに
成型して重さを調整すれば完成です♪♪
・上手になれば、接着剤の分量や塗り方がわかり、
きれいに作成することができると思います♪
(私は上手になれません・・・)
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その6までは粉の象嵌と行程は同じです♪
<その7>
・象嵌する板を用意します!!
・象嵌する部分は格子状にしっかり、傷をつけておきましょう!!
・この作業を省いている人が非常に多いのですが、
この作業を省くことは非常に危険ですので絶対に行ってください。
・傷をつけるのは接着剤が染みこむようにするためです!! |
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<その8>
・接着剤を用意しましょう!!
先ほど粉の象嵌で使ったタイプの接着剤ではなく、
今度は粘性の強いタイプのものを使用しましょう!!
・画像に写っているようなじっくり乾かすタイプ
のものが板の象嵌の時は有効のようです。
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<その9>
・象嵌する部分の形に合わせて板の形を成型しましょう!!
・糸鋸ややすりを使ってほぼ同じ大きさに揃えましょう!!
・全部やすりを使って成型できれば、象嵌のための粉も作れるので
一石二鳥というわけです♪
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<その10>
・成型した板と象嵌する羽根です
・何度も言いますが、接着する面には、必ず格子状に
傷をつけておいて下さい!
・これを省くと本当に痛い目に会うことになります!!
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<その11>
・接着する板と羽根に接着剤を塗ります♪
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<その12>
・こちらのタイプの接着剤はたっぷり塗ってはいけません!!
・付属されているヘラ等で余分な接着剤を取り除いてください!!
・接着剤を多量に使用すると接着力が減少しますので、
余分な接着剤はなるべく取り除いてください。
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<その12>
・板を貼り付けたら万力等に挟み、余分な接着剤
を接着面からはみ出させます。
・この余分な接着剤を出す作業はとても大事な作業です。
接着面に傷をつけても接着面に余分な接着剤が残っていては
意味がありません!!
・余分な接着剤は、万力で挟んではみ出させましょう!! |
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<その13>
・このタイプの接着剤は乾くまで24時間くらいかかります。
最低4時間くらいは万力に挟み、その後、20時間は放置しましょう!!
・乾く前に作業を始めてしまっては、ここまでの努力が水の泡です!!
・乾いたら完成です!!
安全のため角をしっかり丸め重さのバランスをとり、
スーパー竹とんぼを仕上げましょう♪
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