奥湯の郷温泉(おくゆのさと)


奥湯の郷

住所 大分県由布市湯布院町川西2044
泉質ナトリウム−塩化物泉

日帰りDATA (2004)
日帰り入浴 シャンプー 石鹸
/ボディソープ
内湯 露天 料金 入浴時間 定休日 駐車場
大500 8:00〜11:00/15:00〜21:00 無休

インプレッション



湯布院町とはちょっと離れた山の中に建つ。そこは国道脇から暗い森の中を抜けた所にあり、
観光とはおよそ縁の無いような雰囲気で、緑の山と青い空があるだけの小さな集落、そんな
とこにこの宿はひっそりと建っていた。
初めてここを訪れた時は、「こんなとこに温泉があるのか、それじゃちょと立ち寄ってみるか」
といった程度だったのだが、お湯を見て驚き。なんと、ここのお湯は透明がかった淡いブルーを
しているではないか。湯布院や別府にも同様の色をした湯はあり、そこに行くときは予めブルー
の湯ということを期待していくのだが、それでもブルーの湯を見たときは感激する。
ましてや知らないとなればなおさらだ。
そもそもここのお湯は地熱発電所の方が地質調査に来た際に「ここは温泉が出る」と言われた
ので掘ってみたら良泉が湧き出たとの事。
湯から上がり他の日帰り客と話し込んでいると、女将さんが漬物とぜんまい漬け、
それに「少しだけど」と言いながらマタタビ酒を御馳走してくれた。「う〜ん、美味」
単なる日帰り客なのに、そのやさしさに触れ、もう少しのんびりしていくかという気分になり、
次回は宿泊してみようと思った。

そして今回は宿泊。
こちらに宿泊すると季節によってしいたけ狩りや果実酒作りが体験出来るという。棚には果実酒
がたくさん並んでいる。
この日の夕食は食前酒として、イクリ(梅の実に似ている)の実を使った果実酒が。他にも季節に
よりブルーベリー酒やマタタビ酒もお目見えするそうだ。
本日のメインは地鶏の炭火焼き。まぁ量的にはこんなものかなと思い食べていると、岩魚の塩焼き
が出てきた。しばらくすると山菜の天ぷらが。暖かいものは暖かく食べれるようにとの配慮。
以前こういった事があったそうです。さて次の料理を出そうとテーブルに料理を持っていったら客人
が見当たらない。あわてて部屋に行くと客人は部屋でくつろいでいた。
女将「あれっ、部屋に戻っちゃったの」
客人「もう、食べ終わったから」
女将「まだ次の料理があるんですが・・・」
旅館のようなもてなし方は想定外だったのだろうか。
また、料理はとにかく地のものを利用するというこだわりがあり、海のものはいっさい出さない。大分
名物のだご汁にしても小麦粉を使うのではなく上新粉で出すというこだわりよう。ただし客人が小麦粉
でということであれば要望に応えるそうです。
秋には栗やむかごがお目見えするそうだ。
山菜は山に摘みに行き、徹底的に地元とオリジナルにこだわっている。朝食もおいしく頂けた。
ここへのアクセスは楽なほうでは無い。冬には40cmも雪が積もる事もある。1人でも遠慮無く送迎の
電話を入れて下さいとの事だった。
源泉温度が100℃程と高温なので冷ますのが大変だが、絶対に加水はしたくないと言う源泉への
こだわりを強く感じた。
次回はいつ泊まりに行こうか。

創業:平成9年4月1日。当時は「ゆふいん農家民宿 奥湯の郷」と言っていた。


トップページへ戻る 大分県のリストへ戻る