1999 World Grand Prix

Standings (Final)
Standings (Preliminary Round)
1st Week [Macau] [Genting]
2nd Week [Fong San] [Manila]
Finals
Comments
Unofficial Statistics


Standings (Final)

Rank Team
1 Russia
2 Brasil
3 China
4 Italy
5 Cuba
6 Korea
7 Japan
8 the Netherlands

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Standings (Preliminary Round)

Rank Country Game Set Point
Win Loss Win Loss Ratio Win Loss Ratio
1 Brasil 6 0 18 5 3.600 563 485 1.161
2 Russia 6 0 18 8 2.250 585 493 1.187
3 China 3 3 11 12 0.917 539 546 0.987
4 Italy 3 3 11 12 0.917 524 540 0.970
5 Cuba 2 4 13 13 1.000 568 570 0.996
6 Korea 2 4 12 15 0.800 548 568 0.965
7 Japan 1 5 9 17 0.529 532 579 0.919
8 the Netherlands 1 5 7 17 0.412 493 571 0.863

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1st Week

第1週は思わぬ波乱の展開となった。

まずは、なんといってもキューバのフルセット3連敗。集計表を見ると、ベル・フェルナンデス以外のアタッカーが全般的に不振(特に、ルイザ・アゲロが深刻)、このような結果を招いた直接の原因を一つ上げるとすればそれだろう。キューバというチームは、ミスが増えることは承知で強く打っていくという傾向が強い。そのため、能力の高い選手はそろっていてもかみ合わない状況に陥ることはあり得る。しかし、それ以前に疑問なのは、トレスとコスタがいまだに出場していないことである。この段階になっても出場していないということは、故障を疑わざるを得ない。

中国も第1週は1勝2敗と沈んだ。こちらの原因ははっきりしており、孫月がけがで出場できないことである。その穴があまりにも大きく、キュウ愛華、王麗那など、代わるサイドアタッカーが深刻な決定力不足を露呈している。11月のワールドカップに向けても、孫月がどこまで戻るかが最大の問題となりそうである。

ブラジルは暫定首位に立ったけれども、内容は不安が残る。もともとブラジルというチームはどこからでも打ってくるのが特徴だったけれども、うって変わってディアスに頼る割合が大きくなっている。センター線の打数がかなり少なく、しかもサイドのアタッカーでもモーゼ、バロスの打数はディアスの半分程度しかない。このような形でメンバーのそろった他の四強と戦えるのかどうかは、疑問が残る。

第1週、試合内容としてよい戦いをしたと思われるのはロシアである。BCV杯ではセンター線の得点が極端に少なかったけれども、この大会ではティーシェンコの得点が非常に多くなると同時に驚異的な決定率をマークしている。サーブカットが返ったときに速い攻撃でサイドアウトを取る形がほぼ確立されていると見て間違いはない。

イタリアはこれまでメンバー落ちの相手ながら、ブラジル、ロシアを破ったことはあった。しかし、中国には歯が立たなかった。ところが今大会は、孫月の欠場があるとはいえ、その中国に逆にストレート勝ち。四強との差をさらに一歩縮めた。この大会でもブロックの多さが目立ち、中国戦ではわずか3セットで15本のブロックを決めた。大金星の中国戦は全セットデュースでの勝利で、勝負強さも前年以上である。

韓国も健闘している。拾ってつないで相手のミスを待つというスタイルは相変わらずながら、今大会では、エースのチャン・ユンヒの奮闘が目立つ。前年の世界選手権では、ブロックが極度に少なかったが、ク・ミンジョン、チャン・ソヨンの両センターを中心にブロックもかなり増えている。

日本は初戦でキューバを破る金星を上げながら、五輪出場権獲得に向けて「この相手にさえ勝てばいい」という韓国との対戦でまたも敗戦。直前のロシアとの対抗試合では健闘していた熊前が極度の不振に陥ったのが痛い。佐々木・満永も復調にはほど遠い。攻撃陣の頭数がそろわず、結局攻撃のバリエーションが少なくなってしまう。ブロックも非常に少なく、組織で守る形もなかなかできない。

オランダの全敗最下位はやむを得ないところである。攻撃と防御の両面で弱さを露呈しており、ブロックも極端に少ない。この後の欧州選手権、ワールドカップ、さらに五輪予選へという流れを考えれば、まず1勝、一つでも上の順位を狙いたい。


さて、この大会の四強に向けて、最も優位にあるのはロシアである。第2週の対戦は中国・日本・オランダ。中国とは相性が悪いけれども、孫月の欠場で大幅に攻撃力が落ちており、順当なら勝つ可能性は高い相手である。よしんば中国戦を落としても、楽に勝てる日本・オランダ戦で取りこぼしをしていなければ、四強入りは確定である。

ブラジルも四強に向けて圧倒的優位にはあるものの、対戦相手はキューバ・イタリア・韓国と、決して侮れない相手ばかりである。試合内容は先程述べたとおり不安があり、このままでは足下をすくわれる可能性も決して小さくない。

イタリア・韓国は、両チームとも第1週に2勝を上げ、四強の可能性も出てきている。第2週にはこの両チームの直接対決があり、まずそれに勝ったほうが四強への挑戦権を得ることになる。

キューバの四強入りはかなり難しくなっている。3連勝が絶対条件だが、かりに3連勝しても他のチームの星次第では4位以内に入れない可能性も当然出てくる。


Macau

BRA ITA CHN NED Game Set Point
Win Loss Win Loss Ratio Win Loss Ratio
Brasil


O3 25-20
25-17
25-20
0
O3 20-25
25-22
31-29
25-16
1
O3 25-18
25-20
25-18
0
3 0 9 1 9.000 251 205 1.224
Italy
X0 20-25
17-25
20-25
3


O3 29-27
26-24
27-25
0
O3 25-20
26-24
22-25
25-21
1
2 1 6 4 1.500 237 241 0.983
China
X1 25-20
22-25
29-31
16-25
3
X0 27-29
24-26
25-27
3


O3 29-31
25-23
25-15
25-23
1
1 2 4 7 0.571 272 275 0.989
Netherlands
X0 18-25
20-25
18-25
3
X1 20-25
24-26
25-22
21-25
3
X1 31-29
23-25
15-25
23-25
3




0 3 2 9 0.222 238 277 0.859

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Genting

RUS KOR JPN CUB Game Set Point
Win Loss Win Loss Ratio Win Loss Ratio
Russia


O3 20-25
18-25
25-14
25-21
15-12
2
O3 25-16
25-13
25-17
0
O3 23-25
22-25
25-19
25-22
15-13
2
3 0 9 4 2.250 288 247 1.166
Korea
X2 25-20
25-18
14-25
21-25
12-15
3


O3 25-17
25-16
17-25
25-23
1
O3 25-20
25-16
15-25
20-25
15-13
2
2 1 8 6 1.333 289 283 1.021
Japan
X0 16-25
13-25
17-25
3
X1 17-25
16-25
25-17
23-25
3


O3 24-26
25-21
25-17
14-25
15-13
2
1 2 4 8 0.500 230 269 0.855
Cuba
X2 25-23
25-22
19-25
22-25
13-15
3
X2 20-25
16-25
25-15
25-20
13-15
3
X2 26-24
21-25
17-25
25-14
13-15
3


0 3 6 9 0.667 305 313 0.974

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2nd Week

第2週は第1週と変わり、世界四強が順調に勝ち進む展開となった。

ブラジル・ロシアは先週の好調を維持して全勝で予選通過。
ロシアは、攻撃が単調になったりミスが多くなったりしたことで、苦戦を強いられた試合もあった。しかし、内容は悪くても試合自体は勝っていることが、チームが成長していることの証明かもしれない。
ブラジルは、ディアスに頼る割合が大きいのは第2週も変わらなかったけれども、攻撃面ではレイラ・バロスが調子を上げてきた。また、打数はそれほど多くないものの、センター線の決定率は極めて高い。しかし、それ以上に目立つのが防御面の向上である。Dig(レシーブ), Reception(サーブレシーブ)の両方でブラジルの選手が数多く上位に入っている。

中国・キューバは、格下の相手からは順当に勝ったとはいえ、やはり本来の強さではなかった。キューバもブラジル戦では第2セット以降3セットを連取され逆転負け、中国はロシアから1セットを奪うのがやっとの完敗だった。

準決勝進出への生き残りをかけた韓国とイタリアの直接対決は、イタリアの攻撃力が韓国の粘りを上回り、2セットダウンから3セット連取の大逆転勝利。とはいえ、イタリアには大砲はいないし、高い壁もない。イタリアの攻撃力は組織の力である。また、この試合でもう一つはっきりしたのは選手層の差である。イタリアは特にセンター線にレッジェーリ・ガラストリ・ジョーリ・ブラガリアとほとんど差のないメンバーが4人そろっており、この試合でも第2セットまでに先発メンバーのうち2人を交代、流れを変えることに成功した。それに対し、韓国は相手のリズムになっても先発を交代できなかった。
その後のキューバとブラジルの対戦でキューバが敗れたため、イタリアは4位で準決勝進出。チーム始まって以来の世界大会での四強入りをついに果たした。

日本は先週の韓国戦に敗れたのに続き、オランダにもフルセットの末敗退。五輪予選に向けて完全に赤信号がともった。直前の日露対抗でも見られたことだが、セットの終盤あるいは最終セットでミスが出て試合を落とす、ということが多すぎる。


Fong San

RUS CHN NED JPN Game Set Point
Win Loss Win Loss Ratio Win Loss Ratio
Russia


O3 25-18
25-16
23-25
25-16
1
O3 19-25
25-17
25-10
25-20
1
O3 25-17
21-25
25-19
19-25
15-13
2
3 0 9 4 2.250 297 246 1.207
China
X1 18-25
16-25
25-23
16-25
3


O3 25-20
25-14
16-25
25-20
1
O3 25-23
25-18
21-25
30-28
1
2 1 7 5 1.400 267 271 0.985
Netherlands
X1 25-19
17-25
10-25
20-25
3
X1 20-25
14-25
25-16
20-25
3


O3 27-25
14-25
25-22
23-25
15-12
2
1 2 5 8 0.625 255 294 0.867
Japan
X2 17-25
25-21
19-25
25-19
13-15
3
X1 23-25
18-25
25-21
28-30
3
X2 25-27
25-14
22-25
25-23
12-15
3


0 3 5 9 0.556 302 310 0.974

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Manila

BRA CUB ITA KOR Game Set Point
Win Loss Win Loss Ratio Win Loss Ratio
Brasil


O3 26-28
25-17
25-21
25-23
1
O3 25-22
27-29
25-23
25-18
1
O3 25-27
25-20
25-20
19-25
15-7
2
3 0 9 4 2.250 312 280 1.114
Cuba
X1 28-26
17-25
21-25
23-25
3


O3 25-21
22-25
25-23
27-25
1
O3 25-21
25-19
25-22
0
2 1 7 4 1.750 263 257 1.023
Italy
X1 22-25
29-27
23-25
18-25
3
X1 21-25
25-22
23-25
25-27
3


O3 13-25
22-25
26-24
25-14
15-10
2
1 2 5 8 0.625 287 299 0.960
Korea
X2 27-25
20-25
20-25
25-19
7-15
3
X0 21-25
19-25
22-25
3
X2 25-13
25-22
24-26
14-25
10-15
3


0 3 4 9 0.444 259 285 0.909

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Final Round

決勝ラウンドは、ロシア・ブラジル・中国・イタリアで争われることになったけれども、ロシア・ブラジルと中国・イタリアでは、予選ラウンドの内容の差は歴然としている。準決勝は順当にロシアとブラジルが勝ち上がった。

3位決定戦、中国とイタリアの対戦は、予選ラウンドでは1勝1敗。中国が孫月を欠いたとはいえ、イタリアがトップとの差をさらに縮めていることを印象づける結果となっていた。この試合も競り合ったものの、中国がホームチームの意地を見せ、安定したバレーを展開しイタリアを下した。

決勝のロシア対ブラジル戦は、アタック決定率がロシア61%、ブラジル51%、75本程度のアタックに対しブロックがロシア8本、ブラジル10本と、まるで男子バレー並みの展開となった。結果はアタック力に勝るロシアがストレート勝ち。ブラジルは、メンバーのそろった他の四強と戦えるのか不安の残る内容が続いていたけれども、この試合はその不安が的中した。

Semi-Finals
BRA3 (28-25, 25-19, 23-25, 26-24) 1ITA
RUS3 (25-16, 16-25, 26-24, 25-22) 1CHN
Final (Places 3-4)
CHN3 (19-25, 25-20, 25-23, 25-21) 1ITA
Final (Places 1-2)
RUS3 (25-23, 25-22, 25-20) 0BRA

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各チーム講評

ロシア
ソコロワ・ゴディナを中心に途切れることなく強烈なスパイクとサーブをたたき込み、攻撃力は昨シーズンまでのキューバを思わせる。しかし、単にエースの破壊力で勝っていくだけではなく、サーブカットが返ったときには速い攻撃を使えるようになっており、組織で戦う能力が大幅に向上している。守備面のもろさも次第になくなっており、チームとしての完成形にかなり近づいているようである。まだ粗さは残っているのだが、ミスがそのまま敗戦に直結しやすいラリーポイント制で試合を落としていないあたりも、チームの成長を示すものかもしれない。

ブラジル
ディアスに頼る割合が大きいという問題はあるけれども、この大会でベストメンバーもほぼ固まり、新セッターソウザを中心にチームとしてはよくまとまってきたようである。また、攻撃面だけではなく防御面での向上も目立っている。しかし、今大会のメンバーを見ると、結局前年と変わったのは、セッターのソウザと、コネリーがビーチに転じたことにより入ったセンターのコンセイソンのみ。若手が活躍する場面はまだ少なく、課題の世代交代を先送りしたという感は否めない。

中国
もともと守備力とコンビで戦っていくチームなのだが、この大会で孫月の存在の大きさが明らかになった。サーブカットが返ってサイドアウトをとるときの確実性は極めて高いけれども、サイドのアタッカーが決定力不足を露呈してしまった。

イタリア
攻撃力の強化に努めてきた成果が、この大会でもアタック・サーブの両面で現れている。アタックでも中国を大きく上回り、サーブでは全チーム中トップに立った。キューバが連敗したためといえばそれまでだが、より攻撃的なチームになったことにより、ベスト4への道も開けたと言えるだろう。

キューバ
今シーズンのBCV杯までは圧倒的な強さを誇ったキューバだが、もともとミスは多いチームである。また、前年の世界選手権では、セットの立ち上がりはなかなか得点できずサイドアウトを繰り返したり、あるいはセット途中ではリードを許す場面が何度かあった。それはサイドアウト制では逆転できても、ラリーポイント制では致命傷となりうる。そのあたりの対応がうまくできなかったのかもしれない。トレスとコスタがこの段階でも出場していないことも気になる。

韓国
全セットラリーポイント制になったことにより、ミスの少ないチーム作りを第一課題としたようである。その目標は果たされた。相手のミスによる得点が韓国のミスによる失点を10点以上上回った試合は、6試合中4試合を数える。しかし、それだけではやはり世界の強豪相手に勝てない。それが勝利に結びつくためには、攻撃力の強化が前提になる。また、先発メンバーでうまくいかなくなっても交代がきかない層の薄さも不安材料である。

日本
今の日本は、はっきり言えばどこがよいのかわからないチームになってしまっていると思う。攻撃面では、アタッカーの粒がそろっていないため、大懸・森山に頼る割合が大きすぎ、攻撃の幅ができない。そして、以前は世界一と言われたレシーブ・サーブレシーブにおいても、もはや世界のトップクラスでないことがこの大会でも示されている。ミスも特に少ないわけではなく、相手のミスで勝つという韓国のような勝ち方もできない。

オランダ
このチームもこれといってよいところがない。前年の世界選手権からベテランのブルスマが抜けたとあっては、それも無理がないような気がするが。若い大型選手を多く起用しているけれども、今大会でもそれは攻撃力の強化につながっていない。レフェリンク以外のアタッカーは少しも怖くない。ブロックも極端に少ない。

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チーム別非公式集計

Caution!
この集計は私が手元で計算したものであり、公式に発表されたものではありません。計算誤りなどがある可能性もあります。
そもそも、公式に発表されている試合レポートも、バレーボールのルールを知っていればわかるはずの誤り(両チームのサーブ打数の合計と両チームの得点合計が一致しない*)がいくつかのレポートで見られることからして、どの程度正確なのか怪しいものである。この集計は、あくまでもこの程度だという目安として見ていただきたい。
* サーブが1回打たれてラリーが始まり、そのラリーが終わるとどちらかが1点を得点するのだから、両チームのサーブ打数の合計と得点の合計は一致しなければならない。昨シーズンまでのサイドアウト制の試合なら、両チームの得点およびサイドアウトの総合計と、両チームのサーブ打数の合計が一致しなければならない。

Attack

攻撃の集計
Rank Team Hits Successes Blocked Succ. % Blocked %
1 Brasil 796 377 33 47.36 4.15
2 Russia 745 355 49 47.65 6.58
3 Cuba 768 363 52 46.18 6.62
4 Italy 757 337 48 44.52 6.34
5 China 797 336 66 42.16 8.28
6 Korea 886 345 50 38.94 5.64
7 Japan 863 336 70 38.93 8.11
8 the Netherlands 797 316 75 39.65 9.41
Total Tournament 6427 2765 443 43.02 6.89


防御の集計
Rank Team Opp.
Hits
Opp.
Successes
Block Opp.
Succ. %
Block %
1 Russia 786 298 76 37.91 9.67
2 Brasil 814 310 57 38.08 7.00
3 China 805 344 66 42.73 8.20
4 Cuba 814 342 57 42.01 7.00
5 Japan 814 355 46 43.61 5.64
6 Italy 779 363 62 46.60 7.96
7 the Netherlands 738 336 34 45.53 4.61
8 Korea 877 417 45 47.55 5.13
Total Tournament 6427 2765 443 43.02 6.89

これまでは、攻撃面ではキューバ・ブラジル・ロシアが上位でも防御面では中国がトップ(に近い)という場合が多かった。しかし、今大会では攻撃のトップであるブラジル・ロシアが防御面でもトップを占めている。また、中国はこれまで決定率は他の四強より低くてもブロックされる割合も少なく、それで決定力の差をかなり相殺していたけれども、今大会ではブロックされる割合が非常に高くなっている。

Block

Rank Team Nb.
Set
Opp.
Attack
Successes Avg.
by Set
Shut %
1 Russia 26 786 76 2.92 9.67
2 China 23 805 66 2.87 8.20
3 Italy 23 779 62 2.70 7.96
4 Brasil 23 814 57 2.48 7.00
5 Cuba 26 814 57 2.19 7.00
6 Japan 26 814 46 1.77 5.65
7 Korea 27 877 45 1.67 5.13
8 the Netherlands 24 738 34 1.42 4.61
Total Tournament 198 6427 443 2.24 6.89

ロシア・イタリアの上位、韓国・オランダの下位は、ここ何大会か変わらない傾向である。韓国は、第1週は極度なブロック力不足を脱したかと思われたけれども、結局第2週でもとに戻ってしまった。日本も今シーズンはブロックが減っている。今大会では中国のブロックが増えたのが目立つ。孫月の欠場という事情はあったものの、チームのバランスが少し変わってきているのかもしれない。

Serve

Rank Team Nb.
Set
Hits Successes Avg.
by Set
Succ. %
1 Italy 23 534 22 0.96 4.20
2 Russia 26 580 23 0.88 3.97
3 the Netherlands 24 498 17 0.71 3.41
4 Brasil 23 556 16 0.70 2.88
5 China 23 540 14 0.61 2.59
6 Japan 26 536 13 0.50 2.43
7 Cuba 26 563 12 0.46 2.13
8 Korea 27 548 10 0.37 1.82
Total Tournament 198 4345 127 0.64 2.92

最近、サーブあるいはサーブレシーブでは各チームに意味のある差がつかなくなりつつあると感じられる。しかも、ラリーポイント制のためか、サーブの得点率は昨シーズンまでに比べ下がっている。(サーブレシーブの成功率は上がっている)その中で、これまでそれほどサーブの強いチームではなかったイタリアが大幅に上がっているのが目立つ。ロシアもソコロワ・ゴディナが強力なジャンプサーブをたたき込み、高い得点率を上げている。逆に大幅に下がったのがキューバである。キューバは強力なサーブで相手を崩すのが大きな武器だが(その代わりサーブミスも多い)、今大会はそれが出なかったことも敗退の原因となったことが分かる。

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