World Qualification for Olympic Games in Sydney, 2000

2000.6.17-25
Tokyo, Japan

CHN KOR ITA JPN CRO NED ARG CAN Game Set Score
Won Lost Won Lost Ratio Won Lost Ratio
China --------




























Korea




--------
























Italy








--------




















Japan












--------
















Croatia
















--------












the Netherlands




















--------








Argentina
























--------




Canada




























--------

Top of This Page
World Volley Top
Top Page(Japanese)
Top Page(English)

バーバラを見られるのは今大会が最後だ。
これまでも、98年の世界選手権、第5回Vリーグ、99年ワールドカップと、いつも同じことを言いながらバーバラを見に行ったような気がする。しかし今大会こそ最後という覚悟は固めている。
なぜなら、03年のワールドカップもその次のオリンピックももはやない、と思っているからだ。

今大会以降のクロアチアチームは、バーバラ以外飛び抜けた選手はいない、というチーム構成になる。これは好むと好まざるとにかかわらず、否応なしにそうなるわけである。となれば、これまでの個人技に頼った戦い方が通用するわけはない。守備からチームを立て直し、組織で戦うことを徹底する。これ以外の道はあり得ない。しかし、そのチームの形がいまだに全く見えてこない。これまで時間はいくらでもあって、それで何もできていないのだから、これからもできるはずはない。チームの責任者が代わらない限りは。

今大会はバーバラを見るラストチャンスであり、バーバラが五輪に出場できるラストチャンスだ。
バーバラほどの選手を、オリンピックに出場さえできないまま終わらせたくはないし、それは絶対に許さない。今大会はそういう覚悟の上で臨む。

また、バーバラのことは全く抜きにしても、今大会ほど面白い大会はそうそうはない。ひょっとしたら五輪本大会より面白いかもしれない。力の接近したチームがそろい、どのチームにとっても楽をして勝てる試合はほとんどない。


各チーム講評と戦い方

中国: 90%
ワールドカップは故障者が多かったこともあり極めて不本意な成績に終わったが、この8チームの中では地力は断然である。普通に試合をすれば全部勝てるはずだ。

イタリア: 80%
チャン・ユンヒ引退、帰化選手制限と、試合前に猛烈な追い風が吹いている。これで黒星の可能性が大きかった2試合がかなり白星に化けてしまった。チーム構成としては、いかにセンター線を固定してカッチャトーリとのコンビを完璧にできるかが焦点。日程的には、18日韓国戦、22日日本戦、25日クロアチア戦と、重要な対戦が分散している。ひょっとするとピークをどこに持ってくるかが難しいかもしれない。

韓国: 75%
チャン・ユンヒが退いたことで、イタリア相手は困難かもしれない。しかし、帰化選手制限で2枚落ちのクロアチアにさえ勝てばそれでも問題はない。取りこぼしの可能性が少なく断然有利の立場にあることは変わらない。

日本: 55%
日本にも追い風が吹いているとはいえ、決して楽観できる状況にはない。ワールドカップのときのような新しい戦力(あるいは起用)の成功と精神的な成長がなければ、予選落ちの危険は決して小さくない。日程は前半が楽で後半に厳しい対戦が多い。何と言ってもオランダ戦が最大の山場。前半3連勝すれば五輪出場は見えてくる。オランダに負けても取り返すチャンスはあるが(イタリア戦)、かなり難しい。

オランダ: 50%
ウェールシンクやブリンクマンの穴を埋めるエースが出ず、この4年間は空白に近い。ベテラン復帰のうわさも絶えない。相性面では不思議な部分があり、今大会のキャスティングボートを握る存在と言える。今大会最も偏った日程のチームで、難しい対戦が前半に集中する。入りの2試合は捨てて、3試合目の日本戦にまず集中。そして得意のクロアチア戦をものにすれば、五輪出場への視界が開けてくる。

クロアチア: 20%
帰化選手制限という土壇場での決定で、試合前にして五輪出場の可能性はほぼ消えた。しかしそれは全く正当な決定、当たり前のことをやれと言われているだけに過ぎない。95年ワールドカップ以降は何の進歩もない。完全に空白の5年。バーバラとベテラン選手に頼るだけで、バレーの基礎をおろそかにしてきた当然の結果と言える。ただし、乗せてしまうと手がつけられなくなるチームでもあり、それだけは注意しておきたい。

カナダ: 15%
非常にミスが多いチームだが、そのミスが少なくなれば、今回最終予選レベルのチームとなら互角に戦える力はある。なめてかかることは禁物だ。

アルゼンチン: 15%
どちらかといえば今大会よりも2002年以降を目指したチームと思われるが、ワールドカップ以降イタリアセリエA1のレギュラーに定着した選手もいる。彼女らがどれだけ成長したか楽しみ。


注目の対戦

過去の対戦成績のかっこ内は大会と年度
大会略記号: CH=世界選手権、CP=ワールドカップ、OG=オリンピック、GP=ワールドグランプリ、Qual.=予選

18日: 韓国対イタリア
今大会屈指の好カードである。同時に、この試合の結果によってはボーダーラインのチームにも影響は避けられず、今大会全体の流れを左右する重要な対戦の一つと言えるだろう。ワールドカップこそ韓国が一方的に勝ったものの、近年の対戦成績は決して韓国有利ではない。チャン・ユンヒが引退したことで韓国の苦戦は避けられないと見る。
ITA 3-2 KOR(98GP), ITA 3-0 KOR(98CH), ITA 3-2 KOR(99GP), KOR 3-0 ITA(99CP)

19日: 日本対オランダ
今大会最大の山場。どちらのチームにとっても、この試合に勝てば五輪出場は濃厚、負ければ極めて困難というまさに剣が峰である。日本にとっては勝てそうでなかなか勝てない対戦。オランダがベテラン総復帰という最終手段を使う可能性も否定できず、そうなるとますます分が悪い。
JPN 3-0 NED(97GP), JPN 3-0 NED(98CH/Preliminary Round), NED 3-1 JPN(98CH/Final Round), NED 3-2 JPN(99GP)

22日: 日本対イタリア
日本がもしオランダに負けていれば、この試合が最後のチャンスとなる。イタリアにとっても、韓国に負けた場合、この試合が非常に重要な意味を持ってくる。
ITA 3-0 JPN(97GP), ITA 3-0 JPN(98BCV), ITA 3-1 JPN(98GP), JPN 3-2 ITA(99CP)

24日: 中国対韓国
今大会最高の好カード。アジアのトップの座をめぐり、近年特に激しい試合が多い。98年世界選手権、99年アジア選手権での対戦は歴史的激闘とさえ言える。ただし残念なことは、中国が通算1位で走っている場合、韓国が本気でやらない可能性もある。
KOR 3-2 CHN(98CH), CHN 3-2 KOR(99Asian Champ.), CHN 3-1 KOR(99CP)

25日: イタリア対クロアチア
勝ち負けの数だけ見れば最近はほぼ互角。チームの力としてはイタリアのほうが上だと思う。ところが、勝負のかかった試合では必ずと言っていいほどクロアチアが勝っている。イタリアにとってはまさに鬼門の対戦、できればこの試合の前に五輪出場を決めておきたい。
CRO 3-0 ITA(98CH Qual.), CRO 3-2 ITA(98CH/Q-Final Round), ITA 3-0 CRO(98CH/Final Round), CRO 3-2 ITA(99European Champ.), ITA 3-1 CRO(99CP), CRO 3-0 ITA(00OG Qual./Continental Event)

Top of This Page
World Volley Top
Top Page(Japanese)
Top Page(English)