観戦記(98年シーズン前)

「越えてはならない一線を、ついに踏み越えた」(98/8/13, バレーフェス)
「とべ!レチコ」(98/9/26, 日波対抗)
Caution!
この観戦記における試合記録は、全て私の手元のログによるものであり、公式なものではありません。あらかじめご了承ください。


「越えてはならない一線を、ついに踏み越えた」

(98/8/13, バレーボールフェスティバル)

即席ラーメンよりも即席なバレーフェス見学は、この夏一番の熱さとなった日の午前8時から始まった。

この日の朝、私は記憶の片隅にあったバレーボールフェスティバルの内容を再確認していた。とにかく、できる限り早いうちにバレーボールを生で見なくてはならないとは思っていた。もちろん日立佐和というチームにも興味がある。本物のVリーグの試合を見に行ったとき、きちんと試合のメモを取れるよう練習するという意味でも、これは得がたい機会である。さらに、駒沢で開催されるということで、会場の下調べもできる。これは行くしかない。

8:30

「朝9時からとはえらく早くないか?今から出たのでは間に合わないぞ」
ということで、朝食も食べずに大慌てで家を飛び出る。駅前のマクドナルドでモーニングセットを買い、東急新玉川線の車内で食べるという何ともあわただしいことになった。この日はお盆休み期間中でもあり、東急新玉川線の乗客はまばら、ハンバーガーを食べるのも楽勝だった。

9:20

駒沢大学駅を出てからひどく大回りして何とか体育館に到着。埼京線恵比寿行きにぴたり合わせるという最高のタイミングで行っても、これくらい時間はかかる。
ところが・・・
スタンドに入ろうとしたら「まだ空いていない」とのこと。

道理で9時からとは早すぎると思った。いったい誰だ、9時からといった奴は。

10:00頃

駒沢公園内を調べた後体育館内に戻る。
入口のドア越しに練習を見ていると「お兄さん、中にはいっていいよ」と声をかけられる。かくしてアリーナで試合を見ることができた。私のような駆け出しのファンは恐縮するばかり。関係者のみなさん、ありがとうございます。

本日の観客、十数人??多分ほとんどが全日本選手あるいは佐和の関係者だろう。選手を見て誰が誰だかわかっていない素人など私一人にちがいない。

10:30頃

第1試合開始。
まずとまどったのは、全日本の選手はほとんどが背番号なしのシャツで試合をしていること。ログを取るときには背番号でノートに記入し、後で選手名と背番号との対応表を見てそれを選手の名前に直すことになるからだ。(この方法は現在でも変わっていない。)これは困った・・・。
このバレーフェスとは要するに練習試合なのだが、私にとっても実際に世界大会またはVリーグの試合を見たときにログを取れるようにするための大切な「練習試合」である。だから、この練習は最重要目的である。

とりあえずメモを取る練習も試みるが、第1セットは何もできず。
第2セット以降は少しは取ることができるようになるが、やはりしょっちゅう欠落がある。真横で見ていてこの有様では、実際にVの試合に行ったときまともなログを取ることはとてもできないだろう。勉強勉強。

12:30

第1試合終了。試合自体は3(13-15, 15-5, 15-4, 15-10)1で佐和の勝ち。
第1セットは落合の強打で全日本チームがひっくり返したのだが、第2セット以降は佐和が格の違いを見せたという感じ。全日本Bあるいはジュニアチームは時折の強打は見せるけれども、何となくトス回しが単調と感じられた。特定選手に集中するときが多い。またサーブレシーブが時折崩れる。第2セット・第4セットだけで(私のログに残っている限りで)佐和のエース7発は多い。(第3セットはなし)

     Sawa - JPN(JPN-B, Junior)
        3 - 1
1st    13 - 15               10-6 11-12
2nd    15 -  5           5-3 10-4 12-4
3rd    15 -  4  15 min.  5-0 10-0 12-0
4th    15 - 10  24 min.  5-3 10-5 12-5
Total  58 - 34

第2試合が始まるまでとりあえず暇である。
フェスティバル案内を見返したり、出発前にダウンロードしたテニスの記事を読んだりして時間を過ごす。非常に蒸し暑かったので外に出る気も起きず、体育館の地下1階で昼食をとる。Vの試合ではここは非常に混むだろうから、菓子およびパンなどの準備は必須。(ただし、Vの試合はいずれも午後から)
公園の東側を回る道をチェックしようと外に出たら、雨が降ってきたので体育館内に退散する。

「関係者以外ご遠慮ください」の看板は出たままである。
入っていいのかな・・・気が引ける。

第1セットと第2セットの間だっただろうか、選手のお母様がた何人かが会場にお見えになる。監督かコーチのかたが挨拶。関係者でも何でもない私はそそくさとその場を立ち去る。少し奥まったところでこそこそとメモをとり続ける。

15:30過ぎ

第2試合開始。結局3時間ぼうっとしていた。
全日本が取った第2セット、第4セットとも、序盤は佐和がリードしていた。特に、第4セットは、低空飛行サーブでエースも出るなど、6-2までは完全な佐和のペースだった。このまま先に佐和が3セットを取るのかと思ったら、強打にブロックも出てあれよあれよという間にひっくり返してしまった。
なお、佐和が取られた2セットはいずれも、馬場、大森、板橋など主力メンバーの多くを下げていた。

全日本Bチームあるいはジュニアのチームには、強打できる選手はけっこういるという印象。しかしこれでも世界のトップとはまだまだ差があるのだろう。サーブレシーブが崩れるのは相変わらずである。第2〜第5セットの間で佐和のエースは(私のログによると)12発におよぶ。第3セットには、大森選手が同じ選手のところにサーブを打ちそれが立て続けにエースになるシーンがあった。「受けられるまでやってみなさい」と稽古をつけていたのだろう。

     Sawa - JPN(JPN-B, Junior)
        4 - 2
1st    15 -  5  17 min.  5-2 10-3 12-4
2nd    14 - 16  29 min.  5-3 8-10 8-12
3rd    15 -  4  16 min.  5-0 10-0 12-0
4th     7 - 15  15 min.  5-1 6-10 7-12
5th    15 -  3  13 min.  5-3 10-3 12-3
6th    15 -  6
Total  81 - 49

17:40頃

第5セットが終わった時点で、試合も終わりと勘違いし会場を後にする。
この体育館に8時間以上もいたわけか。・・・ふう。

最後の大切なミッションは、東回りのルートを調べることである。体育館から東側に出て、適当に歩いていき駒沢公園内の小公園を抜けて小さな門を出て狭い道を抜けて自由通りに出る。
体育館から自由通りに出るときは東に適当に歩いていけば出られそうだが、逆向きは注意が必要?
私のほうも第2試合の第5セットあたりにはくたくたになっていた。

実は第6セットまでやっていたことを試合の翌日になって知る。要するに、時間が余ったのでもう1セットやったということらしい。第5セットになってもラリーポイントでなかったので、何となく変だなという気分はしたのだが。
何とも間抜けなオチであった。

Vの試合では選手の背番号がわからないという状況はないし、背番号と選手名の対応表も基本的には自分で調べなくてもよいけれども、スタンドから見たとき背番号がわかるかどうかという不安は残った。(特に私は視力が悪いので。)2試合もアリーナで見られたのは得がたい機会だったのだが、その意味では、スタンドからログを取る練習もしたかった。
また、ブロックが決まった場合、誰の手に当たったのかは全くわからない。このときはネットの近くで見ていたので特にそうである。選手の番号を特定しているケースのほとんども、当たった後の雰囲気から判断したものである。

とにかく、頭の中真っ白だった。

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「とべ!レチコ」

(98/9/26, 日本対ポーランド対抗試合)

タイトルには特に意味はありません。あまり気にしないでください(笑)。

バレーフェス観戦の際にいくつか問題も残ったこともあり、世界選手権までに私ももう一度「練習試合」をしたいと考えていたところ、日本対ポーランド対抗試合でそのチャンスがめぐってきた。私の住んでいるところの立地は、東北本線または高崎線沿線に出るには便がよい。高崎線沿線である深谷は、距離的にも手頃である。さらに、ポーランドチームは本来私の「守備範囲内」のはずである(笑)。
しかし、このときもまた、即席ラーメンよりも即席な観戦決行となった。実は、しばらく前にめがねのねじが外れ、しかも修理の機会を逸したままこの日まできてしまっていた。試合開始は14時で、眼鏡屋に持ち込んだのはなんと12時過ぎ。12時20分を超えるようならその時点で観戦は断念と考えていたけれども、約10分で修理完了。観戦することを決めた。

大雨にもかかわらず観客の入りはそこそこ。立ち見の客(私もその一人)もいた。(ただし空席もいくらかあった)

1998/9/26 14:00-
Fukaya City General Gym.

      JPN - POL
        3 - 0
1st    15 - 13       32 min.  3-5 10-7 11-12
2nd    15 -  7       23 min.  5-1 10-5 12-7
3rd    15 -  7       29 min.  5-3 10-5 12-5
Total  45 - 27  1 h. 24 min.

第1セットは、二転三転する非常に競り合った展開となった。コンビと粘りの日本、高さとパワーのポーランドと、両チームの特徴が非常によく出ていた。序盤はポーランドのアタックを止められず、ブロックにサービスエースも出て7-3とポーランドがリード。しかし、その後日本も反撃に出て、(サイドアウト含む)7連続得点で逆転、10-7とした。しかし、そこからポーランドが12-11と再度逆転。
ここでピンチサーバとして大懸を投入したのが大当たり!なんと2連続サービスエースで逆転、これでリズムをつかんだ日本が15-13でこのセットを取った。最後は、ポーランド・グリンカのバックアタックが決まったかと思われたが反則(おそらくアタックライン踏み越え)で日本がセットを取った。

振り返ってみれば、ピンチサーバで大懸投入はこの試合最大のターニングポイントであった。これがなければこのセットはおそらく落としていただろうし、そうなればこの試合はかなりもつれたであろう。

第2セット以降は日本が負ける気はしなかった。楽勝といえるだろう。日本はこの試合ブロックがよく決まっていたしよく拾っていた。ポーランドが攻めている場面でもよくつないで反撃に転じてポイントにつなげるといったシーンも多かった。
ポーランドは移動攻撃の類がほとんどなく攻撃パターンが読めるため、守りやすかったのだろう。

第3セット終盤は8-5から日本が6連続得点(サイドアウトなし)で会場も少し静かになってしまったけれども、そこからポーランドも意地を見せ2点を返した。しかし反撃もここまで。最後は神田のアタックで決着した。

ポーランドにとってなんとしても痛かったのは、大エースのレチコ・ドロタ・シュヴェニヴィチがまともに使えなかったことである。この選手は昨シーズンイタリアのプロリーグで最優秀エースアタッカーに輝いた選手である(集計方式の議論のページ、表1のイタリアリーグのアタックランキングのA選手がこの選手である。)。しかしこのときは体調不良らしく、打数も少なかった。今シーズンイタリアリーグに戻ってもまだ調子が出ていないようである。
4試合の対抗戦を通じてポーランドの攻撃の主軸になっていたのはグリンカという選手である。190cmの大型の選手で、まだ19歳だが、大きいだけでなくうまさもある。この日の試合でも、第1セットはグリンカの速攻に日本は相当苦しめられた。またバックアタックもあった。

一方の日本も、本来のエースの佐々木をほとんど使わなかった。しかし、これはワールドグランプリ以来の不振によるものと思われた。この日は主に神田−熊前というレフト対角だったのだが、かなりうまく回っており、ポーランド対抗4連戦でただ1試合のストレート勝ちをおさめた。

この日は埼玉県深谷での試合ということで、同じ埼玉県の春日部共栄高校の生徒が多数来場していた。春日部共栄の先輩である鈴木洋美が出てくると一段と歓声が大きくなった。鈴木は第2セット途中で江藤と交代出場、その後ずっと出場していた。なかなかよかった(特にアタックがよく決まっていた)と思う。
この試合を通じて、誰か一人が特別によいというよりも、出場した選手全員がそれぞれの役割ができていたと感じられた。

せっかく大雨の中時間とお金をかけて見に行ったのだから、もっと長い間試合を見ていたかった。ストレートの試合でもそれほど一方的な内容ではなかったのだが。


ここから先はバレーボールとはあまり関係のない雑談である。軽く読み流していただきたい。

深谷市ビッグタートルへの道

地図で何度も調べたけれども「ビッグタートル」は見つからなかった。その代わり「総合体育館」はあった。駅から徒歩20分という距離からしてビッグタートルとは総合体育館のことだろうと見当はついていたけれども、同じものと確認できたのは駅の案内板を見てから。
総合体育館と書きなさい、もう!>JVA

高崎線、深谷に行く列車は本数が少ない。過半の列車は深谷の一駅手前の籠原止まりである。赤羽駅で15分以上待たされた。この時間、高崎行は35分も間隔が開いている。
「はめられた!」
快速(各停より10分速い)だったが深谷駅到着は13時36分。試合開始に間に合うぎりぎりである。

首都圏の鉄道問題を論じた本に書いてあったことだが、JR東日本のダイヤは趣味的に複雑である。私鉄と違い、15分とか20分とかのパターンの繰り返しになっていない。本数自体は少なくなくても、例えば10分間隔で列車が出た次は30分以上間が空くというように不規則である。そのため、「はめられた」ときの待ち時間が極端に長く、ダイヤを覚えることも簡単でない。また、中央線に象徴されるように、事故などで1カ所でダイヤが狂うと広い範囲に影響が及び、回復にも時間がかかる。

徒歩20分ということで、連れがいればタクシー、一人なら歩きと決めていた。一人だったので大雨にもかかわらず徒歩で体育館へ。体育館に着いたのは2時ちょうど。会場に入るとすでに選手が紹介されていた。私は入口の手すりのところでそのままメモを取り始めた。
私の質問に答えてくださった方、ありがとうございます。小田急休部の大事件でタイミングを逸してしまったのですが、この場でお礼を申し上げます。

奇跡的にも、一度も道に迷うことはなかった。(山の中で少し大回りしたが)しかし、この間総合体育館への案内も試合の案内も何一つない。これではよほどのファンか選手関係者(あるいは後輩とか)でもなければ試合があること自体を知らないだろう。駅の案内板では南口から体育館へ行けるとなっているので道に迷う人が出るかもしれない。

大雨

現地は大雨で、道は水たまり、体育館前の階段はまるで滝。濡れることを想定し、短パンにサンダル、靴下なしという川遊びもどきの格好で出てきたが、これは大正解。しかし、ぬかるみ・水たまりもなんのそのと丘越えをしたため、(ふもとを回る時間がなかった)、短パンが泥まみれとなってしまった。

土足厳禁

館内は上履きを用意しなくてはならない。「聞いてないよ!」裸足で観戦である。
この後の掲示板の書き込みをまとめると(情報を提供してくださった方、ありがとうございます)、「東日本は全面禁止、中部はアリーナのみ禁止、西日本は土足OK」という傾向。本当かな?

とりあえず、初めての会場へ行くときは上履きを用意することを心がけよう。

不完全なログ

時折集中力が切れて誰が打っているか分からなくなるときがある上、視力も悪い。反対側のコートの選手だと、例えば6番と8番がすぐには区別できない。ブロックが決まったとき誰が止めたのかもとっさにわからないことが多い。

タラちゃんで第一報送信

この試合の第一報は深谷駅前の公衆電話から送信した。まさにタラの本領発揮である。今後も観戦の際には現地から第一報を送るつもりである。
当初は体育館内の電話から送るつもりだったけれども、かなりの行列ができていたので観念して出た。

もっと筋金の入った人は、PHSを使いすぐに送信してしまうという。ただし、世界大会ならともかく、VリーグではPHSが使えるかどうか怪しい会場が多い。

帰りも長時間待ち

深谷駅のホームに向かったらちょうど電車が出発したところだった。また18分待ち。
タラでデータを送信するとき、トーン(プッシュ)とパルス(ダイヤル)回線の切り替えを忘れてかなりタイムロスをした。(灰色公衆電話を使うときはトーン、自宅で通信するときはパルス)そもそも、公衆電話を探して会場をうろうろしたりしなければ・・・


9月27日・最終戦

この試合はテレビでの観戦である。(さすがに日本対ポーランドの試合1試合のために群馬まで行く気力はないよ〜。しかも群馬アリーナは前橋駅からまた遠い。)
第1セットは12-2と日本が一方的にリードし、そのまま15-6でとった。しかし、セットの終盤にはミスも出て、何となくすっきりしない終わり方となった。
そして果たして、第2セットの序盤はリードされる。そこでセッターを大貫から磯辺に交代。これで流れを変え、逆転でセットを取るという、第1戦の第2セットと同じパターンとなった。

この試合は、第3セットはかなり一方的にポーランドが取ったようである。結果的には日本が勝ち、4戦全勝を収めたものの、不安の残る内容となった。
日本3 (15-6, 15-11, 7-15, 15-8) 1ポーランド

第2セット以降やや苦しい展開となったのは、ドロタ・シュヴェニヴィチが当たり始めたのも大きな要因である。
東欧系エースというと、おそらく多くのファンは、アルあるいはバーバラさまのように、高さと力でたたきつけるような選手を想像するだろう。しかし、レチコはこの例には外れ、身長は180cmしかない。しかし非常にスイングが鋭く、放たれるボールは速い。イタリアリーグでの活躍も納得できる。
この選手がまともに当たっていれば、おそらく日本もこれほど楽に4連勝はできなかっただろう。ひょっとすれば1試合くらいは落としていたかもしれない。

この2試合を通じて、私のような素人から見ても、大貫セッターに固執することに疑問を感じた。トスワークに関しては元からセッターである磯辺のほうがうまい。「打てる」セッターという意味でも、磯辺も高校時代はツーセッターシステム*1を経験しており、ツーアタックも少なくない。磯辺は168cmと身長が低いため、上からたたかれるという問題があるけれども、大貫もそれほど身長が高いわけではない。大貫が明らかに上回っていると言えるのは、それこそあの凶悪きわまりないジャンプサーブ*2だけかもしれない。
*1 共栄学園高当時のもう一人のセッターは、現在のデンソーの正セッターである温水である。
*2 大貫は90年代の日本リーグ・Vリーグでシーズンサーブ得点率2桁を記録したわずか二人の選手のうち一人。(もう一人は、いうまでもなくバーバラ)このとき2位選手とは倍近い差がつき、内容的には史上最高水準のサーブ賞である。

せっかく相手の攻撃を拾っているのにそれを攻撃につなげられないという問題は、世界選手権でも露呈された。果たしてこのままシドニー五輪まで行くのか、再考が必要と感じられる。
ファンの間では、満永セッター構想への期待が非常に強い。確かに、満永をセッターにできれば、セッター問題に対する最強の解答ではあるだろう。しかし、彼女の攻撃力を捨てられるほど、現在の日本チームにアタッカーはそろっていない。そこでツーセッターという案が浮上する。しかし、いったい誰と組ませるのか。誰と組ませるにしても、チームカラーの全く異なるチームでプレーしているセッター2人をあわせてうまく機能させるのは、容易ではないだろう。

一方のポーランド。現在は攻撃が単調になりやすいという印象があるけれども、攻撃の幅ができれば日本にとっても容易ならざる相手になるだろう。少なくとも、超弩級エース一人以外全く若手のめどが立っていないどこかのチームに比べれば、将来性はありそうである。

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