2ページ目 ほう

「どうじゃ、子桓お前も一つ詠んでみよ」

「いえ」
「私は」
「こんな素晴らしい詩の後ではとても……」

「なんじゃ!」

「このめでたい席に詩の一つも詠まんのか」

「は…」

「良いから何か詠んでみよ」

「……では率爾ながら……」

「……」

「やはり主公のお気に入りは子建様ですな」

「いくら子桓様が武に優れていると言っても、あの子健様の詩才はどうだ!」


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