『あとがき』

 

 ――というわけで、傭兵グランド3の完結である。傑作である! 自我自賛である!
『でも、売れてないのよね』
 それはさておき、文中の「グランドがシナモン工場のタンクに落ちて……」は作家で、鷹匠で、久美沙織さんの旦那でもある波多野鷹さんが、どこぞのパーティ会場で僕に言ったアイデアである。ありがたく使わせていただきました。感謝。
『厳密には、私が裏切ってグランドをシナモンのタンクに落として殺すという、なかなか魅力的な展開なのよね』
 さて、次回のグランド――
『終わりだちゅーの! でぇーぃ!』

 ガツ!(作者の頭に、漬け物石が炸裂する音)

 げふ! せ、せめて、第一部、完、と……
『えーい、往生際が悪い!』

 ガツ! ガツ! ドカ! ぶちゅ!

『これでよし。あ、いけない。ソノラマの意味、聞くの忘れてた。ちょっと、死んでないでおきなさいよ! ソノラマってなによ?』

 きゅー。

『あ、中身出てるし……、蓋も閉まんないし……、まあいいや。
 えーと、えーと、この作者が蘇生するまで、だいぶ時間がかかるけど、気長に待ってやってね。というわけで、エレンより愛をこめて。See you again』