8月
1日
映画の日。映画を見にゆきつつ、ゲラを読む。
「エレクトリック・ドララゴン8000」監督の本性があらわれたパワフルな映画。でもさー。
「猿の惑星」悪くはない。
「チェブラーシカ」いまいちだと思って映画館を出たが、時間がたつにつれ、くりかえされる悪夢のように映像やあの歌声が脳の底にこびりついてきた。もしかすると、もう一度見にゆくかもしれない。
2日
ゲラの直しを電話とファックスで伝える。
スニーカーの原稿を7枚かく。
3日
ソノラマのゲラの校了。
原稿進まず床屋にゆく。
スニーカーの原稿、5枚。
4日
4枚。
5日(日)
5枚
6日
いつものうちあわせ。
もどって家で仕事をしようと思ったのに、涼しいため寝てしまう。
数行のみ。
7日
9枚。
8日
7枚。
9日
7枚。
どうも、いまひとつ進みが悪い。
10日
5枚。
11日
7枚。
書いてから、JURAへ飲みにゆく。
12日(日)
夏コミへゆく。
売り子の手伝いである。東館や企業ブースへの道が渋滞しているとのことだが、西館のSFブースはガラガラである。のんびりと過ごす。
もどってから、仕事をしようと思ったが朝が早かったので寝てしまう。
13日
4枚。進まず。まずい。
14日
うちあわせ。
戻ってから仕事、まったく進まず。0枚。
15日
22枚 絶好調! だが、まだ全体の3分の一にも達していないのであった。
16日
13枚書いて、夕食後に仮眠していたら、某J誌より依頼の電話。(この前、首を絞めて方の弟さんが編集長をしている雑誌である)。のらり、くらりとかわそうとしたが、来年、春頃に100枚ほどということに……なりつつある。困った。
ペンネームでもよいということだが、うーむ。
その後4枚書いて合計17枚
17日
15枚。
18日
SF大会へゆく。幕張メッセ。仕事が残っているので翌日の企画はパスすることにした。問題は最終電車で帰るか、サイバーショット選手権をやって始発にするか、悩む。
結局、疲れてしまい、十時ごろ帰る。
19日(日)
昨日の疲れ。昼寝。原稿、進まず。3枚。
20日
原稿、まったく進まず。1枚。
21日
うちあわせ。家で仕事。4枚。
22日
2枚。進まず、ソリティアとマインスイーパーに逃避してしまう。
23日
グランド3が宅配便で来る。さっそく、献本。
進まず。3枚。
24日
0枚。
書けない。一行かくと書いたその一行にまったく自信が持てず、消してまた一行かく。やはり、なっとくいかない。消して読み返すと、回りの文章や場面まで、ダメなような気がしてきて、進まない。
純文学じゃあるまいし。あとで直せばいいじゃないか。と思っても、進まないのである。
というわけで、負け犬である。ダメ人間である。禁治産者である。
開きなおって、やきとり屋に飲みにゆく。
にんにくの丸焼きなるものを食う。デカイニンニク、ひと玉まるごと、ひとりで食ったのは初めてである。うまかった。口が臭くなった。
となりのおばさんが、「そーだよね。ソーダー村の村長さんだよねー」と相づちを打っていたのを聞いて、心の中で思った。(なんで、ソーダー飲んだくらいで死ぬんだ?)
小学校の時、友人がそれにこう答えた。「初めて飲んでびっくりして、むせって、肺に入って、肺炎になって死んだ」まったくもって、小学生とは思えないみごとな論法であったと回想に浸る。
それはさておき、ニンニクがうまい。こんなにうまくては、もう俺も死んだなー。と臭いため息きを吐きながら思った。
25日
電車の中で志茂田影樹を見た。あいかわらず、派手な格好だった。
6枚かく。
瀬名秀明さんから、SFセミナーの講義とその後の論争をまとめたA4判で厚い小冊子が届いた。
コアなSFファンと瀬名さんとSFをあまりしらない一般読者とで、SFに対する認識がまるでちがっていることが、しだいにうきぼりとなり、戸惑う瀬名さんが少し前の自分を見ているようで痛い。
現代SFの現状を明確にあらわした貴重な資料でもあり、SFという言葉がもはや共通認識を持たない言葉であることが実証されている。
26日(日)
10枚かく。
27日
3枚。
28日
19枚。順調。
29日
4枚。やきとり屋にやきとりを食べにゆく。
30日
6枚。
31日
家で仕事、9枚。
締切、しかも進まず。残り90枚ほど。