蒼天の拳気になるセリフ



第二十七話:戦乱の世の宿命

「バカにしやがって、バカにしやがって
バカにしやがってぇーっ」
と呉東来が切れっぱなしの状況の中、閻王・霊王は平然と向かい合っています。
つーか、呉東来は目のつながったおまわりさんですか?


「ドンパチうるせえ奴だ。
あんたボーイなら騒いでいる客を止めたらどうだ!?」
と拳さんが言うと、霊王は
「そのうち弾が切れるだろう」 と意に解さない模様。


「字が書けなくても銃は撃てる!
俺が用があるのは美玉だ!美玉を連れて来ーい」
とまだまだ荒れ狂う呉東来。

子分は、イギリス人を呉が殺したことで共同租界警察が来ることに怯えています。
そのうち、弾切れになるも、イスから新しい拳銃を取り出す。
「うらぁーっ、まだあるよーっ」と言っていると、ようやく閻王に気づく。

そして、閻王を差し向けようとする呉親分。
「へへ〜ん、閻王ー、かかってこいおまえなんか怖かないんだよー」
「やれっ、北斗はひとつだけじゃねぇって…
見せてやれ霊王!!」

と煽るも、逆に霊王に手を向けられてしまう。

「ふわっ、
あ、バカ俺じゃない、俺じゃないよーあっちだよ。
あっちあっちっ、あっちっち」
と怯えるが、問答無用で
「おまえうるせえんだよぉ」と決めにかかる。
「えっ!?」と驚く親分。


そして、「お前が俺に命じるな」といい呉親分に技をしかける。
呉親分は「なっ、ぶばぶばはぶぶ
た、たすけっ…」と言いながら気絶した模様。

一方で異変に気づいた美玉は、誰かに何か起きたのか確認に行ってもらおうとする。
そんな時にあらわれたのが、便利屋ギーズ大佐。
ギーズ大佐は美玉にすぐに逃げるように伝える。
それは、閻王と霊王の激しい闘いが起きるからであった…。


閻王と霊王はというと、閻王が呉に潘の居場所を知ること以外に用事はなかったので、
「それなら俺に聞け。俺は潘の居場所を知っている」
とコメント。よほど闘いたいらしいですな。

そして、拳さんの一言「呉東来は用なしだな」
ホントに潘の場所だけを知りたかったんかいっ!!)
さらに、ナイフとフォークを呉に投げつける。

が、さすがにあっさり死なせるわけにもいかない霊王に「手を抜くな」と阻止され、
投げたナイフやフォークは巻物のように曲がってしまう。そして、それをおもむろに拳さんに投げつける。
これが、北斗孫家拳操気術である。

いよいよ決戦というところで、場面は洛陽の白馬寺に変わる…。
坊さんがいっぱいいて、あーだこーだと話しあってますが。、
結局は「閻王が上海に来たことが不吉である」ということらしい。

が、老師は
「わしはある夜、白光を放つ金人が…
東方より飛来する夢を見た」
と謎の予言。思わず東方不敗を期待した私はダメでしょうか?




第二十八話:北斗同士の闘い!!

白馬寺のじいさん達を無視して、舞台は再び劇場に。
呉東来を車椅子のまま外に出したものの反応がない。

「し…死んでる…のか?」
「し…死んで(いて欲しい!)」
と部下達に嫌われまくりな状況がハッキリと現われています。

が、部下の期待もむなしく
っが!!」「ゴガゴガ」と声を出したため、生存確認。ものすごく残念そうな部下達でありました。

中では拳さんと霊王のバトルが続いています。
「どうやらその口振りだと、潘はまだ生きているようだな」と拳さんが聞くと、
「ああ…無残に。少なくとも二時間前まではな」とコメント。

そして、
「ふふ、これ以上は俺を倒すしか潘の居場所を聞く術はないな
北斗神拳なら意志に関係なく白状させる事など容易いだろう」

となんとしてでも、拳さんと闘いたいらしい霊王…。
てなわけで、拳さんがタバコの巻紙を吸って中身を噴出し、いよいよ戦闘開始。


外では、銃声の音で拳さんがヤバイと感じた子英は
「ど、どうしよう。どうしよう」と狼狽する。
しかし、父親である葉は
「男は滅多な事でオロオロするもんじゃない
拳さんはきっと帰ってくる…待っていることだ
最後の最後で力が貸せるのは…俺たちしかいないんだ!!」
と力強い返答。これで子英も落ちついた模様である。


中では、霊王が閻王の気を抜く作業に没頭しています。閻王が膝を地面につけてしまうぐらいに。
その影響で、落ちていたスプーンもカタカタと震えています。

「俺も北斗神拳と闘うのは初めてでね
北斗孫家拳操気掌により力を削いでおこうか」
と優位に立っている霊王であったが、
「いいだろう、なら、抜くだけ抜いてみろ!
お前がそれに耐えられるならな」
と閻王は強気のままである。

「しゅうっ」
「しゅうっ」
「す」
と気を溜め込もうとする閻王。それに対し、どんどん気を抜こうとする霊王。
しまいには、腹近くで溜めた(?)気を解放して霊王の手を押しのけます。
閻王が蹴りから裏拳に行こうとしたところで、霊王の裏拳と交錯!!

が、二人とも奇妙な形で腕が曲がってます
凄いのか、単に二人ともカルシウム不足なのかわかりませんが、変な風に曲がってます。


そして、その結果、拳さんは外に飛び出してしまい、見事に車のフロントガラスを粉砕してしまいます。
「けっ、けけっ拳さん!!」と驚く葉さん。

しかし、拳さんは一服して「よっ」と軽く返すだけ。
その右腕はプランプランとしているのですが。

わあっ、お、折れてるよ」と驚く葉親子。
でも、拳さんはおかまいなく模様。でもって、超嗅覚で潘の居場所がわかったらしい(汗)


さらに、腕が折れたまんまだとゆーのに
「行こうぜ!!朋友に会いに!!」
とそのままの状態で行こうとしているらしい…。

中ではテーブルの上に霊王が寝そべっていて、こちらも腕が折れてます。
「北斗同士が闘えばこうなるか…
次は腕だけではすむまい…!!」



第29話:龍に問え!

場所は自動車工場。子英は自動車を修理するおっさんの「取ってくれ」という言葉に従い、その部品を取ったついでに
「ありがとう、工具ももってくよ」と泥棒行為に走ります。
「え!?あ! とってっちゃったよ。こ、こらーっ違うよ!!」というも、すでに後の祭り。


そして、その鉄製の部品を拳さんが腕にくっつけます。…って本気ですか。
「やっぱり木の方が軽くていいんじゃないの?」
「ホントこんな鉄で固めたら、まったく動けないよ」
とコメントする葉親子。

つーか、拳さん紅華会の一員っぽいし。


そして、「上海で拳法修行してた頃は、こうやって治したさ」
いきなりスパナでその鉄の部分を殴ります。何か間違って益す。

「ちょ、ちょっと何すんの!?
わぁー〜また折れちゃうよーっ」というぐらい、ガンガン殴りつけてます。
そして「う〜む、ま!いいだろう」と納得する拳さん。が、それはタバコを思わず落してしまうぐらい痛かったからなのですが。


そして、霊王に染みついていた蘇州河と線香の臭いで、呉東来に関わりのある墓、
女優の林燐夕(呉東来の性癖で自殺に追いこまれた)の墓の側に建てた「公肇山荘」に潘がいると推測。


一方で、呉は自宅で部下達に「誰だった…けぇ〜!?美玉が俺に惚れてるとぬかした奴は〜」
とシメている所です。
その理由は
「なんでグランドシアターに閻王がいるんだ!? おかしいだろ?おっ。
つまり俺は美玉に…はめられてたんだぁ〜〜〜
美玉と閻王はグルだあああ〜〜〜〜ということで、
部下の鼻の穴に銃をつっこみます。
「はぷぷ、うぷぷ〜〜」という部下の悲鳴が響く中、他の部下達は美玉をしょっ引いていこうとします。

が、呉はそれを制し、「久しぶりに料理をつくろうかな〜」と宣言。
そのため、部下は「ええ!?」「そ、そんな料理ですか!!」と恐慌に陥った。
と、いうのも「あの料理を作らされるぐらいなら死んだ方がましだーっ」という代物らしいからなんですが。



再び、拳さんパートに戻ると、密教占星術を極めた道士からもらった羅龍盤を取り出します。
それは、拳法修行中にズタボロになった時にその道士と出会った際にもらったらしく、
「是なら表、非なら裏がでる」というコイントスで占うというトンデモアイテム!!


場面は公肇山荘へ…。呉東来のおしゃべりクッキングの始まりです。
「ホアチャチャチャァー」と煮えたぎった湯の温度を確認した後、ぶら下げられている潘に

「潘よ、今日が何の日だか知ってるか!?
美玉の誕生日だ。祝いの宴には最高の料理が必要だよな〜
俺は美玉に”龍虎闘”を振る舞ってやろうと思う。…知ってるか?
“龍虎闘”は俺の生まれ故郷広東の名物料理でな、蛇と猫の炊き合わせだ!
特に我家では飾りつけが大事なポイントよ!」

といいながら、猫をぶちこみます。その猫は「フギャ」と悲鳴を上げてしまいます…。

「この断末魔の形相をカラッと揚げて料理に添える。
ここでほぼ料理の良し悪しが決まるから慎重に。
う〜ん、いい形相だー。
本日の龍虎闘メインの肉は…上海の虎と言われた潘!お前の肉!
飾りはお前の首だ!!
そうとも知らず歓喜の涙を流して喜ぶ美玉の顔が早く見たいものだっ
好!ツォツァイバ
(漢字にするのが無理なんで)

注:念のためですが、龍虎闘(ロンフードウ)は実在します。
http://langue.hyper.chubu.ac.jp/komori/chouryuhei/data1.html
http://www.silkroad.ne.jp/tianjin/li-home/ryouri.htm
http://www.jyh.or.jp/kaigai/kanton2/kantoninfo1.html
http://www.perinet.co.jp/tousai/2k02/why2k02.htmなどの記述があります。
(猫のかわりに狸もあるとのことで、今回は猫のかわりに潘ってことなのか!?)



第30話:朋友を救え!!

呉に狙われている美玉は、シャルルたんの家に匿われています。
「大丈夫、あの呉に触れられるぐらいなら死を選ぶわ
というぐらい強気なのですが、シャルルたんが、
「だが、囚われの身の潘光琳…ヤツは今度こそ最後だ」
と言うと、美玉も表情を変えて驚きます。

いっぽうで、拳さんのコイントスは表が出たため、公肇山荘へ向かおうとしますが、道路の真ん中に霊王が突っ立ってます。
「あ! あれ…?あいつも右腕を折っているはず…
よく出てきたな〜、ふっふふ」と特に怖がる様子もありません。

そして、出た結論は「轢いちまえ!!」ってアンタ阿弖流為様かいっ!!
葉親子も、「ああ!!」「そうだね轢いちまおう!!」と武蔵坊よりもタチが悪いし。


「それーい、どのみち車が来れば避けるしかねーや!!
うらーっ死にたくなきゃどきやがれーっ!」と突撃開始!!

が、全然避ける様子がありません。
「あ、あれーっ拳さん!?避けないよ!!」
「あいつ死ぬ気かー!?」
と言っている間に、拳さんと同じ洋に鉄で固めた腕(拳さんよりかっこいい)で、「ぬん」とラリアット一閃!!

そして、車の屋根部分が完全に破壊されてしまうことに…。子英があやうく落ちかけるも
拳さんのカッコ悪いギブスのお陰で命拾いします。
「ふぃー、あいつ何者なんだと一体」と子英が聞くと、
「あいつが霊王だ」とあっさりと言ってくれる拳さん。

「ぬえ!? そ、それを早く言ってよ」とは至極当然のコメントである。


一方の霊王は「あいつら…どこへ行く気だ?」とボディガード失格なことを言ってますが。


公肇山荘では、いよいよ潘の揚げものが作られようとしています。
「どふあ、どふああっあっふあっ
ハイ、オーライオラーイ。ハイ、右、右、左、左」
とクレーンで潘を油に寄せようとしています。


「潘よ、お前の揚げ固めた断末魔の形相がポイントよ。
それこそ俺の料理に最高の彩りを添える事になる。
美玉が腰を抜かすぞぉ〜」
「グエッヘヘヘ、さぁ今こそ揚がるがよいわーっ。
あっついぞー。熱いぞぉ〜」
と喜びの絶頂にある呉に対して、
潘は「ゆっくりなぶり殺すはずが…、急に殺してくれるとは…どういう風の吹き回しなんだ」と余裕気味です。

その理由が美玉のとこだと聞いて
「なんだおまえ、まだ美玉にちょっかい出しているのか?」と返す潘。
「へ〜、あたりまえだ。潘!おまえにはもったいない女よ。
俺がたっぷり可愛がってやるぅ」
と、自信を持って言う呉に


「無理だろ」と言い放たれてしまいます。


「顔だよ、顔…。あいつは面食いだ」
「顔!?」
「お前鏡を見た事があるか?
いいか、呉東来男の顔は生き方で決まるんだよ。
さぁ、早くやれ俺は笑って死んでやる!
いい男は死んでもいい男なんだよ!!」
と侮辱されてしまったため(潘が石田三成に見えるなぁ…)、
「なにをー、てめぇー。
顔、顔言ったなーっ、油にぶっこ…」
と油に入れようとした矢先に部下が油へ落下します。
「え!?」と言っている間に「あ、ぎゃわと部下が悲鳴を上げます。

呉東来は油ハネで「おあちっ、あち熱ちちぃー。このバカぁ、なんでお前が揚げられてんのぉーっ」
と言ってますが、その呉には小麦粉が振りかかってきます。
というのは閻王が上からかけたせいなんですが。


好!ツォツァイバ!!(さぁ!料理の時間だ)
主菜は豚の姿揚げだ!!」
閻王がハシをチンチチン、チンチンチンチンと音を立てて言ったところで次回へ。



第三十一話:死の乱舞

シャルルに「潘が生きている」と伝えられた美玉。

「呉があなたに罠にはめられたと考えれば…
その怒りを潘にぶつけ殺すだろう。間違いなく呉は潘のもとへ行く!」
とあらかじめ筋書きがあったよーな言い方をするシャルルに美玉は
「ちょっと待って! この罠を考えたのはあなたよ!
あなた一体何を企んでいるの!?」と言うと、
シャルルは
「一刻も早い潘の救出! それには拳志郎を利用するしかない」と答え、
潘を救出する目的は
青幇の復活!! どうだおもしろいとは思わんかね!?
あの“上海の虎”潘光琳と私が手を組めば、
この魔都上海は一夜で我らの手に落ちる!!」と、いうことで拳志郎とかは別に青幇復活は考えてなかったことになりますな

「そんな悪魔を見るような瞳をしないでくれたまえ
少なくとも潘に関して言えば、私はあなたの味方だ」
って、悪役っぽいセリフですよねぇ…。


その会話を外で聞いていた霊王は、潘の居場所を教えてしまったことを後悔してしまった模様である。



舞台は公肇山荘へ。
拳志郎に見下されている呉は、
「ふへへへ、あ〜!? なに余裕こいてるんだぁ〜
潘を殺すぞーっ、それでもいいかーっ
閻王、きさまこそ後悔するんじゃねぇ〜の?」
と優位に立とうとするが、
「…呉よ、さっさと殺れ! どうせ俺の命は長くない…
冥土の土産に拳志郎に会えただけでも十分だ」
と潘は素っ気ない模様。

「あ〜、はぁ〜ん、いいねぇ朋友は。
泣かせるねぇ、閻王! お前こんないい奴を見殺しにできんよなぁ」と煽るも


「殺れよ」の一言。


一瞬固まった呉であるが、
「いいのか!?ホントに? 銃の引き金ひいちゃうぞ!」とまだ脅す。

が、拳志郎と潘の二人から
「早く殺れボケッ!」
「早く殺れよボケッ!!
と言われてしまったため、(引き金ひいたらおしまいだ!!)と思いつつ脂汗をかきながら
「よおお〜し、いいんだないいんだな
いいんだないいんだな
いいんだぁなぁあ〜とじらすため、
「早くしろ!!」
と拳志郎が上から鉄柵を蹴って呉に送りつける。

「うへぇつ
くそっ、このバカバカバカバカカカーッ」
と銃を乱射するも、拳志郎の姿は見えず。
「あっあれ。どこいった?
ちっ、畜生!とりあえず潘!貴様が死ねぇー
と潘に銃を向けると、子英にモップで銃を叩き落されてしまう。

そして、拳志郎が呉を倒そうとした所で葉が「そいつは俺にやらせてくれ!!」とドスのようなもので攻撃。

が、呉はDr中松顔負けのジャンピングシューズで跳躍!!
「この発明により俺の動きは目にも止まらぬ速さ」
と物理法則を無視したコメントがすばらしいです。
「どうだ、速すぎて見えないだろ!
秘孔を突こうとすれば瞬時に指を斬り落すぞぉーっ!!」
と自信満々であったが、拳志郎はモップを呉の口に突っ込むことに…。

、ばっちい。はば
と悲鳴を上げる呉。そして、モップで身体は油の真上に…そして落下!!
「止べれ やべれ 止べれ やべれ べ べべ
ぶがほ(熱ち熱ち)ぼかもがぼぁ〜」
そして、呉東来も天麩羅ができた模様。

「こんな豚料理じゃ誰も見向きもしねぇな」で片付けられてしまう呉…。