ビオ・ト-プという言葉があります。ビオは生命を意味し、ト-プは場所を表します。つまり「安定した生活環境をもった動植物の生息空間」のことで、実はこの言葉が世界の先進国が今、真剣に取り組んでいるキーワードなのです。

20世紀は、経済の発展が優先された世紀で、経済や政治のひずみから戦争が絶えず、経済の格差など多くの悲劇を生みました。しかし、人類は今だかってない豊かさを手にし科学技術の発展や物質文明は私たちの生活を大きく進歩させました。この進歩は人類の繁栄が続く限り飽くことなく追求されることでしょう。
ただこの進歩と繁栄の陰で私達は大きな犠牲を、あるいは失う物の多かったことを反省する時にきています。
私達の飽くことない経済活動は宇宙船地球号の自然を蝕み、大気を汚染しオゾン層まで破壊しようとしています。その結果、多くの生き物を絶滅や絶滅の瀬戸際まで追いやってしまいました。日本ではオオカミが消えました。その他地球上から姿を消した生き物は、数多く枚挙にいとまありません。

つまり、私達が彼らの生息環境を破壊したためです。次々と消えていく生き物が意味すること、それは私達も例外ではないということです。人類も生物社会の一員にすぎず、多くの生き物が生息する環境がなければ、豊かで健康な生活を保障されないのです。その反省がビオ・ト-プの保全と創造という政索の下で取り組まれているのです。
コンクリートで固めた河の土手を壊して自然植生の河辺林に戻したり、植林された人工林をブナなどの紅葉樹林に変えようという動きはその一例です。

都会に住む人達が、休日に箱根を訪れるのも人間の生物としての本能なのです。美味しい空気を吸い、美しい緑の森を目にし、鳥の鳴き声を聞く。人々は人間らしさを取り戻し、生命に活力をつけて又都会に帰って行きます。温泉は、さらに箱根の魅力を引きたてます。

又訪れてみたい・・・箱根に豊かな自然がある限り人々は箱根を見放しはしません。
植物も動物も虫も鳥も色々な生き物が生息できる環境こそ箱根の魅力。
21世紀を担うこども達に引き継ぎたい箱根の財産なのです。
箱根がいつまでも、ここを訪れる人々に心の潤いと健康を提供できるように豊かな自然環境を守ることが「箱根の将来」「こども達の将来」を明るくすると信じます。

(Masako. H )