読書メモ

・「天皇論
(小林よしのり:著、小学館 \1,500) : 2013.03.30

○印象的な言葉
・「王様は裸だ」と叫ぶ子供の視線を失わない
・君が代:古代から人々に愛誦され、江戸時代には自分の敬愛する人の長寿を祈る歌だった。賀歌。 それが国歌になったのは明治になってから。
・君が代斉唱問題の犠牲者は子供たち
・国家を歌えない国民は外国から軽蔑される
・オウム真理教も若者の革命ごっこだった
・正月は日本最古の宗教行事。歳神(としがみ)様を家にお迎えする。旧暦では立春が正月。
・芽出度い(めでたい)とは「新しい春を迎え芽が出る」
・宗教を司る最高の権威が天皇。日本は天皇を宗家とする家族国家
・年間30回にも上る皇室祭祀 →どれほどの負荷があるのか?
・自覚なき天皇尊崇 →いい加減な国民とも言える
・天皇は公のため、民のために祈る存在。私利私欲とは全く無縁。
・合理主義は利己主義に行き着く
・欧州の王室の起源はよそから来た征服者。国民とは別民族 →天皇の祖先も征服者ではなかったのか?
・皇居一般参賀は昭和天皇が厚意でお出ましになったのが始まり →参賀者たちが小旗を振る意味は?
・現在の法律では天皇や皇族は養子をとれない
・パラオの大統領は政治的な力はないが、伝統・文化を守るのが役目
・姓とは天皇が臣民に、その印として賜与するものだった
・日本の元号は「大化の改新」の大化が最初。いまや世界で日本にしか残っていない文化
・三種の神器は誰も見たことがない。天皇すら実見を許されていない。何度も火災に遭って原形を留めていないらしい
・神話とは神の名において民族の知恵や意志を表現したもの
・国の歴史が消滅したら国民もなにもない
・天皇・皇后のお出かけ「行幸啓」の目的は人と会うこと
・国民に勇気と自信を与えている皇室は、日本の素晴らしい国柄を代表している
・第一次大戦後、次々と君主制が消滅したことは日本にも危機感をもたらした
・日本共産党は君主制撤廃を目指してきた
・ポルトガルの宣教師たちは彼らの「DEUS」と日本の「カミ」(神)が違うことを理解していた
・神(しん)とは自然界の不思議な力をもつ物や心を表す
・国民の間で鋭く対立する問題に、天皇・皇族が価値判断すべきでない
・天皇は「制度」ではない
・祭日とは祭祀を行う日。祝日とは違う
・明治天皇の巡幸は地方民衆を統合する効果があった
・天皇は制限だらけ →不自由で気の毒だ
・一君万民。天皇は無私である。君民共同体
・天皇は神聖不可侵。国政には直接介入できない。その結果についても責任を問われない
・戦後、GHQは天皇と国民の一体感こそが日本社会の強さの源泉と気づいた。天皇と国民を分断しようと考えた
・国民主権は危険な思想。国民が暴走を起こすかも知れない。米国では合衆国憲法に国民主権は入れていない。
・憲法には天皇の地位が元首とすら書かれていない
・神道は宗教ではないとさえ言われていた。布教も葬儀も行わない。習俗という感覚
・「漢委奴国王」金印:委は「倭」(小人を意味する)、奴は奴隷の意。いずれも差別語
・聖徳太子が隋に送った国書に初めて天皇の名称が登場した
・人の能力には差がある。人の差異を認める公平な社会が大事
・人は自分を一番自由にしてくれる束縛を求めてもがき苦しむ
・源氏も平氏も天皇を祖先としていた
・規制や強制のない自由や権利は経済も学級も崩壊させる

<感想>
・死後、神として祭られた人は多い。戦死者も靖国に祭られた。彼らの子孫は神の子孫といえる
・天皇がこの世からなくなるときとは、徳を失い、国民の支持も尊敬も得られなくなったとき
・古代の天皇はどこに住んでいたのか
・信仰心を人から奪うことはできない。奪うと人でなくなる
・足利義満は本当に天皇になろうとしたのか。天皇の役割を理解していたのか。天皇を廃止しようとしたのか。