読書メモ

・「新書で名著をモノにする 平家物語
(長山靖生:著、光文社新書 \840) : 2013.03.02

○ポイント
・現代は平家物語。現代日本で起きていることの全てが書かれている。現代は末世の様相。
・歴史物語は人生の指南書、処世訓の宝庫。最適のテキスト
・東電本社の人々は「奢る平家は久しからず」
・政府を批判する野党は何もしない貴族のよう。騒ぎ立てるだけで仕事をしない昔の寺院勢力と現代の学者・メディアは同類
・改革を唱える人々はしょせんは自分も既得権を握る上の人々。自分のそれを手放すつもりはない。自分が変わるつもりはない。
・平家物語の書き手は公家・僧侶など旧勢力の知識人にかたよっていた
・世界全体を支えてきた「大きな物語」が信じられなくなり、人々がばらばらになてゆく。確固たる価値観が崩壊
・平家物語の主役は「時代」。誰もが自由ではなく、自分自身すら支配できない。
・清盛は真に天下を支配したとはいえない。あまり幸せそうでもない。
・平家物語には清盛の活躍はほとんど描かれていない。清盛は「巻之一の前半」で既に出家している
・平家物語には陰謀や栄華や恋愛などが混在。多様な観客を飽きさせない工夫
・各事件はそれぞれが独立した騒動でありながら、裏面では時代の大きな流れと無縁ではない
・芸を磨く、コネを作る、先例を知る
・騒ぎ立てる大衆。法に従うのは屈辱と考える。大衆は行動せずに議論する
・清盛を戦略的に真似た秀吉