読書メモ ・「官僚の責任」 ○印象的な言葉 ・政治家たちの無為な権力闘争こそ災い ・震災を大チャンスと見る官僚たち。新たな利権と天下りポストを期待 ・海外インフラビジネスの危うさ:政府肝煎りのプロジェクトだと日本は簡単には引き下がれない。相手国はそれを見抜き、日本の足元を見る ・民主党は単なる勉強不足。問題を理解する能力が乏しい。彼らは「自民党を否定すること=変える」と錯覚。哲学や理論が欠けている。 ・無駄な支援が企業の自助努力を阻む ・日本の国民一人あたりGDPは2009年は世界16位。日本人は何かを手に入れるために、他国よりも極めて高い対価を払うことを意味する ・東日本大震災により日本破綻のカウントダウンは加速しかねない ・非常事態で真っ先にすべきは現地との通信手段の確保 ・天下り官僚は、企業にとってはある意味で人質 ・過去の大地震の事後処理で蓄積した危機管理マニュアル ・リーダーシップ。現場への権限の委譲 ・縦割りで進められる復旧・復興。公共事業だけが着々と実行に移される。被災地に雇用が生まれる。「これで20年、東北は安泰だ」という者も。 ・スマートグリッドの推進を遅らせる電力会社の反対 ・原子力安全・保安院は素人の集まり ・身分が保障されている官僚こそ、長期的視野に立って物事を考えられるはず ・「等」が付く表現。官僚のテクニック。その裏側に何かが隠されている ・NTT民営化で国が株を売却して得た金、2700億円がベンチャー支援として投資された。投資先の大部分はつぶれた ・都内の一等地などに空き地となっている国有地は多い。それを民間に売れば、新たな事業が起こり、国には固定資産税が入り、事業所税や法人税も入る。雇用も生まれる ・1971年に始まったIJPC(イラン・ジャパン石油化学)。日本が受注できたのは、他国はイランは危ないという情報をつかみ、手を出さなかったため。 その後のイラン・イラク戦争により、日本は投資を無駄にした。 ・日本では三菱商事や三井物産のほうが、政府より情報をもっている ・独法の裏金づくり:余った予算を適当な名目で発注し、間に入った商社が口座を作り、そこにプール ・民主党の仙石氏は官房長官当時、大臣の能力の低さに気付き路線変更した。官僚と喧嘩するなと。 ・厚労大臣だった長妻氏には、民主党政権に対する警戒心から充分なスタッフが集まらなかった。天下りにも反対していた。正しい情報も上がってこなかった ・事業仕分け:本来なら財務省の査定段階で省かれるべきものが、なぜ最後まで残ってしまうのか。仕分けで「廃止」とされても骨抜きが可能。 仕分けは官僚を叩いている姿を国民に見せるのが目的。 ・人事院:公務員が公務員の待遇を決めている。自分に都合のいいようにするに決まっている。霞ヶ関自体が壮大な互助会(⇒国税に寄生している)。 ・官僚は「ほめられたい」欲求が強い。「てっぺんをめざす」という動機付け。 ・自分たちの血は流すことなく国民に負担を求める政治家と官僚 ・いかにして公務員をイノベーション軍団にするか、国民のために働くようにするか。国民のために汗水流した者が報われる仕組みが必要 ・政務三役:自民党政権では副大臣と政務官はお飾りだった。事務次官が省内の意見を取りまとめていた ・ちょっとかわいそうな人は救わない:「できるかぎり自分の力でがんばってください」が原則 ・求職者が生活費をもらいながら無料で訓練を受けられる制度:訓練を受けずにアルバイトをしている者が多い ・年金は「働けない高齢者のための保険」と認識を改めるべき ・兼業農家は製造業で働いているケースが多い。農業を守るための施策が、結果的に農家の首を絞めることになっている ・日本の中小企業支援は間違っている。彼らを永遠に中小企業のまま生き永らえさせているだけ ・大企業が莫大な利益を上げられるのは、下請けが得るべき利益まで吸い上げているから ・日本の自動車産業は将来性はない。いかにうまく撤退するかが課題 ・自分たちだけでなく、労働者をいかに楽させるかを考えるのが真の経営者(中国人経営者) ・中国では「英語ができなければダメ」というのが共通認識。英会話ができない英語教師はクビにすべき ・太陽光、地熱、風力発電の研究は1980年以前から行なわれてきた。メーカーの二流技術者の失業対策と天下り先の確保でしかなかった ・原発行政の責任者は退官、退職金返上させ、天下りもさせない ・非常時に大事なのは「何をしないか」 ・東電の処理の問題:国民負担を最小に、守るべきは被害者と電力供給。東電は破綻企業とみなし、会社更生法を適用し再建すべき。 現実は被災者よりも銀行や株主、企業の保護が優先され、国民には増税や電力料金値上げという負担が押し付けられそう。 「賠償金を払わせるため」という名目で東電も存続させることになる。原発賠償機構もいずれ天下り先となる。 ・既得権グループと闘える政治家こそ真の責任ある政治家 ・官僚に自浄能力は期待できない。それを変えられるのは政治家。自民党は長老たちに支配されており、変革を求めるのは無理。 ・日本人は従順すぎる。もう少し文句を言ってもいい。不満や要求を言動に出していい -目次- 第1章 「政治主導」が招いた未曾有の危機 第2章 官僚たちよ、いいかげんにしろ 第3章 官僚はなぜ堕落するのか 第4章 待ったなしの公務員制度改革 第5章 バラマキはやめ、増税ではなく成長に命を賭けよ |