読書メモ ・「黒沢明解題」 ・志村喬は黒澤作品にはなくてはならない存在 ・かつて自己主張というものを全くしたことのない人物が、一生に一度だけ、自分の生命感のすべてを吐露してみる。 そのぎこちなさと無様さ。無様さを超えた圧倒的な存在感。平凡な人間が、あるとき聖者になることができる ・平凡だが善良な庶民たち。実直な町人や正直で誠実な侍たち。自己主張を抑えて、世のため人のために良かれと思うことを行う人物。 ヒロイズムと名誉心に対して否定的。他人に知られることなく善をなす。 ・常に泰然として ・戦国時代は最も活動的でエネルギーに満ちた時代、健康な時代 ・技術は必ず時代遅れになる。しかし技術の練磨によって鍛えられた人格の輝きは不滅 ・武芸は食うための単なる技術ではなく、人格を鍛え磨くための「道」。技術以上のモラルと美的価値の探究の方法 <その他> ・映画「虎の尾を踏む男達」(1945年製作)に出ていたエノケンは和製チャップリンに見えた -目次- 1 姿三四郎・1943年―虎の尾を踏む男達・1945年 2 わが青春に悔なし・1964年―羅生門・1950年 3 白痴・1951年―どですかでん・1970年 4 デルス・ウザーラ・1975年―夢・1990年 5 黒沢明の作風とその特質 |