読書メモ

・「いいね! フェイスブック
(野本響子:著、朝日新書 \740) : 2012.01.09

革新性はない。従来のサービスの「いいとこ取り」では?(facebookは何でもかんでも飲み込んでいる)。 最大の特徴は「実名主義」。 政府が国民の監視のために、干渉することはないか?マレーシア政府はfacebookを監視していると公言。 中国ではfacebookは禁止。一部の中国人はファイアウォールを乗り越える。

○印象的な言葉
・会員の7割以上は米国以外
・2011年1月のチュニジアやエジプトの市民革命にも活用。エジプトでは市民デモの呼びかけに7万人が集まった。オバマも選挙活動に活用
・「いいね!(Like!)」ボタン:同意を表わす。友達に広がる(⇒他人にも知らせたいとき)。ボタンを押した人の名前や人数を表示。
・「シェア」は「いいね!」より強い。
・写真をアップしたりすると、友達に伝わる
・SNS上のアプリ開発。個人情報を使うスパムまがいのものも(ウィルス、ワーム)。それを見分けるのは困難。対策ソフトもない。Facebook社も全てチェックできていない。 アプリにはブラウザで動くもの、PCにインストールするものも。
・ゲーム目的のユーザ
・電子名刺としての活用(⇒悪用されないか?)
・途切れがちな人間関係の維持、人探し(⇒同上)
・実名:自分の発言に責任をもつようになる。匿名が当たり前だった米国でも受け入れられた。生真面目さ。「行動に対する責任」がつきまとう。コメント欄が荒れにくい。 ペンネームや旧姓など、通りのよい別の名前で検索できるように「別名」も登録できる。自分の顔写真はなくてもよい。
・リアルな交流関係を助ける
・Facebook社はインフラを目指す。自身のコンテンツはほとんどない。押し付けがましくない。広告は脇にあり、素っ気無い。
・登録し、相互に認めた「友達」でない限り、他人は一部の情報しか読めない。相手に「友達リクエスト」を送り、承認されれば「友達」になる。自分で付き合う人をコントロール。
・友達をグループ分けして公開範囲を設定。それは面倒
・ソーシャル認証:表示された写真が誰なのか答えさせる。顔と名前が一致していない相手だと困る
・一番目立つところに学歴と勤務先を表示。違和感あり。恋愛対象の性別、宗教、政治観(⇒いつか変わるかも知れない)も入力。
・機能が多過ぎる(⇒ヘビーユーザにしか受け入れられず、他のユーザが離れていく)。仕様変更が頻繁
・Twitterは即時性重視。時間の流れは速く、情報はあっという間に価値を失って消えていく。あとでアクセスしても議論はされつくし、既に終わっている。 見逃したつぶやきを探すのが手間。(⇒Twitterでの議論をまとめて、結論を提示するサービス)
・プライバシー保護方法:自分でコントロール。自分の行動を知られたくなければ設定変更。
・「知り合いかも?」機能:知り合いを探すのを助ける(⇒大きなお世話かも。トラブルの元にもなりかねない)
・フェイスブックが原因のいじめ(サイバーブリング)。「パニックボタン」は助けを求める
・Facebookは「製品、サービス、商談などを販売促進/宣伝するメッセージを送信することを禁止」。特定の個人や団体を攻撃するグループ、暴力を助長するグループなどを禁止。 それが報告されれば、しかるべき措置(⇒監視はしていないらしい。告発主義)。
・写真登録サービスのFlickerやiPhotoとの連携。Facebook会員以外にも公開できる
・データをローカルPCへバックアップできる。HTML形式で、ブラウザ表示できる
・「2種類のアイデンティティーを持つことは、不誠実さの見本だ」(ザッカーバーグ)(⇒理想主義すぎる)
・検索エンジンで自分の名前+facebookで検索すると、会員以外から情報がどう見えるかわかる(⇒同性同名が2人も見つかった!)
・6割の会員は「frenemies」(友達のふりをしているが実際には敵である人たち)の監視に使っている(⇒これで健全なサービスと言えるのか)
・Facebook規約ではユーザが投稿した写真や動画などは「facebookがどう使おうと自由」ということになっている
・facebook社がユーザの情報をどう使っているかは公開されていない。少なくとも広告表示などに利用しているのは確か
・Facebookページ:iPhoneやAndroidに関する大規模なページがいくつもあり、活発な議論がかわされる。製品や観光地などを海外ユーザにアピール。
・プライベート専用、ビジネス専用と宣言して使うのも手
・MySpaceは飽きられた
・facebookの情報の中にはGoogleには検索できないものがある
・facebookの個人認証を利用したショッピング(⇒システムを信用しすぎないほうがいい)。一企業に過ぎない。どこまで委ねるべきか。個人情報を握っている。 突然サービスを停止することもありうる。過度な期待や信頼はしてはいけない。
・Mixiは伸び悩む。若者向けのイメージ。今後、ユーザを増やすには、相当の工夫や方向転換が必要
・「発信しない普通の人々」をどこまで取り込めるか。世の中「発信好き」な人ばかりではない。書く頻度が少ない人、面倒くさがり、友人が少なく引け目を感じている人など。
・facebookは「建前」の世界。本音を語るのは難しい。本音を語りたい人は匿名サービスを使う。匿名の良さ、気楽さ。立場を明かさないからこそ、気軽に他人を助けることができることがある。 署名をして意見を言う場合、人は慎重になるもの。
・「2ちゃんねる」には匿名ゆえの「真実」も数多く含まれている。匿名なら心のハードルが低くなる。内部告発、いじめられている人へのアドバイスが書ける。
・実名か匿名か。どちらか一方だけの世界にはならない。統一される世界のほうが気持ち悪い

<その他>
・Twitterはライフログ代わり。つぶやきに誰かが食いついてきたらラッキー、というスタンス
・Facebookという一つのサービスに依存するリスク。それはGoogleに依存するのに似る
・ビジネスで使うには、機密情報を取り扱うような業務には難しい。セキュリティ確保が課題(有料サービス化)
・個人情報取得目当てにfacebookへの攻撃は増えそう

-目次-
第1章 世界最大のソーシャルネットワーク―始める前に知っておきたいこと
 学内向け顔写真付きの名簿から世界へ
 フェイスブックとほかのSNSの違い ほか
第2章 フェイスブックのある生活―フェイスブックの基本機能を知る
 フェイスブックな人々―ある7人の使い方
 「プロフィール」「友達」「ウォール」が基本 ほか
第3章 フェイスブックの取扱説明書―登録から友達探しや使いこなしまで
 始める前に準備しておきたいこと
 フェイスブックに登録する手順 ほか
第4章 日本人がフェイスブックと付き合う方法―世界に合わせなくても世界とつながる世界
 誰でも続けられるフェイスブックの気軽さ
 友達の数と既存SNSとの使い分け ほか
第5章 フェイスブックとSNSの未来―今、登録しておくこれだけの理由
 もうフェイスブックは捨てられない
 フェイスブックの口コミの力 ほか