読書メモ

・「阪神・淡路大震災10年 〜市民社会への発信
(震災10年市民検証研究会:編著、文理閣 \1,429) : 2012.02.07

○印象的な言葉
・被災者・被災地の課題は多様化し、行政の画一的な対応では解決できない。行政は公平性・一律性・平等性にこだわりすぎる
・商店街で学童保育
・誰でもできる「お話伺い」ボランティア。人間の尊厳を見出す。向き合うだけでいい。2人以上で聞きにいく
・「なぜ」を連発することが世の中を変えていく
・次の行動につながらない言葉は意味がない
・「災害弱者」ではなく「最優先配慮者」
・もうひとつの(オルタナティブ)生き方
・緩やかな意義申し立て。対案を出す。社会の矛盾や不正に対抗
・欠陥だらけの社会を理想の形に
・世話になっては申し訳ない、迷惑をかけたくない、という思いが発信できなくする
・歌、詩、絵は生きる勇気と希望を与える
・食品や民芸品の販売を子供たちに任せる
・沈黙という選択
・サービス交換システム:提供できるサービスと提供してほしいニーズを出し合う(→会社内でもポイント制などにして見える化★)
・NPOの課題:資金不足、人材不足、専門性不足。長期展望や計画性が乏しい。活動の総括・評価ができない。行き当たりばったり。 やりっぱなし。
・痛みの共有、寄り添う
・市政の「オール与党」体制では住民と行政の距離は遠くなる。街づくりの主導権は住民
・行政の下請け的な自治会活動からの脱皮
・自治会の役割:地域コーディネータ。地域を代表する。行政と地域との窓口。コミュニティ・シンクタンク
・小さな自治:小学校区ごとに自治区を設ける。財源は市から移譲。顔の見える関係
・住宅所有者が掛け金を出し合い、相互に支えあう住宅共済制度
・被災者生活再建支援法:被災者生活再建基金は相互扶助の観点から拠出が財源。
・専門家の活動は感情を抜きにしているから共感を得にくい
・親でもない先生でもない「第三の大人」が子供のそばにいることが大事
・生命・財産を行政に託していては守りきれない。自分で決めて、自分で作る
・人が総合的な存在であるなら、その対応も総合的でなければいけない
・討議民主主義
・自治会、ボランティア、福祉・医療サービスなどと連携をとり「面」で支える
・コンビニが500m圏に1つあるように、セーフティネットの基盤もそうあるべき
・地域の様々な団体の会計、広報、会議など事務的処理を一括して引き受けるNPOがあってもいい。各組織の人々は本来の活動に集中できる
・住民の活動の場である市民会館や公民館などの施設が「公共施設」の名の下で、行政の管理下に置かれてきた。それは利用者の立場に立った 運営でなかった。運営を住民に任せれば、利用率が上がり、丁寧に扱う。

-目次-
10年目の発信
第1部 被災地のちから
 市民の5つの力
 まちづくりの課題の継承と発展
 新しい住まいのきざし
 ひとりのために専門分野つながる
 被災地で育つ市民芸術
 被災者生活再建支援法の成立と課題
 被災地からの発言
第2部 市民社会をめざして ―アクションプラン2005
 震後社会の骨格をつくる
 まちづくりの前進と実践
 市民活動の責任と展望
 震災文化の発信