読書メモ ・「国家破局カウントダウン 〜日本を救う三つの処方箋」 ○印象的な言葉 ・暴落ではなく真綿で首を絞められるように破局に向かう ・企業の延命策が仇になり、新陳代謝を阻害している。淘汰されるべき企業が生き延びている ・正念場は個人資金が海外に逃げたとき ・経済財政に奇策なし。「インフレターゲット論」の「一発逆転」的な議論は危険 ・日本は移民を送り出す時代から、迎える時代へ ・日本人は危機に至るまで、なかなか自己改革できない。とことん落ちるところまで落ちないと、この国は動かない。日本は外圧でしか変われない。 ・人口問題はダラダラと慢性的に危機が続くため、大変だと気付けない。目先の問題が山積しているため、中長期の課題まで考える余裕がない。 我々の生活はじわじわと息苦しくなり、不便になり、貧しくなっていく(⇒その方が適応しやすいのかも知れない) ・既に政府は借金の完済をあきらめている ・政府資産には外貨準備として保有する米国債や外貨預金があるが、原資は国庫短期証券であり、借金。米国債を大量に売却するのはタブー。 効果が持続しない為替介入により、更に借金を増やす ・マーケットは常に先読みしながら動く。国債の国内消化の限度よりも前から「悪い金利上昇」がじわじわと起こるはず ・日本は常態的な多党連立の国になっていく ・社会保障をあきらめて移民扱いで香港で働く場合、所得税15%を徴収されるだけ。 ・日本製品が持っていた性能の高さというアドバンテージが小さくなっている ・円高のうちに、それをおおいに生かす方法を考えるべき ・円高問題の根本的な原因は経済の輸出依存体質にある。その原因は個人消費が弱いこと。人口問題はずっと放置されてきた ・地方では中核都市に人が集中している(⇒それが道州制につながればいいのでは) ・住宅ローン金利は下がりつつある。地方では低金利競争が繰り広げられている ・日本の銀行は政府や日銀と同じく、日本という泥船に乗っている運命共同体(⇒国民も同じでは) ・家計は資産運用では自由がきく。円預金を外貨預金に預けかえることができる。銀行からの預金引き出しがある程度の規模になると、国債消化は危機に陥る。 そうなれば銀行は国債を換金売りしかねない。 ・幸福度指数:経済の現状から目を背けようという意図がある。敗者の発想。幸福なら「財政再建は不要」にはならない。増税により重税にあえぎながら幸福を感じられるか。 ・人々はショックにつながるような危機を熱望しているように見える(「エコノミスト」誌) ・いずれ円は最弱通貨になる。中長期的に国力や財政事情の悪さを反映していく ・ドル信認の背景:通貨価値が安定し、金融市場が高度に発達し、資本取引が自由 ・為替相場は2つの通貨間のゼロサムゲーム ・米国の量的緩和策の狙いは株価持ち上げ ・ドイツは大国意識・強国意識が強いため、それを誇示して足並みを乱すような言動が少なくない ・ユーロは欧州の象徴。ユーロの失敗は欧州の失敗(メルケル首相) ・近所の家(ギリシャ)が火事になった以上、近隣住民として放置するわけにはいかない ・日銀はETFやREITなどリスク資産まで買い取ろうとしている。日銀のバランスシートに穴が開くおそれもある。そうなれば日銀の信認は失われる ・今回の円高は米国に原因がある。日銀がどう動こうと大勢に影響はない ・政府が作る「成長戦略」は無意味。官僚的に「形だけ整えればいい」と思っている。それで仕事をした気分に浸る ・年金制度の維持が難しいなら、より自己責任の度合いが大きい制度に切り換えていくべき。メニューを提示し、国民に選択してもらう ・お金がないからやめておく、という家計なら当たり前の発想が通用しない国家予算 ・増税や歳出カットを優先して経済が立ち直った例は古今東西にない。人口動態と過剰供給構造に問題がある ・日本国内で消費する人を増やす施策:少子化対策、観光客招致、移民 ・日本を訪れる外国人数はフランスの1/10未満 ・オーストラリアは移民政策で経済的に成功。年2%前後のペースで人口を増やしている ・今回の大震災は戦後最大の「トータルな危機」。物理的な危機と同時に心理的な危機。ストックの危機と同時に、景気を腰折れさせかねないフローの危機。 短期的な危機と同時に中長期的な危機。 ・阪神・淡路の大震災当時と比べ、日本経済の「地力」は相当弱っている ・日本の「安全神話」や管理能力への信頼感が外国人の間で大きくぐらついた ・日本人は連帯して我慢することで、一体感を海外に示し、日本への信頼感をつなぎとめるべき -目次- プロローグ----日本は沈没しつつある 第1章 日本の現実を直視する 第2章 民間活力はどこへ行った? 第3章 主要通貨から世界を概観する 第4章 「こんまい」政策にだまされるな 第5章 "変身"せよ、日本 エピローグ----「初期設定モード」を日本人は変えられるか? |