読書メモ

・「アメリカの歴史的危機で円・ドルはどうなる
(日高義樹 :著、徳間書店 \1,400) : 2012.12.01

○印象的な言葉
・ウォール街はオバマ再選に全力をあげた。自分たちが扱いやすい大統領
・経済回復のないまま赤字を増やし続ける結果、ドルが更に安くなり、金の値段が暴騰する。1ドル50円、金は1トロイオンス4千ドル。
・第二次大戦で英国は戦費をまかなったため莫大な借金を抱え込み、ポンドを基軸通貨として維持するのが不可能になった。 当時の政権・保守党が地主や領主たちを説得し、裕福な人々が膨大な税金を負担することで借金を返した。
・金にかわってアメリカの権威と力がドルの裏づけになった
・アメリカ人のうち税金を払っているのは国民の45%
・資金があっても米国の企業家たちが投資をしないのは、大統領の政策を信用しないから
・信頼のなくなったドルを基軸通貨として機能させるには金本位制に戻すしかないという人もいる
・FRBが機能しなくなったときに備えて州独自の通貨をつくろうとしているところもある
・1985年レーガンが財政赤字限度額の増額を要求して以来、2010年まで17回限度額が引き上げられた
・アメリカの住宅価格が底をうつのは2015年ころ
・ドルを今以上に刷ってドルを安くし、借金を実質的に棒引きにしてしまう。それは同時に国内資産も安くしてしまう
・アメリカ国民は2009年に3兆ドルの資産をなくした
・前もって準備する費用のほうが、実際にことが起きた後、それを処理する費用よりはるかに安くつく
・アメリカの財政赤字の中で目立つのは老後年金の不足。ベビーブーマーへの年金支払いが一挙に増えた
・ティーパーティは政府を倒産させてしまうことが、損害を小さくする方法だと考えている
・ウォール街に集まる資金の多くが石油業界から出ている
・レーガンはアメリカの国土の30分の1をサウジアラビアや日本などに売り、金を集めた
・アメリカ東部のマスコミはウォール街の影響下にある
・ティーパーティは地方を基盤とする政治の素人集団。全国的な組織はないが、その数は4千。  最も強く反対しているのは大きな政府と増税。国の先行きに不安を抱いた国民の間に自然発生した。
・オバマの健康保険法の改正は、25州から憲法違反として破棄を求められている
・アメリカの貧富の差が大きくなれば、民主主義体制が弱くなる。人道的なアメリカの精神も失われる
・ドイツは東西ドイツの合併のため復興資金を必要としたため、ユーロ体制を作り、超低金利の資金を集めた。 欧州の国々は低金利で集めた資金を社会福祉費として浪費し何も残っていない。
・スペインの銀行は教会が所有し支配しているため政府は手がつけられない
・ドイツは炭鉱労働組合の力が強い。石炭がエネルギーの中心。そのため原子力発電ができない
・中国は三峡ダムで土地をなくした農民を3千万人もアフリカへ送り込んだ。アフリカで紛争が起きている
・アメリカの新型原子炉。AT1000型。燃料の冷却に冷却水も電源も人の力も必要としない
・情報化が進み、風評だけでパニックが起き、大恐慌になる前に小型のクラッシュが何度も起きる
・世界の資本家は資金を増やすことよりも安全を求めている
・世界の人々が日本の国債を信用しているのは、日本人の貯蓄を重視しているから

-目次-
第1章 ドルが安くなり続ける
第2章 オバマはアメリカ経済を大きく出来ない
第3章 ウォール街がオバマを選んだのは間違いだった
第4章 アメリカの次の大統領は誰になるのか
第5章 アメリカはどうやって日本円を高くしたのか
第6章 アメリカの景気はもっと悪くなる