藺牟田(いむた)池は鹿児島県中西部、薩摩川内市祁答院町藺牟田にある火口湖です。周囲4キロメートル、水面の標高295メートル、最大深度3.5メートルの老齢湖です。冬の減水期には更に浅くなります。泥炭形成植物群落は天然記念物に指定されています。
 湖岸のサクラの開花時期、夏のキャンプシーズンには観光客が多く見られます。

 池の周囲にはサイクリングロードがあり、貸し自転車でサイクリングを楽しむ若い人たちの姿が見られます。

 池には優雅な姿の白鳥も見られ、素敵な風景に花を添えています。

 リタイア生活ではゴールデン・ウイークが楽しみという喜びはなくなりましたが、気候がよくなり好天だと何だか家に篭っているのはもったいないと思え、近くの観光地に出かけることにしました。何度か訪れたことのある藺牟田池へ久しぶりに出かけました。道路がよくなっているので我が家から二時間足らずで到着することが出来ました。出水の市内を抜け、紫尾峠を越える328号線を南下して宮之城の町で左折、504号線を走って県道51号を南下すれば藺牟田池の近くへ出ます。火口湖ですから少し坂を登ると藺牟田池の湖岸に出ます。
 さすがゴールデン・ウイーク、車が混んでいました。でも、混雑は生態保存資料館付近だけで、池を周回する道路はゆったりとしていて、適当に駐車して景色を楽しむことが出来ました。


             池の各所からの眺め(写真はクリックすると拡大されます)

 池を一回りして湖岸にある公共の宿「いこいの村いむた池」へ行き、昼食をとりました。それ程混雑もしていなくて、ゆったりと食事をすることが出来ました。以前、子供たち三人と愛犬を連れて出かけで来たことがありましたが、その時は弁当持参で原っぱに座って食事を楽しんだものでした。随分時が流れ、今では家内と二人でドライブを楽しむ身の上になりました。

 帰りに藺牟田池近くの竜泉峡入り口にある「郷の大水車」をみに行きました。直径12メートルを超える大きな木製の水車がゆったりと回っていました。
 来る時と同じ道を走りましたが、クルマも少なくて快適なドライブになりました。
 ただ、通り抜けた宮之城の町の商店街も出水の町の商店街もシャッターの閉まった店ばかりで、商店街の空洞化をひしひしと感じました。小売店経営は難しい時代になりました。コミュニティの喪失ということなのでしょう。人と人との温もりある交わり、そんなものは生産性第一の時代には求めようがありません。