●2000年12月31日●

 この日は大掃除の予定……であったが、体調がすぐれなかったため、一日寝て過ごす。
 やはり昨日のひといきれに当てられたか……。
 夜には大分回復してきたが、念のため、年越しの初詣は取りやめにする。

●2000年12月30日●

 この日は冬の有明マンガ祭りの二日目であった。
 欲しいものとか付き合いとかいろいろとあることもあって私も当然覗きに行く。
 所属しているサークルが落選していたため、今回は一般入場。
 あまり体調も良くないのに、この寒空の下、入場待ちの列に並ばされるのも御免被りたかったので、少しゆっくりと行く。
 会場である有明ビックサイトについたのは、11時過ぎ。特に入場待ちの列もなくすぐに会場に入れた。
 知り合いのサークルに挨拶周りをしていると、オリ力掲示板で親しくしている薬袋 陣さんと偶然出会った。
 ついでなら一緒に挨拶周りでもしようと、しばらく行動を共にする。
 例年以上に混雑するコミケの雑踏の中で、薬袋さんといろいろと話をしたが、若者らしい覇気のほどがなかなかに気持ち良かった。さすがは私と比べて一回り(以上?)年が若いだけのことはある。
 仲間達と格闘ゲ一ムを作ろうとしているという話を聞き、以前熱中していたSFXVIのことを思い出す。柳生氏の全開製作所は多分今回も参加しているだろうが…。間抜けにもカタログを忘れた私にはそれを確認する術はなかった(苦笑)
 そんなかんなで、挨拶周りと昼食だけで二時間以上も時間が食われ、今回の目的のひとつであるガンパレードマーチの同人誌探しを始められたのは三時を過ぎてからであった。
 結果、ガンパレの本はあまり見つけられなかったが、それなりに面白そうな本を何冊か見つけたので良しとする。
 しかし、終了時間までの一時間をかけても会場の八分の一ほども見て回れないとは…分かっていたことではあったが、開催時間内にコミケのすべてを見て回るのはやはり不可能のようだ(コミケの開催時間は十時から四時までの六時間)。
 閉会の放送を聞いたのは、オリ力掲示板での知人の竜騎士07さんのサークルスペース付近でであった。良ければ一緒に打ち上げでも、と竜騎士07さんから誘われたが、先約があったためそれを断り、教官こと都々目さとしさんを探しに行く。実に残念。
 ほどなく教官と合流すると、しばしの停滞の後、サ一クル合同の打ち上げの会場へと向かうこととなる。
 時間節約のため、タクシーを利用することにしたが、タクシー乗り場には長蛇の列。
 見るだけでうんざりであったが、他に有効な移動手段がないとあっては仕方がない。おとなしく待ってタクシーで移動。
 車中、教官の連れの押井守ファン関係の知り合いであるあんずあめ嬢の面白セリフが飛び出す。
 あんずあめさん、タクシーの中で寝ても乗りすごしはしません(笑)
 そうこうする内に、乗りすごすこともなく、無事、打ち上げ会場の飲み屋のある秋葉原に到着。
 今回の打ち上げは折悪しく不参加のサ一クルが続出したため、普段よりも人数的にさびしいものとなった。
 といっても、15人から参加しているのだから、一般的な尺度からすれば十分に多人数である。ともあれ、普段より人数が少ないこともあって恒例のジャンケン大会の景品が手に入りやすかったのは良かった(笑)
 席上、この場にある同人誌を全てヤフーオークションに出せば数百万円にはなるだろうという話が出る。
 それは事実であるとは思うが、何か間違えている気もする(笑)

●2000年12月29日●

 久しぶりの日記。
 年末というものはやはりいろいろと忙しく、年賀状書きなどの年中行事で時間をつぶされることも多く、日記を書くひまがなかったのだ。

 この日は会社の仕事納め。
 午前中に大掃除をした後に、社内で納会が行われた。
 乾杯のビールも含め、日本酒、古酒などをきこしめしてなかなかにご機嫌。
 その最中に、社長からミ力ヅキなる番組の話を振られる。
 知らない、と答えるとオタクを自称するものがあれを見ていないとは、とあきれられる。……そんなもの自称した覚えはないのだが(笑)
 結局のところ、ミ力ヅキとは月一でTV放映されている特撮番組で、未来忍者などの作品で知られる雨宮慶太の作品らしい。
 第一話の敵は東京上空に出現したスイ力だったとか。……ちょっと見てみたいかも(爆)

●2000年12月18日●

 人の認識力というのは、環境の変化によって拡大するとはいえ、どれほど普遍的な能力になるかはわかってない。

 宇宙に進出したものこそが、人類の次代を担うエリ一トである。

 認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを。

 高田馬場での山手線の待ち合わせの時に見かけた看板に書かれていた言葉である。
 これはPS2用のガンダムのゲームの宣伝であるのだが、私のような「ガンダム世代」の心をくすぐる面白い広告であると思う。
 TVでのCMも面白いといううわさを聞いているので、これは広告代理店か、バンダイの広報部につぼの分かった人間がいるのであろう。
 ちなみに原宿には、

 認めたくないものだな、若さ故の過ちというものを。

という看板がある(笑)

●2000年12月17日●

 この日は午前中に友人Mと会い、午後からMの中学時代の同級生のパソコンの通信接続関係の設定に出かける。
 セットアップを依頼してきた相手がむさい男性であればアレだが、女性であるとなっては断るわけにもいかない(オ
 大体において女性の使う機械関係のセットアップをするのは昔から男性の役割である。<偏見である(笑)
 更に言えば、その相手とは、以前、カラオケを一緒にしたこともある、いわば顔見知りであるのだから余計に断るわけにもいかない。

 無線を利用したTA相手ということで、正直、知識的に不安があったが、しばらくドライバ関係をいじっている内に何とか動作をさせることに成功。
 プロバイダとの契約や、ブラウザ、メールソフトの設定は勿論、付帯して起きていたCS関係の不具合や、ウィルスバスターのインストール、プリンターのセットアップまで終了させた。

 この間に感心したのはMの教え方のうまいこと。
 こちらの説明を相手が理解していない様子を見るや、ぱっと分かりやすく説明を入れてくれる。実に教師向きの人材である。
 私は下手に理解が早い方である(その分、早とちりも多いが)ため、相手が理解していなくても理解しているものと思ってさっさか説明を続けてしまう癖があるのだ。特に自分と同世代以下の人間に対してはそうなる傾向が強い。
 学習塾の講師などしていたことがある割に、実に教師に不向きな性格である(笑)

 ま、そんなかんなで、昼から始めて全ての作業が終わったのが6時近くと多少時間がかかったものの、セットアップ作業は完了。
 パソコンに詳しい人、という私の面目は保たれたことになる(笑)
 ついでに、パソコンの自動起動関係の部分をいじって、リソースを50%程度から89%まで増やしておいたので、システムの安定性も増したことであろう。

 セットアップ終了後、思いがけず謝礼を頂いてしまった(断ろうとも思ったが、それも逆に相手に気を使わせる気がしたのでありがたく受け取った)ので、Mと二人で帰り道にあるレストラン「馬車道」に寄って食事を取ることにする。
 食事を始めてすぐに、斜向かいの席にパソコンのセットアップをしてあげた女性とその家族が夕食を取りに来たのは面白い偶然であった。

 ガンパレ日記

 中村シナリオを終了。
 後半は面倒になってきたので、四月の終わりから作戦会議(強制参加)以外はすべてパスしてズル休みを続ける。
 それでも電子妖精などで稼いだ発言力が大量にあるため、誰にも文句は言われない。というより言える人間がいない。
 スカウトの若宮が戦死したのを皮切りに、来須、壬生屋、森……と次々に戦友が戦死していき、最終的には作業のポストに空きが目立ち、二組には中村と原しかいないという状況になるほどNPCがいなくなっていたのだ。
 結果、クリアランクはD。
 まあ、中村に関してはソックスハンターイベントが終了して以降はやる気自体なくなっていたのでこんなものであろう。
 次は電撃PlaystationDのおまけについているというデータを使った速水プレイでもしてみるか。
 久しぶりに戦闘もしてみたいことであるし。

●2000年12月16日●

 溜まっているHP関係のタスクを少しでも片づけようと、キリ番オリカの作成をする。
 一枚目の原画の手直しと、二枚目の原画の作成を終わり、塗りに移るが、作業効率アップのために新たに考案した彩色方法を完成させようと試行錯誤していたために結局完成はせず。
 但し、作業効率のアップ、というか、より楽しく作業をする方法の手がかりはつかめた感じなので良しとする。
 尤も、今週完成しなかったことによって、キリ番オリカの年内完成の可能性が限りなく少なくなったことも確かなことで、リクエストをして頂いたまーくんさんとJ.R.MARTYさんには申し訳ない限りである。
 とか書いている間に、8000HITが迫っている……(^_^;)

●2000年12月15日●

 ワンダースワン雑感その2。

 行き付けの草の根ネットの68天国にアップした文章である。
 日記での文体はともかく、人と接することを前提とする掲示板ではこのような書き方をしている。

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 最初に受けた印象は液晶画面が暗い、ですね。
 前に見たのが、展示会の専用の照明台の下でしたので、余計にそういう印象が強かったようです。
 実用に使えるのかという事ですが、通勤の行き帰りに使ってみた感じでは、それなりに視認が可能という感じです。
 外部の光の状態によって画面の見え方が全く変わってしまいますのでちょこちょこ本体を傾けて良く見えるポジションを探さなくてはならないのが難ですが……。
 不思議な事に照明の明るい感じのする電車内よりも、駅のホームでの方が綺麗に見えたりします。
 比較して見た限りでは、ソニーのPDA、CLIEのカラーモデルの液晶とほぼ同程度の視認性ですので、気になる人は電器店などでCLIEの液晶を見てみると良いかと。
 後、液晶表面のガラス面の移り込みが激しいので、市販のワンダースワンカラー用のノングレア処理された液晶保護パッド(サンクレストとかいう会社から発売されている)などをつけると、多少画面が見やすくなります。

 液晶の品質に関しては、結構高精度な画面を見せてくれますが、その代りに画面焼けのようなものが常時発生します。
 FFのステータス画面等で十秒ほど字の多い画面を表示してから元の画面に戻ると画面にくっきりと文字が見えるくらい残ります。

 尤も、これは全ての機械で起きるというわけではなく、一部の機械で特に顕著に起きるという症状のようです。
 要するに普通に考えるなら初期不良ですな。
 インタネのワンダースワン関係の掲示板情報では、初期不良という事で交換してもらえる(もらえた)という話もありましたが、そういった問い合わせ、修理、交換の依頼が殺到でもしたのか、こちらがバンダイの方に問い合わせて見た時には、「画面焼けするのは液晶の特性なので交換、修理などはできない」という主張の一点張りになっていました。

 という事ですので、購入を考えている人はしばらく待って品質が安定してくるのを待った方が良いかと。
 まあ、価格が価格だけに多少チープなのは仕方がないかと。

 電池の持続時間、デザイン、重量などに関しては前の機種と大差はありません。要するにおおむね良いという事ですね。

 同梱のFF1の方ですが、グラフィックと操作性を改良したベタ移植という感じです。
 バランス的には少々シビアですが、昔、ファミコン版をプレイした時の感覚で楽しめます。
 携帯ゲーム機用という事で、「ちゅうだん」という一時セーブファイル(一度ロードしたら消去される)を利用したどこでもセーブ機能がついていますので、外出先でも結構安心してプレイ出来ます。

 初見の印象としてはこんな所でしょうか。

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●2000年12月12日●

 グインサーガの最新刊「魔の聖域」が書店の店頭に並んでいたので早速購入。
 最近のグインサーガを読むときのパターンで、本格的に読み始める前にざっと内容を確かめる。
 ここのところのグインサーガの展開は非常に暗く、特に私のひいきのキャラであるアルド・ナリスが苦境に追い込まれることが多いので、前もって大体の展開を見ておいてからきちんと読むかどうかを決めることにしているのだ。
 で、今回。
 全体の九割方飛ばし(笑)
 阿呆のレムスが出ずっぱりなので、必要な情報(設定的な部分とか)だけ読んで細かいところは読まない(爆)
 かなりやきもきさせるところで本編が終わってしまったので、次巻が楽しみである。あの人があれで終わるとは思えないが……。

●2000年12月10日●

 良くある話ではあるが、新型のノートに不具合が出ている。
 WindowsMeのせいか、スキャナが認識されず、またネットスケープのブックマークファイルのサイト名に#139といった文字列が上書きされるという症状が起きている(これに関しては「教官」こと都々目さとしさんからNetscape4.75のバグだという情報とユーザー作成のパッチの存在を教えてもらった)。
 そうなると、キーボ一ドのタイプ感などから考えて今まで使用していたNw150を通信+スキャナ専用機とし、新型機はゲ一ムや画像編集用として使うのが最善ということになるであろうか。

 ガンパレ日記

 現在プレイしているのが、作業プレイ的な中村シナりオなのでしばらくお休み。
 ソックスハンターイべントはネタとしては笑えるが、日記に書くほどのものでもない。というか、単なるネタバレにしかならないし。

●2000年12月9日●

 この日は両親が父方の祖母の三回忌に出かけたので、居間を利用して常連カ一ド集関係の作業と新型機セットアップをする。
 その合間に、近所のゲームショップに予約しておいたワンダースワンカラー(FF同梱版)を引き取ってくる。
 開けてちょっと動かしてすぐに次の作業に移る。
 ファーストインプレッションは悪くない感じだが、携帯ゲーム機をいじっていられるほどヒマでもない。すぐに元の作業に戻り、溜まったビデオを流し見しながらこの日を終える。

 ワンダースワンカラー(以下WSCと略)雑感。

 通勤途中にWSCをチョコチョコいじってみての感想。

 デザイン、携帯性、持続時間などにはまったく問題なし。
 巷で見づらいと評判になっている反射式液晶も、私的には気にならない。CLIEよりはマシである。
 価格を考えれば、これはなかなか大したものなのでは? 何しろWSCとCLIEには実売価格で10倍近い差があるのだから。
 尤も、だからといってWSCの画面が見易いとはいわないが(笑) 許容範囲だというだけである。

 どちらかというと、私には液晶の(?)初期不良の話の方が気にかかる。
 症状としては、液晶画面にディスプレイの焼きつきのような症状が出るというもので、焼きつきのしづらい(しないわけではない)液晶では起こるはずのないことである。
 ちなみに自分で購入した家電製品の九割が初期不良というジンクスを持つ私のこと、当然、私のWSCもその症状が顕著に出ていた。

 またか(笑)

 余談ではあるが、この辺りの情報のソースであるワンダースワンの公式掲示板のレべルは正直あまり高くない。
 書きこむ層が若年層だということもあるのだろうが、ネチケットがどうだという以前の、基本的な人との接し方を知らないような馬鹿者が散見される。ある意味では2ch以下である。

●2000年12月8日●

 最近、日記書きに活躍しているPocketPC力シオペアE-700であるが、実をいえばパソコンとの接続に関してはかなり問題児である。
 データの同期もバックアップもできない。データ転送とソフトのインストールはできるので何とかなっているが、それも時々臍を曲げる。
 初期設定を私の方でしていないのが問題なのであろうか。
 といってもあくまでも会社のものなので、すでに行われている設定をいじるのは気が引ける。
 DoCoMoのG-Fortという機械の発売が正式にアナウンスされたそうなので、値段が下がるのを待って購入を検討してみるか。

●2000年12月7日●

 電車の中であまり聞きなれぬローン会社の広告を見る。
 里帰りローンというのをコピーとしているようだが、馬鹿馬鹿しいことこの上ない。
 要するに結婚して子供もできたので里帰りにも金がかかる、だからローンで、という趣旨らしいが、仮にも一家を構えるものにそんな馬鹿がいるものか……といいたいところであるが、今時のバ力ップルならやりかねないのがなんとも。
 その手の馬鹿を助長(というか、利用)しているような広告には反吐が出る思いがする。

●2000年12月6日●

 通勤途中に「吸血鬼ハンターD」の新刊を読む。
 正直な感想は、今ひとつといった感じ。
 話の展開がパターン化しているのは仕方がないとして、Dの相手となる敵役の能力の意外性のなさとふがいなさは目を覆わんばかり。
 文中での強さの提示(表現ではない)だけは巻を重ねるごとに仰々しくなっていく(絶対貴族の最強の刺客と称して、以前の話でDと渡りあった貴族を倒したりする)が、その能力の卑小さとあっけないやられ方は、初期のDの雑魚レベルである。
 編集部の都合で無理やり話を引き伸ばされた少年漫画のような、といえば分かりやすいであろうか。
 多作なのは結構であるが、そのためにアイデアや内容を薄めたような作品を出すくらいなら、もっとじっくりと練りあげられたしっかりとした作品を書いて欲しい。
 そう思うのは読者のわがままであるだろうか?

●2000年12月3日●

 この日は私がまとめ役をしているオリジナルカード&グッズBBS常連カード集の発送作業をする予定であったが、諸々の事情から延期。
 かといって他の作業をする気力もなかったので、午前中はガンパレードマーチをし、午後から友人Tの依頼でTのパソコンにソフトのインストール作業をすることにする。
 何故かソフトのオートラン機能が働かなかったというのだ。
 Tはパソコン初心者であるので、何かトラブルが起きるとお手上げになることが多い。
 で、トラブルの方がどうであったかというと、これが良くある話で、知識のある人間がいる時にはトラブルは起きないというパタ一ン。
 問題なくオートランが働き、ソフトのインストールはあっさり終了。
 時間があったので、先日、前の会社の同僚からもらったMADビデオのCD―Rを見てみる。
 インタネから落としたものが中心だというが、その枚数たるや実に13枚。
 見るだけでげっそりする量である。
 結局、この日はアニメ系の3枚のうち2枚を見たところでダウン。
 量こそあるものの、大半が映像に音をつけた(クリップ系と呼ばれる)だけの安直なものであったのが残念。
 クリップ系は本当に出来の良いものを見たことがあるので、生半可なものでは私にはクズにしか見えないのだ。
 ギャグを中心としたネタ系と呼ばれるものも少ないながら存在はしたが、やはりいまいちなものが多い。いくつか、これは、という面白いものを見つけられたことだけが収穫である。

●2000年12月2日●

 この日はオリカ掲示板常連カードの編集、及びタイトル画像の作成に追われる。
 と、言ってもある程度は目星がつけてあるのでさほど大変な作業でもない。実際、ガンパレを終了させる余裕さえあったくらいだ。
 取り敢えず、この編集作業が終わったら、本格的に作業環境などを新型機に移す予定。
 未だに9821ノートを利用していた理由としては、行き付けの草の根ネットである『68天国』にアクセスするため、というものが最大であったのだが、その『68天国』もインターネットへの移行を検討しており、専用の掲示板及び、オフ書きツールまで用意してくれているという。
 そうなれば、この機械を使っている理由が大部分なくなってしまう事にもなるので、私個人の新型機への移行もスムーズに進むかもしれない。
 昔ながらの草の根ネットが消える(とは限らないそうだが)のは残念であるが、所詮は個人的な感傷。現在のネット事情を考えるとやむを得ない部分もある。

 それはともかく、クリア記念、大幅分量アップのガンパレ日記を。

 ガンパレ日記

 四月三十日

 先に陳情しておいた配置替えで朝からどたばたとしている。
 しかし、整備班はまだ動きが鈍いようで、結局この日も速水はハンガーで夜明かしすることになった。

 五月一日

 争奪戦の連続で、ののみの速水への愛情評価ががた落ち。
 もはや、同級生より少しマシといった程度に落ち込んでいる。好きな人、について尋ねてみたら、みんな好きだよ、と答えを返される。破局は近いのか?(笑)
 夜になって出撃。
 士翼号のセッティングを変更して、左手にGアサルト、肩に増加装甲という形にしてみたが、どうにもどっちつかずな感じ。
 敵の勢力が弱まっているのか、中程度以下のランクの幻獣しかいなかったので問題は起きなかったが、撃墜数はあまり稼げなかった。

 五月二日

 朝方、校門辺りをうろついていたら、若宮とデートをする事になった(笑)
 そういえば、先週、若宮のみんなでどこかに遊びに行こうという誘いを受けた覚えがある。あいにく他の人間が皆断ったので、二人で出掛ける事になったようだ。
 夜になってまた出撃。
 敵幻獣の勢力は明らかに弱まっている。

 五月三日

 人類側の優勢が確実視され始めたためか、皆の言動に余裕が見え始めた。戦後の事を考えている発言が目立つ。
 油断は禁物と兜の緒を締め直しているのは、速水以外では、根っからの軍人の若宮と幻視能力を持つヨーコくらいのもののようだ。

 五月四日

 萌の頼みを入れて、午後の授業をサボって萌の仕事の手伝いをする。
 皆、既に戦勝気分なのか、作業がまるではかどっていないようだ。
 まあ、速水も萌とコックリさんなどして遊んでいたのだが(笑)
 なお、萌の喉の方は治ったり、治らなかったり一進一退である。
 皆の戦勝気分を裏付けるかのように、夜戦で邂逅した敵戦力はさらに弱体化している。
 これでは折角の士翼号も宝の持ち腐れである。

 五月五日

 なんとなく気の抜けたような日々。
 岩田に、歴史の修正は成功したようだね、と声をかけられる。何の事かな?
 夜になって出撃。
 士翼号の二刀流で雑魚を斬りまくる。
 わずか数ターンで敵は撤退を開始。
 増援も現れたが、出て来るとすぐに退却を始める始末。弱すぎる……。

 五月六日

 間借りしている女子校の廊下を通っていた時に女生徒に声をかけられる。
 映(あきら)と名乗るその娘としばらく話をしていると、調理実習で作ったという手作りクッキーをくれた。
 この日は出撃もなく、士翼号の調整で一日が終わった。

 五月七日

 雨天という事もあり、朝方、女子校内を通っていると再び映から声をかけられた。
 士魂号の整備について訊かれたので、関節が多いから大変、と適当に答えておく。
 夕方になって出撃。
 相変わらず雑魚ばかりしか出てこない。
 僅かばかりのダメージを受けつつも、小隊の仲間と共に敵の大半を殲滅する。
 戦況は人類側の圧倒的優勢との事。

 五月八日

 今朝は意識して女子校内を通ってみる。
 予想通り、映と邂逅。
 戦車の操縦技能を身につけたのだと、士魂徽章を誇らしげに見せてくれる。これで後方で見送るだけの心苦しさがなくなると喜んでいた。
 小隊以外の人間と交流するというのも良いものだ。

 五月九日

 なんとなく投げやりになっていた事もあり、この日はいくつデートの予約が入っていたか覚えていないような状態。
 結局、一番早く来ていたヨーコと図書館に行く。
 飾り気のない性格のヨーコらしく、デートのメニューに特に不満もない幸せそうな様子を見せて分かれた。

 五月十日

 朝方、悲しいニュースを聞く。
 女子校の生徒から、映が戦死したという話を聞かされたのだ。
 整備士のくせに戦車兵になんかなるから、という女生徒の言葉も上の空で聞きながら、速水は映のために幻獣の首を十取ることを決意する。
 出撃はないのか。

 ……結局、この日は出撃はなかった。
 夜、壬生屋から世界の謎に関わるような話を聞かされたが、事ここに到ってはもはや意味はない。
 夜中過ぎまで出撃の報を待ち、それがないのを知ると寮に引き上げた。

 結果としてはAランククリアという形になったが、ゲーム自体のクリア条件はともかく、ガンパレ世界の謎はまるで解けていない。
 エンディングに出て来る『黒の月遠征部隊』とか、『茜作戦』とかいうものの詳細も見えないし、熊本城攻防戦というイベントも起きなかった。
 各キャラ毎の謎や、士魂号、幻獣の謎も分からない。どこか進め方が悪かったのか。
 一回クリアした後にプレイできるようになる、4キャラのシナリオの内の一つを終わらせてからまた速水でプレイしてみたいと思う。映の仇も取らねばならないし……。

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