●2000年10月29日●

 目が覚めると9時半であった。
 この日は池袋でコミックレヴォリューションが開かれる日であり、私の所属している野良犬の塒も出展する予定になっていたのだ。
 サークルチケットの枚数の関係で、私は最初の設営には参加する予定ではなかったが、オリカ製作者同士として親しくしているこみやさんの委託オリカを開場前に渡す予定はあった。
 サークル入場時間は10時まで。これからどんなに急いでも会場に到着するのは11時にはなる。仕方なく生涯で二度目という大遅刻の連絡をサークル代表の教官に入れてから家を出る事にする。
 会場到着は予想通り11時過ぎ。
 開場時間からさほど経っていない事から入り口前の大行列を予想していたが、意外にも並ぶ事なく中に入る事ができた。後で分かった事だが、これは一般参加者の大半の集まる、男性向け創作(要するに18禁)が別の入り口から入るホールに集められていたためであった。ちなみにそちらの方は昼過ぎまで人が並んでいたらしい。
 ともあれ、無事に中に入った私は、頼まれていた買い物を済ませた後に自分のブースへとたどり着いた。今回はしばしば合体サークルとして一緒にイベントに参加しているAAProjectとの合体での参加であった。
 ブースに待ち受けていたのは驚愕すべき事実であった。

 ぬえさんが遅刻していなかった!

 遅刻して、いなかったのではない(爆)遅刻してなかったのだ。
 しかも今回遅刻しなかったのはぬえさんだけだったという……。
 遅刻魔のぬえさんが遅刻をせず、私が生涯でも二度目というような大遅刻をするということが重なるような偶然は、おそらくこれから弥勒菩薩が降臨するまで待っても起こらないであろう(笑)
 ま、それはともかく、この日のレヴォはそれなりに盛況であった。
 オリカ関係の知り合いとも、あるいはこちらから出向き、あるいは向こうからこちらのブースへと来ていただき、挨拶を交わすことができた。
 昼食を共にする約束をしていた知り合いもいたのだが、こちらは前日までの仕事の疲れが出たのか、寝過ごしたとかで会うことができなかった。
 イベント終了後はいつものように旧知のサークルと共に飲み会をする。
 メンバーの一人の推薦の安くてうまい店を使ったため、会費も安く上がる。サワー一杯百円という価格設定は確かに安い。

●2000年10月28日●

 この日は朝からパソコンのセットアップをする。
 兄の持っていた同型機を引き取るのとほぼ同時に、NECに修理に出していたPC9821Nw150が帰ってきたので、母に使ってもらうために一からセットアップをし直したのだ。
 修理の方は完全。部分的に欠けていた液晶のガラス面まで交換して、クリンアップされていた。
 そのセットアップに昼過ぎまでかかり、それから母にパソコンの使い方を教える。
 パソコンの概念的な部分から例をあげて説明してみたが、良く分かっていない様子。まあ、そんな事は分からなくても使い方さえ分かれば使えるはずとWindows95を立ちあげて説明を始める。
 いきなり文字が小さいと言われたので文字サイズを変更する。おかげでデスクトップ上のアイコンの間隔が大きく開いてしまい何か間が抜けた感じになってしまった。
 それはともかく、インターネットへの接続の仕方を教え、簡単にネットサーフィンの仕方を説明する。
 初心者御約束の、机の端まで行ってしまってこれ以上マウスが動かせない、というぼけを目の当たりにしつつ、フリーのゲームなどを幾つか放り込み、一回目の講習は終わりとする。
 その後は、連日の寝不足を少しでも埋め合わせようと仮眠を取ろうとする。が、良くあるパターンでうまく休憩を取れず、そのまま友人との飲み会に突入する。
 友人Fの誕生日を口実とした飲み会で、F,M,Tと共に近所の日本料理屋で飲み食いした後、やはり近所のシダックスでカラオケをする。
 正直、非常に眠たく帰りたいところであったが、これも付き合いと最後まで同道する事にする。それが翌日の大失敗の原因となったのだが……。

●2000年10月27日●

 会社の帰り際に都立大学駅前のゲームセンターでガチャガチャをする。前から入手しようと思っていたボトムズとナムコキャラのものが出ていたためだ。
 今回はかなり順調に入手する事ができた。ボトムズの方はダブりが一個のみ、ナムコの方も死ぬほどどうでも良かったR4のキャラはダブらせずに集める事ができた。
 その後、コンビニキャッチャーで友人Fにやるためのどこでもいっしょ携帯ストラップを取る。こちらも千円ほどで二つとなかなか良い調子であった。

●2000年10月26日●

 二つめの大きな事件は、オリカ作成講座を始めた事である。
 何かただでも忙しいのに、よりどつぼにはまるような真似をしている気もするが、始めてしまったものは仕方がない。どこまでやれるかやってみるだけである。
 一応、初心者対応をうたってはいるが、何が初心者向けなのか書いている方も分かっていないのだから、うたい文句自体、かなり怪しいと言わざるをえない。書いている本人が書くことでもないが(笑)

●2000年10月24日●

 久方振りの日記。
 最近は日記を通勤途中の電車の中で書くことにしていたのだが、仕事絡みの文章の作成が遅れたため、その時間にもそちらの方を打たなければならなくなったため、日記が書けなくなったのだ。プライベートの時間に、仕事を持ち込まないことを旨としている私にしては実に珍しいことだ。
 日記書きをさぼっている間に起きた、私個人の一番の事件は、やはり新型ノートの購入であろう。
 この日記にも書いていた通り、富士通のMF5/55Dという機械を購入した。
 上記の事情もあって、まだ愛用のツールすらインストールしていない状態であるが、それでも三年振りの新機種購入だけに性能の向上率は高いものと思われる。
 WindowsMeのファストブートの恩恵もあって起動は非常に早い。電源を入れてから30秒経つか経たぬかの内にWindowsが使えるのだから大した物である。ひとつ気になるのは、DOSソフトの互換性、特にエミュレーター関係の互換性であるが、この辺りはその内に自分で調べて行きたいと思っている。
 MF5はデザイン的には非常にシンプルなもので私の好みに合っている。
 B5ファイルサイズでありながら、12.1インチXGA液晶や内蔵DVD-ROMを装備しているところとか、オプションとはいえ昔ながらのコネクタを利用できるようにするコネクタボックスがあるとか、バッテリー駆動時間が長いという特徴も気に入っている。
 プリインストールのソフトが多いのも魅力の一つである。

 ……しかし、西武線の特急は文章打ちには向いていない。振動のせいか、鈍行などで打つよりもはるかに乗物酔しやすいのだ。せめてもとタッチタイピングで打ってなるべく画面を見ないようにしているが、これも焼け石に水である。
 仕方が無いので、事件その二以降はまた明日にでも鈍行に乗って書くことにする。

●2000年10月8日●

 この日はなし狩りに出かけてきた。
 メンバーはMと私とFとF……この日記の体裁上とはいえ、さすがに一文字に略すと誰だか良く分からなくなる時がある(笑)
 予想外に関越道は空いており、Fとの待ち合わせをした高坂SAに着いた時はまだ7時過ぎであった。そこで朝食と紫芋ソフトとポーク餅(餅を絡めたフランクを揚げたもの?)を食べる。SAで珍しい食べ物を食べるのは高速の楽しみの一つだが、多すぎるのも少し困りものだ(笑)
 下道も空いていたため、9時頃にはなし狩りの目的地であった「堀口農園」に着いた。
朝の空気の中でのなし狩りというのも健康的でなかなか良いものであった。
 農園を出た後は榛名湖に向かい、ボート遊びに興じる。
 私は足こぎボートを選び、Fと共にこぎまくったのだが、どうしてもFの手こぎボートに追いつけない。後ろ向きにこいだ方が早いのが途中で分かったが後ろ向きだとまともにボートを操作できないので状況は全く変わらず(笑)
 人間はついに手こぎボート以上のボートを生み出せなかったのか(爆)
 昼食は時代屋という釜飯屋でとった。
 いかにも観光客向けらしい節操のない小道具の飾り付けが妙な店であった。まあ、味自体はまあまあだったのでその点は良かった。
 後は伊香保温泉でとろとろ。
 トリックアート美術館でぶらぶら。
 そんな感じの一日であった。

●2000年10月7日●

 翌日の日帰り旅行の日程の都合から友人Mの家に泊まる事にする。
 特にすることもなかったため、たまたまMのビデオに入っていた、踊る大捜査線劇場版を見てみる。
 構成や何かに関してはアメリカの警察小説87分署シリーズに影響を受けているのではないかと思えたが、いかにも日本風な演出もあってそれなりに楽しめた。まあ、他人に薦めるほどでもないし、私自身、もう一度見てみる気もないが。

●2000年10月6日●

 駅舎を出るとジャズ調のトランペットの音が響いてきた。
 久しぶりの吉祥寺である。
 前に勤めていた会社の知り合いがインターネット喫茶を始めたと聞いて覗きに来てみたのだ。
 はっきりと場所を聞いていなかったため、見つけるまでにしばらく時間がかかったが、なんとか無事に到着する。
 店の名前はi-tea。サンロード内、Booksルーエの斜向かいのビルの5Fにあった。
 インターネット喫茶というものに入るのは初めての事で、盛況なのかどうかは分からなかったが、私が入ってきた後もぼちぼちと客は訪れてきていた。
 そんなかんなで店が忙しくなってきたため、あまり知り合いと話はできなかったが、店の経営というものはやはりなかなか大変なようで知り合いは、最近休みを取っていないとぼやいていた。
 店の雰囲気自体はこざっぱりした感じで、高速回線を使っているだけあり、データの転送速度は非常に早く快適であった。

●2000年10月4日●

 全く関りのないように思えていた事柄がつながる瞬間というものは実に面白い。
 土蜘蛛=コロボックルというのもそうだ。
 土蜘蛛とは、古代、渡来人である天皇一族に滅ぼされた日本の先住民である。古事記などの資料によれば、背は低く、手足は長く、穴居生活をしていたという。
 倭人に追い払われた日本の先住民といえば、一般に浮かぶのはアイヌ民族であろう。アイヌ民族の居住地域と言えば、東北以北というイメージがあるが、古くはもっと南方に住んでいたという説もある。古代の貴族の性である「安倍」の由来がアイヌ語であるという説(「ア(座る)」「ペ(者、人)」からか?)を信じるのならば、関西地方も元はアイヌ民族の土地だったという可能性もある。
 となれば、土蜘蛛=アイヌ民族という推測も成り立つ余地はあるかと思う。土蜘蛛もアイヌ民族も縄文文化と関連が深いというのもその証拠の一つと言えるかもしれない。
 そんな事を考えていた折に、インタネで、信州のコロボックルに由縁する名前の土地に住むペンション経営者が、コロボックル(「コロボ(下に住む)」「クル(人)」)は、従来言われていたような、ふきの葉の下にいる小人の事ではなく、そのまま地面の下に住んでいた人達の事を指すのではという説を唱えているという記事を読んだ。
 穴に住む日本の先住民といえば、土蜘蛛である。こうして土蜘蛛=コロボックルという考えが出てきたわけである。
 なお、情報源がインタネだけという甚だ怪しい思考実験(?)の産物なので、当然の事ながら信憑性は極めてとぼしい。ま、せいぜいが小説のネタになる程度の与太話である(笑)

●2000年10月3日●

 新宿のヨドバシカメラでMF5/55Dの入荷日と価格を聞いてみる。
 聞いた相手がまだ若い店員だった事もあってか、入荷日、価格共に未定との返事。
 価格に関しては、インタネでの情報ですでに21万3千円の値段をつけている店があったと教えるとそれに近い値段にはするとの事。カード購入でもポイントが8%つく事を考えると、やはりヨドバシなりビッグなりで買った方が得という事か。

●2000年10月1日●

 絵がうまく描けない夢を見る。
 前日、うまく絵が描けずに放り出して寝たので、そのせいであろう。思うような絵が思うように描けたらと思うが、これは絵を描くもの皆が見る夢であろう。それに近づくためにプロアマチュアを問わず絵描きは努力するわけである。
 それはともかく、この日は昼から兄のアパートに行って兄のPC9821Nw150を受け取ってきた。私がメインマシンとして使っているNw150のモデムが故障したため、代替機として使用するためである。当初の予定では借り出すつもりであったが、20kで譲ってくれるという話なので、買い取る事にした。
 家に持ち帰った後は、兄との約束通りに受け取ってきた方のNw150のHDDの中身をバックアップし、自分のものとメモリ及びHDDを交換した。基本的に同じ機械だけに若干の調整を済ますと前のもの通りに動くようになった。勿論、内蔵モデムも問題なく使用できる。これでパソコン通信(インターネットではない)がまた快適にできるようになる。
 なお、古い方のNw150は、修理後に母親に使ってもらう予定となっている。三年以上も前の機械とはいえ、インターネットなどをするには十分な性能を持っているからだ。

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