(2007.03.25)
説明の改訂、写真の追加を行いました。
神奈川県のバスを利用している人であれば、「みんなで守ろう・交通ルール」という垂れ幕を目にする機会が必ずあるかと思います。作者は当初この幕がなぜ掲示されるのか良く分からなかったのですが、バスの写真撮影を重ねるにつれてその背景がいろいろと分かってきました。
この垂れ幕ですが、実は毎年春と秋に国土交通省主催の「全国交通安全運動」が行われている時に、少なくとも神奈川県内を走るバス車両に対して掲示が行われます。
また、「全国交通安全運動」に加えて、夏休みや年末年始の交通安全を啓発する目的で「夏季安全輸送点検運動」及び「年末年始安全輸送点検運動」が事業者単位で行われており、このときも垂れ幕の掲示が行われます。
掲示時期の内訳は以下の通りとなります。また、期間の詳細は国土交通省のホームページに掲載されています。
内容 | 時期 | 主催 |
春の全国交通安全運動 | 4月上旬 (統一地方選挙が開催される年は例外的に5月中旬) |
国土交通省 |
秋の全国交通安全運動 | 9月下旬 | |
年末年始・安全輸送総点検運動 | 12月中旬〜翌年1月上旬 | 国土交通省・各運輸事業者 |
夏の安全輸送総点検運動 | 7月下旬〜8月上旬 |
神奈川県内のバスでは、以下の「交通ルール」垂れ幕を見ることができます。
交通ルール・垂れ幕1 |
横浜市営バス、神奈中バス、江ノ電バスでは、背景が青色の「交通ルール」の垂れ幕が掲示されます。
交通ルール・垂れ幕2 |
一方、京浜急行、東急バスなどでは、黄色の垂れ幕を掲げています。相模鉄道もかつては黄色の垂れ幕を掲げていましたが、現在はマグネット式ステッカーにてPRしています。
交通ルール・PRステッカー |
「交通ルール」垂れ幕の色は事業者によって異なります。
垂れ幕の背景色 | 事業者(関連子会社含む) |
青色 | 横浜市交通局、神奈川中央交通、江ノ島電鉄 |
黄色 | 川崎市交通局、京浜急行、川崎鶴見臨港バス、東急バス、相模鉄道(現在はマグネット式ステッカーで対応)、小田急バス、箱根登山鉄道、伊豆箱根鉄道、富士急行 |
他の都道府県ではこのような垂れ幕を掲示せず、「交通安全運動実施中」と書かれたマグネット式のステッカーでPRする形態が多いです(事業者毎に差異はあります)。