30000形「EXE」


1995年に登場した特急専用車両で、「EXE」(エクセ)という愛称がついています。「EXE」の愛称は、「Excellent Express」から由来していますが、このEXEのコンセプトはこれまで登場した特急ロマンスカーのものとかなり異なります。

まず、先頭車両においては展望専用席をなくし、途中駅での分割併合が可能な構造に変更されました。また、20000形と同様連接構造にはなっておらず、最大10両編成での運行を可能とし集客力を図っています。さらに、これまで白と赤ベースの塗装からベージュ(?)色をベースとした落ち着いたものになっていることも特筆すべきことです。

6両と4両を合わせ、10両で1編成を組みます。分割併合可能なことから、主に小田原線と江ノ島線の特急を分割併合する列車に充当されますが、全区間10両で運行する場合もあります。


 

30000形

特急「サポート」に運用中のEXEです。相模大野で分割併合を行う「サポート」、「えのしま」や、「ホームウェイ」での運用が主体ですが、平日の一部の運用では「はこね」や「スーパーはこね」を担当することもあります。「スーパーはこね」と「はこね」を担当する場合は、箱根湯本のホーム長制限があることから小田原で分割併合を行います。

30000形の1号車と10号車の先頭車については、非貫通となっています。LSEやHiSEの展望席ほどの眺望感は得られませんが、上半分の景色は楽しめそうな感じです。

 

30000形

特急「ホームウェイ」号で運用中のEXEで、分割併合に対応する先頭車両(7号車)を写したものです。江ノ島線の特急は最近ではほとんどこのEXEの4両編成が占めています。

ちなみに、夜間でも運転席と客室の仕切り窓にはカーテンをかけず、色付きガラスを使用することにより、運転席での視認性を確保しているようです。

  

(2003.12.14)
30000形・座席
30000形の座席

30000形の客室座席です。登場当初は6両編成が緑ベース、4両編成が青ベースの柄を採用していたのですが、2002年頃から順次写真のような柄に交換され、統一されているようです。 

 


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