新3000形


2002年初めに登場した通勤用車両です。3000形は元々ロマンスカーSE車につけられていた形式番号であったため、分類上は「新3000形」としてあります。

小田急の車両は長年にわたり前面に貫通扉(非常扉)を採用してきたのですが、この車両より非貫通・1枚窓となり、今までとは全く違った外観となってます。前面の形状はJR東日本の209系と似ており、帯の形状も相まって当初はJR京浜東北・根岸線の車両と間違えそうになったものです。

2000形と比べると、前面外観以外にも次のような違いが見受けられます。

この車両は当初江ノ島線や多摩線の各駅停車を中心に充当されていたのですが、現在では小田急線の全線で運用されるようになっています。4次車まで含めて6両編成が16編成、8両編成が3編成在籍していますが、今後も増備が予定されているそうです。 


 

3000形(3253F)

江ノ島線に充当中の3000形の写真です。最近では(小田急線全線で運用されるため)お目にかかれる機会が少なく、この車両が来ると、少し得した気分に浸れるものです。

ちなみに、前面の行先表示が「片瀬江ノ島」となっており、興味を引かれる点の一つです。なぜなら、前面の行先表示で「片瀬江ノ島」を表示できるのは、3000形だけであるためです。

 

(2003.03.02)
3256F
3000形(3256F)
(2004.03.24)
3000形(3258F)

 2003年2月に増備された2次車の写真です。1次車から以下の変更が行われたのが特徴です。

2次車は4編成製造されました。

(2004.03.24:追記)

2004年3月以降、2003年までに導入された6両編成の前面の青帯の形状が細くなりました。太い青帯の前面では、JR京浜東北・根岸線の車両と間違えやすいため、交換された可能性がありそうです。

 

(2003.05.18)
3000形(3259F)

2003年4月以降増備された3次車です。基本的には2次車のスタイルを踏襲していますが、側面表示が2次車と比べて大きくなったことが相違点です。2次車までの編成で湘南急行として運用する場合、(JR東日本の新型車両のように)種別と行き先を交互に表示していたですが、3次車では1つにまとめられるようになりました。

 

(2004.03.07)
3263F
3000形(3263F)

2004年2月より、4次車の増備が始まりました。4次車では前面の青帯がこれまでの3000形と比べて細くなり、スカート形状も変更されました。また、加減速時の走行音も変わるなど細かな面での仕様変更が目立ちます。

4次車のうち、3263Fについては車体下部がカバーで覆われ、異彩を放っています。小田急のニュースリリースによると、2004年2月より1年間、防音カバーを取り付けた状態で騒音に関する環境評価を行っていく模様です。

 

(2004.05.30)
3653F
3000形(3653F)

3000形4次車は、2004年3月に新宿発着の各駅停車向けにも3編成導入されました。急行・江ノ島線・多摩線用の4次車6両編成と比べて、高速走行時のモーター音が微妙に異なっています。(9000形の走行音と結構似ています)

ちなみに新宿発着の各駅停車は、2004年3月時点で新宿〜新松田を2時間近くかけて走るダイヤも存在するため、特定の車種を見つけようとすると割と大変です。

 

(2004.12.19)
3655F
3000形(3655F)

ドア上の案内表示

3000形4次車のうち、2004年6月以降に増備された編成については、ドア上の案内表示が液晶タイプになりました。

2004年12月のダイヤ改正で、新宿から複々線区間の境界となる梅が丘駅まで通過運転を行う区間準急が登場し、2000形、3000形の8両編成が担当しています。

 

(2006.08.01)
3278F
3000形(3278F)

 3000形車両は、2006年も増備が行われています。

2006年4月頃から営業を始めた編成については、前面・側面の行先表示がフルカラー仕様のLEDに変更されました。このため、各駅停車の種別表示を青色で表示することが可能となっています。また、車内についても優先席を仕切るための手すりが追加されています。


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