1000形


1988年〜1990年に製造された通勤用車両です。

この車両の最大の特徴は、小田急で初めてステンレスの車体を採用したことです。また、VVVF(可変電圧周波数)誘導機制御を採用しており、独特の走行音を奏でています。個人的にとても気に入っている車両の一つです。

営団地下鉄千代田線(当時の名称)の直通車両として使用していた9000形の代替として製造されたため、前面は9000形と非常に良く似ています。10両編成、8両編成、6両編成、4両編成が在籍していますが、このうち10両編成は千代田線乗り入れ専用車となっています。また、4両編成は優等列車の増結用として使われますが、2編成併結で小田原線の各駅停車で運用されることもあります。


 

(2007.12.31)
1000形(1094)

 東京地下鉄千代田線直通運用に使用される1000形10両固定編成の写真です。千代田線との直通運転を行う場合、列車番号が黄文字で表示されます。10両固定編成は、新4000形投入後も引き続き千代田線直通列車に充当されています。

ちなみに、8両、10両固定編成では、車内放送を自動で行う装置があるのも特徴です。

 

(2004.08.29)
1000形(1754F)
(2004.08.29)
1000形(1754Fの改造部分)

1000形ワイドドア車両のうち、4両から6両へ再編成されたものが2004年に登場しました。

再編成の際、先頭車両の運転席区画を撤去の上、中間車両に変更する改造も行われました(2枚目の写真)。改造後、扉開閉補助チャイムの追加が行われましたが、自動放送装置は追加されませんでした。

 

(2005.07.26)
側面表示(改造後)
(2005.07.26)
側面表示(改造前)

1000形ワイドドア車両の側面行先表示は、方向幕を設置するスペースをとる余裕がなかった影響でLEDが採用されています。

このLED表示は英文字表記に対応しておらず、また文字数が多いと種別と行き先を交互に表示するなどの特徴がありましたが、2005年に入ってから上の写真に示すように、3000形同様の英文字表記に対応したLED表示に改造された車両が見られるようになりました。

ちなみに、2005年5月より女性専用車両が導入さており、該当車両にはそれを示すステッカーが貼られています。まずは朝ラッシュ時の上り優等列車のみに設定されていますが、今後の動向次第では各駅停車にも対象が拡大されるのではないかと個人的に推測しています。

 

(2002.06.09)
1000形(1751F)

1000形の後期増備車両で、乗降扉がワイドドアとなっている車両です。

登場当初は2mと幅広な扉で話題になりましたが、いざ運行してみると扉の開閉速度に時間がかかったり、扉付近に寄りかかる乗客がかえって増えてしまうなど、思ったほどラッシュ時での効果が発揮されなかった模様です。そのため、現在では1.6m幅に改造されています。

このワイドドア改造車両については6両編成と4両編成が在籍し、6両編成は江ノ島線に乗入れることもあります。

 

(2003.12.07)
1000形(1252F)

標準幅の乗降扉となっている6両編成の1000形です。1000形のうち、個人的にはこのタイプの方が気に入っています。

1000形の6両編成は、最近では小田急の急行や江ノ島線、多摩線の各駅停車や急行などで使用されます。かつては1000形の4両編成と併結し、千代田線直通車両として運行されることもありましたが、新4000形投入に伴い変化が生じています。

ちなみに、1000形の中には純電気ブレーキ仕様に改造された編成が存在し、従来の1000形と比べて加減速時のモーター音が異なっています。

 


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