INNEX ポーランド潜水艦 ORZEL(オルツェル) scale 1/400


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実艇解説

 ORZELはポーランドが国民の自発的な寄付金によってオランダに発注した哨戒潜水艦。優れた設計はのちに同国のO-19のベースとなった。1938年に進水。1939年、大戦勃発時には処女航海の途中だったが、機器不調によりエストニアのタリンに入港したところ、ソ連からの圧力に屈したエストニア当局は国際法を無視して本艦を抑留、ここで航法装置などを取り外されてしまう。しかし3日後になんとか脱出、ドイツの機雷原を抜けてイギリスに亡命した。これは当時勇気ある行動として賞賛された。
 その後英軍指揮下で作戦し、ドイツ輸送船を撃沈するなどの戦果を上げたが、40年6月8日北海で哨戒行動中に失われた。原因は不明。僚艦であるSEPはスウェーデンに脱出、ここで抑留され45年に返還されている。

 ORZELは当時の潜水艦としては重武装で、魚雷発射管を12門装備していた。艦首に4門、艦尾に4門、また司令塔前後の上構部にフランス式の外装旋回式発射管を設けている。このほか、左右のバラストタンク内にはノルマン・フェノー垂直敷設管の装備が可能で、計20発の機雷を携行できた。砲熕兵装としては司令塔前部に40口径105mm砲1門、ほかにボフォース40mm機関砲2門を装備していた。

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参考資料

「スコラスペシャル72「世界の潜水艦」ほか

キットについて