〜〜〜  TCNの歴史 ・・・ その生い立ちから現在まで  〜〜〜

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seturitu  設立                                  

昭和54年4月、愛知県内で50MHz・CWにアクティブに運用し、意気投合した3人、
JR2HCB、JR2KDS、JR2NOUが発起人となり、よく移動運用をいっしょにし
ていたCW仲間を誘い、10名でクラブを設立しました。               
クラブ名称も「○○アマチュア無線クラブ」といったありがちなものは避けようということ
で、いくつかの候補の内、地域名称と運用形態最もよく表す「東海 CW NET」とするこ
とが提案され、全員一致で決定しました。とにかくCWが好きな連中が集まりました。  



kaikyoku  開局                                  

結成と同時に、「50MHz A1 50W」のみという、クラブ局としてはずいぶん異色とい
うか、こだわりのある内容で東海電波監理局へ申請、同年6月27日付で「JR2ZAK」
として予備免許が与えられました。                         
落成検査はなかなか実現しませんでした。ようやく通知があり、検査に合格したのが約1年
後の昭和55年3月13日でした。待望の開局でした。今ではちょっと想像できませんが、
当時は、検査が必要な場合はこの程度の時間がかかるのはあたりまえでした。      

ちなみにこのときの設備は、ファイナルが無い中古のHFトランシーバとトランスバータ、
それに自作の6146Bプッシュプルのパワーアンプでした。これに一部が欠けたハイモンドの
HK-1Z電鍵を車に積んで、持ち込み検査を受けました。               
余談ですが、これらの設備を搬入するのにずいぶん時間がかかり、予定の受検時刻に開始で
きず検査官におこられました。hi                          

しかし、やはりアクティブな局が集まったクラブなだけあって、活動範囲を広げたいという
要求がすぐに出てきたため、ほとんど無謀とも思えるクラブ費を徴収し、1.9〜430MHz
まで運用できる設備を整え、昭和56年3月25日にオールバンド、オールモード運用でき
る状態になりました。さらに、せっかく建てたパンザマストに14MHzの4エレモノバン
ドがあるのだからという、よくわからない理由で500W免許を得ようということになり、
これまたあきれるようなクラブ費をかき集めて中古のリニアを3台購入し、昭和57年9月
20日に無事変更検査に合格、ハイパワー局の仲間入りをしたのです。         

この検査のときには150Wのダミーロードが1つしかなく、それを休み休み使っていたの
ですが、さすがにオールバンドを3セットも検査したので放熱が間に合うはずもなく温度は
上昇し、何気なく検査官の一人がそれに触れたときには・・・。おまけに大幅に時間超過し
次の検査に遅れる始末。なにやら因縁めいた話です。hi                

しばらくは、自宅ではできないハイパワー運用に夢中になっていましたが、移動運用もした
いという欲求がつのるのは当然で、また、50WでもJARL認定が可能になったため、三
たび臨時のクラブ費を取り立てて中古品をそろえて移動局免許を申請し、昭和60年12月
20日に移動局免許を受けました。                         

このように多額のクラブ費が集められたのは、当時は皆独身で、趣味を同じくする者同士、
けっこう楽しみながらお祭り気分でやれたからだと思います。そして、いわゆる常勝のコン
テストクラブにも匹敵する(ちょっと大げさhi)設備が持てたのは、都市郊外の高台にあっ
て電波障害のおそれもなく、気兼ねなく集まれる場所を設置場所として提供してくれたメン
バーがいたからこそ実現できたと言えます。                     



hensen  変遷                                 

昭和54年4月 ファイナル無しHF機+10Wトランスバータ+6146Bppの50W      .
アンプと6エレ八木型及び単一型アンテナで社団局の免許申請構成員は10名      .
昭和54年 6月27日 「JR2ZAK」として予備免許受ける                 .
昭和55年 3月13日 50MHz A1 50Wの内容で新設落成検査合格          .
昭和56年 3月25日 1.9〜430MHz オールモードの変更免許受ける        .
昭和57年 3月 4日 HF500Wの指定事項変更許可受ける               .
昭和57年 8月10日 JARL登録クラブとして承認受ける                  .
昭和57年 9月20日 変更落成検査合格し、固定局となる                 .
昭和58年 4月 7日 固定局の無線設備を一部変更し変更免許受ける         .
昭和60年 3月13日 固定局の再免許受ける                        .
昭和60年12月20日 1.9〜1200MHz・オールモードで移動局の新規免許受ける  .
昭和61年10月17日 移動局の移動範囲に「上空」を加えて変更免許受ける      .
平成 元年12月12日 固定局の430MHz 50W増力の変更免許受ける        .
平成 2年 3月13日 固定局の再免許受ける                        .
平成 2年12月20日 移動局の再免許受ける                        .
平成 5年10月21日 固定局にWARCの3バンドを追加し、28/50MHz帯を100Wに.
             増力し変更免許受ける                        .
平成 7年 3月13日 固定局の再免許受ける                        .
平成 7年12月20日 移動局の再免許受ける                        .
平成12年 3月13日 固定局の再免許受ける                        .
平成12年12月20日 移動局の再免許受ける                        .
平成14年11月15日 JARLより表彰を受ける                        .
平成17年 3月12日 固定局の再免許申請を忘れていて失効してしまった!      .
平成17年12月20日 移動局の再免許受ける                        .
平成18年11月16日 移動局の4630kHz、18MHz帯、24MHz帯追加の変更免許受ける.




jittai  実体                                       

最初はその免許内容からして、クラブ局運用がアクティブになることはなかったが、監理局
直接免許のためか、CQ誌の「速報版」やJARLの「コールブック」に掲載されていなか
ったので、ある意味では「ナゾのクラブ局」の状態でした。              
もちろん、開局してすぐにJARLに加入し、地味なQSLカードながら、QSOしていた
だいた局とカード交換はしていました。                       
また、昭和57年8月にはJARL登録クラブとなり、「愛知県ハムの祭典」で微力ながら
何度かお手伝いさせていただきました。                       

クラブ員が一同に会して「東海QSOコンテスト」に参加し、頑張っっていたのはこのころ
です。これまでのあいだには小さな変更を繰り返し、メンバーも多少顔ぶれは変わりました
が、初期のメンバーに大きな変更は無く現在に至っています。しかし、各人のアクティビテ
ィはかなり低下し、それにつれてクラブ局の運用も減ってきました。こんな状態でもチャレ
ンジ精神は旺盛で、1アマ7名、2アマ3名となり、プロ資格やUS資格を持つ者も現れて
きました。DXペディションに出かけたり、今も自作に熱中したり、中には別荘で1kW免
許を受けたりと細い太いはありますが、各人各様でアマチュアライフを楽しんでいます。 
ここでまた余談ですが、開局の経緯やその内容、さらにはメンバー各人の人格(性格?)か
らか、私たちをよく知る、ある一部のかたからよく「偏屈の集まり」と称されていました。
(今もか?)。                                  



unyou  運用                                       

開局当初は、メンバー有志による不定期なミーティングと忘年会兼用の総会、それに、結成
以前から行っていたハムフェア見学ツアーが主な活動で、クラブ局運用はどちらかといえば
二次的な活動でした。                               

オールバンド運用が可能になった翌年の昭和56年に、ローカルコンテストである「東海Q
SOコンテスト」に、メンバーがほぼ全員集まって参加しました。しかし、このときは多人
数が集中運用するという経験がほとんど無く、リグ相互の影響にとまどいながらの運用でし
たが3位入賞を果たし、大きな成果を得ることができました。これに続き、同年の「フィー
ルドデーコンテスト」では社団局電信部門で東海エリア1位を獲得、長丁場の「東海マラソ
ンコンテスト」で1位、ハイパワー免許を得た翌年の「東海QSOコンテスト」で2位とな
り、個人局でのコンテスト経験とも相まってクラブ局運用にも自信がついてきました。  
その後は、昭和59年から連続6年間にわたり「東海QSOコンテスト」で1位を得るなど
いくつかのコンテストで入賞し、移動運用においてもクラブ局運用が中心になりました。 
ただし、個人局としてもコンテスト参加している者が多かったため、マルチバンド部門しか
参加部門が無いローカルコンテストが参加する際のポイントでした。当局が入賞したコンテ
ストは次のとおりで、今あらためてながめてみると「あのころはよくやったな・・・」など
と感慨深いものがありますhi。                           



jisseki  実績                                     

昭和57年 第22回東海QSOコンテスト   愛知県    3位
昭和57年 第25回フィールドデーコンテスト 電信2エリア 1位
昭和57年 第7回東海マラソンコンテスト  愛知県    1位
昭和58年 第23回東海QSOコンテスト   愛知県    2位
昭和58年 第8回東海マラソンコンテスト  愛知県    1位
昭和?年 秋季関西VHFコンテスト    電信2エリア 1位
昭和59年 第24回東海QSOコンテスト   愛知県    1位
昭和59年 第9回東海マラソンコンテスト  愛知県    1位
昭和60年 第25回東海QSOコンテスト   愛知県    1位
昭和60年 第10回東海マラソンコンテスト  愛知県    2位
昭和61年 第26回東海QSOコンテスト   愛知県    1位
昭和62年 第27回東海QSOコンテスト   愛知県    1位
昭和63年 第28回東海QSOコンテスト   愛知県    1位
昭和63年 第31回フィールドデーコンテスト 電信2エリア 1位
平成元年 第29回東海QSOコンテスト   愛知県    1位
平成元年 第19回6m AND DOWNコンテスト   電信2エリア 1位
平成2年 第32回フィールドデーコンテスト 電信2エリア 1位

励みになると思いますので取得した賞状の例を見て下さい。


これ以後は、メンバーの多くが家庭を持ったり、勤務の都合などにより一同に会することも
難しくなり、近年では忘年会兼総会が唯一の活動となっています。この総会で、メンバーが
持ち寄ったジャンクの売上金をクラブ費に回し、余剰金が多くなったときにはコールブック
やアマハンを全メンバーに配布、といったことも行ってきました。           
コンテスト以外では、前述のハムフェア見学ツアー、移動運用、自作品品評会、また、メン
バー相互による1アマ勉強会やマイコン講座などを実施、ハムフェアでブースを開いたこと
もありました。また、過去には不定期ながら会報も発行していました。         




genzai  現在                                       

多くのクラブがそうであるように、当クラブも結成当時に比べればメンバー各人のアクティ
ビティー低下や趣味の多様化にともない、格段に活動が低下してきました。さらに、クラブ
局の無線設備の老朽化が進んだり壊れたり、設置場所周辺に民家が増えてきたため、電波障
害のおそれが出てきたことも一因となっています。                  

そんな中にあって、当クラブに新風を吹き込むことになった新しいメンバーの入会の経緯を
ご紹介しましょう。                                
普通、雑誌などのメンバー募集を見て加入されることが多いと思いますが、この方は「JA
RL登録クラブ」の一覧を見て「クラブ名」で選択したそうです。もちろん初対面です。し
ばらく免許を切らしていて再開局したとのことでした。最初のうちは戸惑いもありましたが
「同好の士」であることが幸いしすぐにうち解けました。その後、何度かの挑戦の後、見事
1アマに合格し、現在では1kW免許をおろして各バンドでアクティブに活動しています。
活動が低迷しているメンバーには大変良い刺激となり、見習いたいOMさんです。    

他には、個人局として、現在もアクティブに活動している者も何人かおり、JARL主催コ
ンテストで入賞したり、そうでない人もなるべくコンテストに参加するようにして、「クラ
ブ対抗」のポイントに貢献し、側面から、クラブ運用を盛り上げています。       

以前のような活動は難しいかも知れませんが、今後も同じ趣味を持ち長年のつきあいで気心
の知れた仲間同士、無線に限らず長く楽しく活動していきたいと考えているのは共通です。

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