Global Education の中学英語科への導入
Updated: 97/04/28 05:34:12
「UNICEF 発行の『開発のための教育〜パイロットバージョン〜』の考察」
<研究テーマ設定理由>
# 現在の中学で行われている英語科授業はAuthentic/Real Worldに近づけるべく、その授業形態の多くが# 実践に役立つ英語、すなわち実用英語を目指している。
# 言うまでもなく、Communicative な method が奨励されるのであって既存の GTM は否定されている。しかし周知のごとく文法もコミュニケーションには必須事項なのである。それはビジネス英語等のコミュニケーションレベルとも多大に関わっている英語教育の重大な問題である。このまま文法がないがしろにされていて正しい、将来的に高度なコミュニケーションが可能なのだろうか。
# 私の WEB上でのアンケートでも異口同音にコミュニケーションの重要性を回答され、かつ文法よりもゲームやタスクを通した楽しい授業を目指すようにJTEへの要望があった。(抜粋:下記参照)
# 反面、入門期の英語として将来的な"トータルなバランスの良い英語力"を目指すべく、情意面の向上に努めて欲しいという意見も強かった。"トータルな英語力"というのはFluency Work だけではなくAccuracy Workも必要としているのである。現行の週3乃至4時間の英語授業では当然Natural Acquisitionは不可能に近い。自然発生的に身につける英語には『時間と量、Naitive』が必須条件である。だから、私は現行のままの授業形態では"入門期におけるアンバランスな英語力と将来的に修復不可能な'Janglish'"を生みかねないと懸念しているのである。特に音声に関してはそのoutoput先行型よりinputが疎かになり、話せるが聞き取れないというOne-Wayな状況が将来的に生まれやすくなるのではないだろうか。
# 私の研究では、「授業形態そのものから得る興味・関心・意欲」というものから「異文化接触を通して英語の必要性・重要性を生徒が認識し、そこから英語”学習”への興味・関心・意欲を喚起する」ということにある。それは英語学習の”背景”的なものであり、他教科関連も生じてくる問題である。
#「英語の必要性」を生徒が認識するためにはそれなりの「題材・教材」が重要な鍵を握っている。そのため私は、教科書の題材分析をしそれを補充深化するような教材開発をしている。公立中学には設備的に貧弱な面が多く教材開発も大変であるが、できる範囲での開発としてまず、海外との「E-mail 交換」を準備している。これは生の英語と接し、その地域の異文化に触れていく中で生徒の興味・関心・意欲を高めようとするものである。また、Internetを活用した教材も準備している、これは数多の情報の中から自分の興味・関心に合った情報を引き出すという『自己教育力』にも関連してくる。
#「英語の必要性」とはいったい何だろうか。またその必要性を生徒は実際に感じているのだろうか。そういった素朴な疑問より Internet を通じてアンケートを国内外に求めた結果の抜粋が下記にある。
| 質問)これからの21世紀ではどのような英語能力が社会的に必要なのでしょうか(100人中) | |
| 「異文化を寛容的に理解できる能力」−−(46人) 「日本人的な考え方の転換、発想の転換能力」−−(18人) 「基本的なマナー」−−(18人) |
その他 「とにかく流暢に話せる能力」−−(13人) 「ネイティブの発話が十分に聞き取れ理解できる能力」−−(52人) 「英語長文を十分に理解して読める能力」−−(18人) 「英文をタイプしたり書いたりできる能力」−−(19人) 「英語でコミュニケーションできる能力」−−(65人) 「英語で自己表現できる能力」−−(55人) |
| 情意面={異文化接触、意識変革、態度} | 技能面=「4技能、コミュニケーション、表現} |
| 質問)ずばりお伺いしますが、日本人は本当に英語を必要としているのでしょうか。その理由も簡単にお願いします。(English for special purpuse)(100人中、 無回答、考え中有り) | |
| Yes−−−42人 | No & Neutral−−−11人 & 14人 |
| ・国際語だから ・世界標準語でビジネス語だから ・国際化、情報化時代に必要だから 等....... |
・英語だけではないから ・必要な人だけで十分だから ・日本の環境的に必要無いから 等....... |
* 必要とする回答者の多くが、異口同音に「国際化」を唱えている。
# 現状ではまだ「生徒の英語の必要性」は調査し終わっていない、しかし現状からみてほとんどが必要性を感じさせない生活習慣であることは間違い無い。
| 以上のように、私の研究は授業そのものの変革ではなく、「学習者の意識の変革」なのである。そのためにこそ、1994年に発行されているがその効力の未だ無い「Global Education」の導入を中学英語科で導入し ていきたい。そして、それが根本的に英語科授業のあり方を変革できるものであると私は信じている。 |
次に Global Education の導入の理論と具体的手だてを延べる。