(special thanks:H.Fujiwara)
[エンジン]
試乗車が走行18km(!)のど新車だったため、なんとも言えないものがあるが、 下からトルクはある。感覚的には2.5リッタークラスのものすごいフラットトルクで、気持ち良く吹け上がるって言うのとはちょっと違う気がした。タイムをとれば速いんだろうけどね。NA(ノンターボ)ってせいもあるけど、190psあるとは思えない。スポーツイメージのCMを打ってるけど、開発コンセプトは違うんじゃないかな 。パワー追求の可変バルタイ&リフトじゃない気がする。ターボのトルクに慣れた身には、ちょっとつらかった。[目玉のCVT + M6]
Dレンジから。まず、スクーターみたいですっげー変。ちゃんとクリープを作ってるから、止まってるときは、まんまAT。で、走り出すと、エンジンの回転数が変わらないのに車速だけ上がっていく。おとなしく走ってるときなんか、エンジン回転数が下がってくのに車速は上がるんだぜ。でも、アクセルオフするとちゃんとエンブレはかかる。次にM6モードだけど、これ、かなりいいかもしれない。変速するときの音は変だけど(半クラのままギヤが変わるって感じ)、アクセルオフしなくていい(逆に、変速時にアクセルを戻すとギクシャクする)し、常につながっているので、コーナーの途中で変速してもあまり不安定にはならなそう。でもって、設定してあるギヤ比がすごくクロスしてる(DレンジのODのときの換算ギヤ比よりも、M6の6速のギヤ比のほうが低い)ため、めっちゃ楽しい。そしてトルクコンバーター式のATと違って、動き出してしまうと電磁クラッチでつながっているので、アクセルとエンジンの反応が完璧に直結してる。動いてて変速しなければ、完全にマニュアルの感覚だね。シフトダウンのときの不自然さは残ってるけど、あれはどうしようもないのかな。なんだか不思議な乗り物ってのが、素直な感想です。これからのクルマは、ああなっていくのかな。